引っ越しや模様替えの最中、あるいは飾る場所が決まらずに、絵画を床に置いたままにしていませんか。一時的なつもりでも、いつの間にか長期間そのままになっているかもしれません。
今回は、絵画の床置きにまつわる風水の知識と注意点について詳しくお伝えします。このテーマを正しく理解することで、あなたのお部屋の気の流れを整え、運気を高めるヒントが見つかるでしょう。
「絵画の床置き」の風水
絵画を床に置くという行為は、風水の観点から見ると気の流れに影響を与える行動です。床という空間が持つエネルギー的な意味を理解することで、住まいの気を整えることができます。
- 気の停滞を招きやすい状態になる
- 土の気が絵画のエネルギーを吸収してしまう
- 芸術作品への敬意が欠けた配置となる
これらのポイントは、絵画の持つ本来の力を引き出せるかどうかに直結します。以下で詳しく見ていきましょう。
気の停滞を招きやすい状態になる
風水において、床は最も低い位置にあり、重たい気が溜まりやすい場所とされています。絵画を床に置くと、その絵が持つ良い気が下方に引っ張られ、空間全体に広がりにくくなるのです。
本来、絵画は目線の高さや壁面に飾ることで、その美しさやエネルギーが部屋中に行き渡ります。しかし床に置かれた状態では、気が動きを失い、一か所に留まってしまいます。
この停滞した気は、住む人の行動力や決断力にも影響を及ぼすことがあります。物事が前に進まない、やる気が出ないと感じるときは、部屋の気の流れを見直してみるとよいでしょう。
土の気が絵画のエネルギーを吸収してしまう
床は五行の中で土の気を強く持つ場所です。土の気には物事を安定させる力がある一方で、他のエネルギーを吸収し、鎮める性質も備えています。
絵画は描かれた内容によって火や木、水などさまざまな気を宿しています。その絵画を床に直接置くと、土の気が絵の持つエネルギーを吸い取り、本来の力を発揮できなくなってしまうのです。
特に風景画や花の絵など、生命力あふれるモチーフの作品は、壁に掛けて初めてその活力が空間に広がります。床置きではその効果が大きく減じてしまうことを覚えておきましょう。
芸術作品への敬意が欠けた配置となる
風水では、物に対する扱い方がそのまま運気に反映されると考えます。絵画を床に置くという行為は、その作品を大切にしていないという意思表示になってしまいます。
芸術作品は作者の想いやエネルギーが込められた特別なものです。それを床という低い位置に放置することは、良い気を呼び込む機会を自ら手放していることになります。
物を丁寧に扱う心は、あなた自身の運気を高める基本です。絵画を適切な場所に飾ることで、作品への敬意が空間全体の気を整え、幸運を引き寄せる力となるでしょう。
「絵画の床置き」に関する3つの注意点
絵画を床に置く場合、風水の視点から気をつけるべきポイントがあります。これらを意識することで、運気の低下を最小限に抑えることができます。
- 長期間の床置きは避ける
- 玄関や寝室での床置きは特に注意する
- 複数の絵画を重ねて床に置かない
一時的な置き場所として使う場合でも、これらの注意点を守ることが望ましいです。以下で詳しく見ていきましょう。
長期間の床置きは避ける
絵画を床に置く状態が長く続くと、停滞した気が固定化してしまいます。最初は一時的なつもりでも、数週間、数か月と経つうちに、その場所が悪い気の溜まり場になってしまうのです。
停滞した気は埃や湿気とも結びつきやすく、絵画そのものの劣化を早める原因にもなります。物理的なダメージだけでなく、エネルギー的にも作品の力が弱まっていきます。
もし飾る場所が決まっていないのであれば、一週間以内を目安に適切な位置を見つけましょう。どうしても時間がかかる場合は、床ではなく椅子や棚の上など、少しでも高い位置に仮置きすることをおすすめします。
玄関や寝室での床置きは特に注意する
玄関は気の入口であり、寝室は休息とエネルギー回復の場です。これらの空間で絵画を床に置くと、特に大きな影響が出てしまいます。
玄関に床置きされた絵画は、外から入ってくる良い気を遮り、家全体の運気の流れを悪くします。また寝室では、床に置かれた絵画が発する停滞した気が睡眠の質を下げ、疲れが取れにくくなることがあります。
これらの場所では、たとえ一時的であっても絵画を床に置かないよう心がけてください。別の部屋に移すか、すぐに壁に掛けるなどの対処が必要です。
複数の絵画を重ねて床に置かない
絵画を何枚も重ねて床に立てかけておくと、気の停滞がさらに深刻になります。重なった絵画同士が互いのエネルギーを打ち消し合い、負の気を生み出してしまうのです。
また、下になった絵画ほど土の気の影響を強く受け、作品の持つ本来の力が完全に失われてしまいます。これは金運や対人運の低下にもつながる配置です。
複数の絵画がある場合は、一枚ずつ丁寧に飾る場所を決めていきましょう。すぐに飾れない作品は、専用の収納ケースに立てて保管するなど、適切な管理方法を選んでください。
運気について
絵画の配置は、さまざまな運気と深く関わっています。床置きを避け、適切な場所に飾ることで、金運や恋愛運をはじめとする多くの運気を高めることができるのです。
金運
絵画を床に置くと、金運が下降する傾向があります。床という低い位置は、お金の流れを停滞させ、収入や貯蓄の増加を妨げるエネルギーを生み出してしまうからです。
金運を高めたいなら、絵画は目線より少し高い位置に飾りましょう。特に山や太陽、金色を含む絵画は、リビングや仕事部屋の東側か北側の壁に掛けると効果的です。
また、絵画の下に小さな台や飾り棚を設けることで、さらに気の流れが良くなります。床から離れた場所に配置することが、金運アップの第一歩となるでしょう。
恋愛運
恋愛運にとって、絵画の床置きは出会いのチャンスを遠ざける原因になります。停滞した気は人間関係の発展を妨げ、新しいご縁が訪れにくくなってしまうのです。
恋愛運を上げるには、花や水辺の風景を描いた絵画を寝室の南東や南西の壁に飾りましょう。目の高さか少し上の位置に掛けることで、愛情運が活性化します。
さらに絵画の周りを清潔に保ち、定期的に拭き掃除をすることも大切です。美しく飾られた絵画は、あなたの魅力を高め、良いご縁を引き寄せる力となってくれます。
家庭運
家庭運において、絵画の床置きは家族間のコミュニケーションを滞らせる要因となります。気の流れが悪くなると、家族それぞれの気持ちがすれ違いやすくなってしまうのです。
家庭運を高めるには、家族が集まるリビングに明るく温かみのある絵画を飾りましょう。家族の写真や、笑顔を連想させるモチーフの作品を壁に掛けると、絆が深まります。
絵画を飾る高さは、座ったときの目線に合わせるとよいでしょう。家族全員が心地よく感じられる位置を選ぶことで、調和のとれた家庭環境が生まれます。
仕事運
仕事運にとって、絵画の床置きは行動力や判断力の低下を招きます。停滞した気は思考を鈍らせ、仕事での成果を出しにくくしてしまうのです。
仕事運を上げたいなら、書斎や仕事スペースに力強い絵画を飾りましょう。山や大樹、上昇するイメージの作品を北側か東側の壁に掛けると、キャリアアップにつながります。
デスクに向かって正面か右側の壁に配置すると、集中力と創造力が高まります。床から離れた適切な高さに飾ることで、仕事での成功を後押しする力が得られるでしょう。
健康運
健康運において、絵画の床置きは体調不良や疲労感を引き起こす原因になります。停滞した気は身体のエネルギー循環を妨げ、免疫力の低下にもつながるのです。
健康運を高めるには、寝室や居間に自然の風景を描いた絵画を飾りましょう。森林や青空、清らかな水の絵は、癒しの気を生み出し、心身のバランスを整えてくれます。
絵画は床から十分に離れた壁面に掛け、定期的に位置を見直すことも効果的です。適切に飾られた絵画は、あなたの健康を守り、活力ある毎日をもたらしてくれるでしょう。

