これから家を建てようと考えているあなたにとって、間取りは人生を左右する大きな決断ですよね。どの部屋をどこに配置すれば家族が幸せに暮らせるのか、悩みは尽きないものです。
今回は、家づくりの間取りにおける風水の知識と注意点を詳しくお伝えします。この記事を読めば、運気の流れを考慮した理想的な間取りづくりのヒントが得られますので、ぜひ最後までご覧ください。
「家づくりの間取り」の風水
家づくりの間取りを風水の視点で考えるとき、押さえておきたいポイントがあります。風水では、家全体の気の流れを整えることで、住む人の運気を高めることができるとされているのです。家づくりにおける風水の基本知識は次の3つです。
- 玄関の位置と向きが気の入り口を決める
- 水回りの配置が家全体の運気を左右する
- 各部屋の方位が家族の運勢に影響する
これらは、これから何十年も暮らす家の土台となる考え方ですから、しっかりと理解しておきたいところですね。以下で詳しく見ていきましょう。
玄関の位置と向きが気の入り口を決める
玄関は風水において、良い気を家の中に招き入れる最も重要な場所です。東や南東に玄関を配置すると、朝日のエネルギーを取り込みやすく、家全体に活気をもたらします。
玄関の向きは家族全員の運気に直接関わってきます。南向きは名声運や人間関係運を、北向きは仕事運や財運を高めるとされているのです。
また、玄関から見て家の中心に向かって真っ直ぐ廊下が伸びている間取りは、気が素通りしてしまうため避けるべきです。適度に曲がりのある動線を設計することで、気を家の中に留めることができます。
水回りの配置が家全体の運気を左右する
キッチン、浴室、トイレといった水回りは、風水では気の流れを大きく変える場所とされています。これらを家の中心に配置すると、悪い気が家全体に広がってしまうため、できるだけ端に寄せるのが基本です。
特にトイレは不浄の場所とされており、家の北東(鬼門)や南西(裏鬼門)に配置するのは避けたいところです。どうしてもその方位になる場合は、清潔に保ち、観葉植物を置くなどして気を浄化しましょう。
キッチンと浴室は離して配置することで、火の気と水の気が調和します。同じエリアに密集させると、気のバランスが崩れて家族の健康や金運に悪影響を及ぼす可能性があります。
各部屋の方位が家族の運勢に影響する
寝室、リビング、子ども部屋など、それぞれの部屋には適した方位があります。主寝室は北西に配置すると、家の主人の地位が安定し、仕事運が高まるとされています。
リビングは家族が集まる場所ですから、南や東南に配置すると明るく温かな雰囲気が生まれます。家族のコミュニケーションが活発になり、家庭運の向上につながるのです。
子ども部屋は東に配置すると、朝日のエネルギーを受けて成長運や学業運が高まります。西に配置すると落ち着いた雰囲気になりますが、勉強に集中しにくくなることもあるため、お子さんの年齢や性格に合わせて選びましょう。
「家づくりの間取り」に関する3つの注意点
間取りを決める際には、風水の観点から避けるべき配置がいくつかあります。知らずに取り入れてしまうと、せっかくの新居が運気を下げる原因になってしまうこともあるのです。家づくりの間取りにおける風水上の注意点は次の3つです。
- 階段の位置が家の中心や玄関正面になっていないか
- 梁が寝る場所や座る場所の真上にないか
- 長い廊下が家を分断していないか
これらは設計段階で気をつければ避けられるものばかりです。以下で詳しく見ていきましょう。
階段の位置が家の中心や玄関正面になっていないか
階段を家の中心に配置すると、気の流れが不安定になり、家族の健康運や金運が低下します。階段は気を上下に運ぶ通り道ですが、中心にあると家全体のバランスが崩れてしまうのです。
玄関を開けて正面に階段が見える間取りも、風水では凶相とされています。せっかく玄関から入ってきた良い気が、そのまま2階へ逃げてしまうためです。
階段はできるだけ家の端に配置し、玄関からは見えない位置に設計しましょう。どうしても正面になる場合は、のれんやパーテーションで目隠しをすることで、気の流れを整えられます。
梁が寝る場所や座る場所の真上にないか
天井の梁は、その真下にいる人に圧迫感を与え、気の流れを妨げます。寝室のベッドや、リビングのソファの真上に梁があると、長時間その場所にいることで運気が下がってしまうのです。
特に寝室では、梁の下で眠り続けると健康運が低下し、疲れが取れにくくなったり、頭痛の原因になったりすることがあります。安らぎの場所であるべき寝室で、知らず知らずのうちにストレスを受けてしまうのです。
間取りを考える際は、梁の位置を確認し、長時間過ごす場所の真上に来ないよう調整しましょう。構造上どうしても梁が必要な場合は、天井を工夫して梁を目立たなくする方法もあります。
長い廊下が家を分断していないか
家の中に長い廊下があると、気の流れが一方向に偏り、家族のつながりが弱くなってしまいます。風水では、家族が自然と顔を合わせる動線づくりが、家庭運を高める鍵とされているのです。
長い廊下は冷たく殺風景な印象を与え、家全体の気を冷やしてしまいます。特に玄関からリビングまでが長い廊下でつながっている間取りは、温かみのない家になりがちです。
できるだけ廊下を短くし、各部屋を近くに配置することで、家族の距離も自然と近くなります。どうしても廊下が長くなる場合は、照明を工夫したり、絵や写真を飾ったりして、明るく温かな雰囲気をつくりましょう。
運気について
家づくりの間取りは、あなたとご家族のこれからの人生を支える基盤です。風水を取り入れた間取りは、金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運といったあらゆる運気を高める効果があります。
金運
金運を高めたいなら、財運の方位である西や北西にキッチンや書斎を配置しましょう。西日が入る部屋は金運を呼び込む力が強いとされています。
玄関から見て奥まった場所に、家族の貴重品や通帳を保管するスペースを設けると、お金が貯まりやすくなります。財を蓄える場所は、人目につかない静かな場所が適しているのです。
また、水回りを清潔に保つことは金運アップの基本です。特にキッチンのシンクや排水口は常にきれいにしておくことで、お金の流れがスムーズになります。
恋愛運
恋愛運を高めるには、寝室を東南に配置するのが効果的です。東南は縁や人間関係を司る方位で、良い出会いを引き寄せる力があります。
リビングにペアのインテリアや、ピンク色のアイテムを取り入れると、家全体に恋愛運を高めるエネルギーが満ちます。間取りの段階から、そうした小物を置けるスペースを計画しておくとよいでしょう。
寝室の窓から朝日が入る間取りにすると、新鮮なエネルギーがあなたの魅力を高めてくれます。自然光で目覚める生活は、心身のバランスを整え、異性を引きつける輝きをもたらすのです。
家庭運
家庭運を高めるには、リビングとダイニングを家の中心近くに配置することです。家族が自然と集まる場所を中心に据えることで、絆が深まります。
キッチンからリビングが見渡せる間取りは、料理をしながら家族とコミュニケーションが取れるため、家庭運アップにつながります。特に小さなお子さんがいる家庭では、見守りながら家事ができる安心感が家族の調和を生むのです。
家族それぞれの個室も適度な距離感を保ちつつ配置しましょう。プライバシーを守りながらも孤立しない間取りが、家族の信頼関係を育てます。
仕事運
仕事運を高めたいなら、書斎や仕事スペースを北や北西に配置しましょう。これらの方位は集中力と決断力を高める力があり、キャリアアップを後押ししてくれます。
デスクの配置も間取り設計の段階で考えておくとよいでしょう。壁を背にして座れる位置にデスクスペースを設けると、安定感が生まれ、仕事の成果が上がりやすくなります。
玄関を入って右側のエリアに仕事関連のスペースを設けると、外からの良い情報やチャンスが入ってきやすくなります。右側は活動や発展を象徴する場所だからです。
健康運
健康運を高めるには、寝室の環境が最も大切です。北や東に寝室を配置すると、静かで落ち着いた睡眠環境が整い、心身の回復力が高まります。
浴室やトイレといった水回りは、家族がよく過ごす部屋から離して配置しましょう。水回りから発生する湿気や悪い気が、生活空間に入り込むのを防げます。
窓を多く設けて風通しの良い間取りにすることも、健康運アップには欠かせません。新鮮な空気が家中を巡る設計にすれば、家族全員が活力に満ちた毎日を送れるでしょう。