蔦が家の壁を這うように絡まっている光景は、趣があって素敵だと感じる反面、風水的にはどうなのか気になっていませんか。自然の力強さを感じる蔦の姿は美しいものですが、家のエネルギーにどんな影響を与えるのか、不安を抱いている方も多いでしょう。
今回は「蔦の絡まる家」における風水の知識と、気をつけるべきポイントについて詳しくお伝えします。蔦がもたらす運気への影響を正しく理解することで、あなたの住まいをより良い環境に整えることができるでしょう。
「蔦の絡まる家」の風水
蔦の絡まる家について、風水の観点から知っておくべき知識は次の3つです。
- 気の流れを滞らせる可能性
- 陰の気を増幅させる作用
- 家の境界を曖昧にする影響
これらは蔦が家に絡まることで生じる風水上の特徴であり、住まいのエネルギーバランスに大きく関わってきます。以下で詳しく見ていきましょう。
気の流れを滞らせる可能性
蔦が壁面を覆うことで、家の外壁が呼吸できなくなり、良い気の出入りが妨げられます。風水では家は生き物のように気を吸収し、循環させる存在と考えられているため、外壁が遮られることは好ましくありません。
特に玄関や窓の周辺に蔦が密集すると、新しい気が入りにくくなり、家全体のエネルギーが停滞しがちになります。気の流れが悪くなると、住む人の活力や前向きな気持ちも損なわれやすくなるでしょう。
蔦の量が適度であれば問題ありませんが、壁面の大部分を覆うほど繁茂している場合は注意が必要です。定期的な手入れを行い、気の通り道を確保することが風水上の対策となります。
陰の気を増幅させる作用
蔦は植物の中でも特に陰の性質が強く、日陰を作り出すことで家全体に陰の気を増やします。陰の気は落ち着きや静けさをもたらす一方で、過剰になると活気が失われ、憂鬱な雰囲気を生み出してしまうのです。
蔦が絡まった家では日光が遮られ、湿気がこもりやすくなることも陰の気を強める要因となります。風水では陰陽のバランスが何より大切とされており、どちらか一方に偏ることは運気の低下を招くと考えられています。
陰の気が強まると、住む人の気持ちも内向的になり、新しいことに挑戦する意欲が湧きにくくなります。家族の会話が減ったり、何となく元気が出ないと感じたりする場合は、蔦による陰の気の影響を疑ってみましょう。
家の境界を曖昧にする影響
蔦が家を覆うことで、建物と自然の境界線が不明瞭になり、住まいの結界が弱まります。風水において家の境界は、外部からの悪い気を防ぎ、内部の良い気を保つために非常に大切な役割を果たしているのです。
境界が曖昧になると、外からの不要なエネルギーが侵入しやすくなり、家の中の安定した気が外に逃げてしまいます。結果として、住む人の心が落ち着かず、安心感を得にくい状態が続くことになるでしょう。
特に家の角や四隅に蔦が絡まっている場合、結界を守る力が著しく低下します。家族の絆を強く保ち、安らぎを感じられる住まいにするためには、境界をはっきりと保つ工夫が求められます。
「蔦の絡まる家」に関する3つの注意点
蔦の絡まる家で風水上気をつけるべき注意点は次の3つです。
- 北側の壁面への蔦の繁茂
- 窓を完全に覆う蔦の放置
- 枯れた蔦をそのままにすること
これらは蔦がもたらす風水上の悪影響を特に強めてしまう状態であり、早めの対処が必要となります。以下で詳しく見ていきましょう。
北側の壁面への蔦の繁茂
北側は風水において最も陰の気が強いとされる方位であり、ここに蔦が繁茂すると陰の気がさらに増幅されます。北は水の気を持つ方角でもあるため、湿気と冷えが重なり、家全体のエネルギーバランスが大きく崩れてしまうのです。
陰の気が過剰になると、住む人の健康面に影響が出やすく、特に冷えや気分の落ち込みといった症状が現れがちになります。北側の蔦を放置することは、家族の心身の調子を乱す原因となるため避けるべきでしょう。
北側の壁面に蔦が伸びている場合は、こまめに剪定して日光が壁に届くようにしてください。完全に除去するのが難しければ、せめて窓周りだけでも蔦を取り除き、光と風の通り道を確保することが大切です。
窓を完全に覆う蔦の放置
窓は家にとって目のような存在であり、良い気を取り入れる最も大切な場所の一つです。この窓が蔦で完全に覆われてしまうと、家は外界とのつながりを失い、孤立したエネルギー状態に陥ります。
窓から入る自然光は陽の気の源であり、これが遮られることで家の中に活気がなくなり、住む人の気力も低下します。特に朝日が入る東側の窓や、午後の光が差し込む南側の窓が塞がれると、生命力を養う機会が失われてしまうのです。
窓周辺の蔦は最優先で整理し、常にガラス面が見えるようにしておきましょう。窓枠の上部や横に少し蔦が垂れる程度なら許容範囲ですが、光を遮るほど繁茂させてはいけません。
枯れた蔦をそのままにすること
枯れた蔦は死んだエネルギーを放ち、家全体に停滞と衰退の気をもたらします。風水では生命力のないものは速やかに取り除くことが鉄則であり、枯れた植物を放置することは運気を大きく下げる行為なのです。
枯れた蔦が壁に残っていると、新しいことが始まらず、過去に縛られるような状況を引き寄せてしまいます。仕事でも人間関係でも前に進めず、同じ問題が繰り返し起こるといった停滞感を感じやすくなるでしょう。
季節の変わり目には必ず蔦の状態を確認し、枯れた部分は丁寧に取り除いてください。手間がかかる作業ですが、これを怠ると運気の低下は避けられません。
運気について
蔦の絡まる家は、適切に管理することで各種の運気を高めることができます。蔦がもたらす自然のエネルギーを上手に活用すれば、金運・恋愛運・家庭運・仕事運・健康運のすべてにおいて良い影響を引き出せるでしょう。
金運
蔦の絡まる家で金運を高めるには、西側の壁面を特に清潔に保ち、蔦を適度に剪定することが効果的です。西は金の気を持つ方位であり、ここに生命力のある美しい緑があると、お金の巡りが良くなります。
ただし蔦が繁茂しすぎると、金運を停滞させる陰の気が強まるため注意が必要です。西側の蔦は壁面の3分の1程度に抑え、常に新芽が出ている状態を維持しましょう。
また、蔦の根元に白い石や黄色い花を配置すると、金運がさらに活性化します。蔦そのものは陰の植物ですが、明るい色との組み合わせで陽の気を補うことができるのです。
恋愛運
恋愛運を高めるためには、南東の壁面に適度な蔦を残し、ピンクや赤の花を添えると良いでしょう。南東は縁を司る方位であり、ここに植物のエネルギーがあると人との出会いや良縁を引き寄せます。
蔦が密集しすぎると出会いの機会が減り、人間関係が閉鎖的になるため、風通しの良さを保つことが大切です。定期的に剪定して、壁面に光が当たるようにしてください。
パートナーがいる方は、寝室の窓に蔦がかからないよう特に注意しましょう。寝室の窓が塞がれると、二人の関係に停滞が生まれ、コミュニケーションが減る原因となります。
家庭運
家庭運を良好に保つには、玄関周辺の蔦を必ず整理し、家族が出入りする場所を明るく保つことが必須です。玄関は家のエネルギーの入口であり、ここが蔦で暗くなると家族の絆が弱まり、それぞれが孤立しがちになります。
蔦は自然の絆の象徴でもあるため、適度に管理すれば家族のつながりを強める効果も期待できます。東側の壁面に少量の蔦を残し、朝日と共に成長する姿を家族で見守ることで、一体感が生まれるでしょう。
リビングの窓に蔦がかかっている場合は、すぐに取り除いてください。家族が集まる場所の気が滞ると、会話が減り、家庭内に冷たい雰囲気が漂いやすくなります。
仕事運
仕事運を向上させるには、北西の壁面を蔦から解放し、この方位をすっきりと保つことが効果的です。北西は社会的な地位や仕事の成功を象徴する方位であり、ここに陰の気が強まると昇進や評価の機会を逃しやすくなります。
蔦を完全に除去するのが難しい場合は、北西の壁面だけでも白く塗り直し、明るさを保つようにしましょう。白は金の気を強め、仕事上の判断力や決断力を高める色です。
在宅勤務をしている方は、仕事部屋の窓周辺に蔦がないか確認してください。集中力や創造性を発揮するためには、明るく開放的な空間が不可欠です。
健康運
健康運を守るためには、蔦による湿気と日照不足を防ぐことが最も大切です。蔦が壁を覆うと、壁内部に湿気がこもり、カビやダニの発生につながり、呼吸器系の不調を引き起こしやすくなります。
東側の壁面には特に注意を払い、朝日がしっかりと家に届くようにしてください。東は健康と活力を司る方位であり、ここから入る朝の光が遮られると、免疫力が低下し、疲れやすい体質になります。
また、蔦の手入れをする際は軍手を着用し、虫や汚れから身を守りましょう。蔦の管理そのものが健康的な習慣となり、体を動かすことで気の巡りも良くなります。

