「掛け軸の方角」の風水と3つの注意点

掛け軸を飾りたいけれど、どの方角に掛けるのが良いのか迷っていませんか。せっかく美しい掛け軸を手に入れたのに、間違った場所に飾って運気を下げてしまうのは避けたいですよね。

今回は、掛け軸と方角の関係について風水の観点から詳しく解説していきます。掛け軸を飾る最適な方角や、運気を高めるポイント、そして注意するべき点まで、あなたの暮らしに役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

「掛け軸の方角」の風水

掛け軸は古くから日本の住まいに品格と落ち着きをもたらす装飾品として親しまれてきました。風水では、掛け軸を飾る方角によって家全体の気の流れが大きく変わると考えられています。

掛け軸の方角選びで押さえておきたいポイントは次の3つです。

• 東の方角は成長と発展の気を呼び込む
• 南の方角は名誉と評判を高める
• 北の方角は知恵と静寂をもたらす

それぞれの方角には独自の意味があり、あなたの願いに合わせて選ぶことが運気アップの鍵となります。以下で詳しく見ていきましょう。

東の方角は成長と発展の気を呼び込む

東は太陽が昇る方角であり、風水では新しい始まりやエネルギーの源とされています。この方角に掛け軸を飾ると、家族全員に活力と前向きな気持ちが芽生えやすくなります。

特に若い木々や朝日を描いた掛け軸を東に飾ると、成長運が高まります。お子さんの健やかな成長を願うご家庭や、新しい事業を始めようとしている方には東の方角が最適です。

東の方角には青や緑といった色の掛け軸を選ぶと、さらに効果が高まります。自然のモチーフを取り入れた作品なら、生命力あふれる気が部屋全体に広がっていくでしょう。

南の方角は名誉と評判を高める

南は火のエネルギーを持つ方角で、社会的な成功や人気運に深く関わっています。この方角に掛け軸を飾ることで、あなたの評判が高まり、周囲からの信頼を得やすくなります。

赤や紫といった華やかな色の掛け軸や、鳳凰や太陽などのモチーフが描かれた作品を南に飾ると良いでしょう。特に仕事で人前に立つ機会が多い方や、リーダーシップを発揮したい方にとって、南の方角は強い味方となります。

ただし、南は火の気が強いため、あまりにも派手すぎる掛け軸は避けた方が賢明です。品格を保ちながらも明るさを感じさせる作品を選ぶことで、バランスの取れた運気の流れを作ることができます。

北の方角は知恵と静寂をもたらす

北は水のエネルギーを持ち、静かな思考や深い知恵を育む方角です。落ち着いた環境で集中したい方や、学問に励む方にとって、北に掛け軸を飾ることは大きな助けとなります。

書道作品や水墨画など、シンプルで落ち着いた雰囲気の掛け軸が北の方角にはふさわしいでしょう。特に黒や紺、グレーといった色合いの作品は、北の持つ静けさと調和します。

北の方角に掛け軸を飾ることで、心の平穏が保たれ、冷静な判断力が養われます。書斎や寝室など、ゆっくりと過ごす空間に北向きの掛け軸を取り入れると、質の高い休息と思考の時間を得ることができるでしょう。

「掛け軸の方角」に関する3つの注意点

掛け軸を飾る際には、方角だけでなく周囲の環境にも気を配る必要があります。風水では、せっかく良い方角を選んでも、ちょっとした不注意で効果が半減してしまうことがあるのです。

掛け軸の方角について気をつけるべき注意点は次の3つです。

• 西日が強く当たる場所は避ける
• トイレやキッチンの近くに飾らない
• 掛け軸の内容と方角の相性を確認する

これらのポイントを押さえることで、掛け軸本来の力を最大限に引き出すことができます。以下で詳しく見ていきましょう。

西日が強く当たる場所は避ける

西の方角は金運に関わる重要な場所ですが、強い西日が直接当たる場所に掛け軸を飾るのは避けましょう。西日の強い光は掛け軸を色褪せさせるだけでなく、気の流れを乱してしまいます。

風水では、西日によって金運が流れ出てしまうと考えられています。もし西側に掛け軸を飾る場合は、カーテンやブラインドで直射日光を遮る工夫が必要です。

掛け軸の保護という実用的な面でも、強い日差しは大敵です。大切な作品を長く美しく保つためにも、光の当たり方には十分注意を払い、柔らかな間接光が届く場所を選びましょう。

トイレやキッチンの近くに飾らない

トイレやキッチンは水や火のエネルギーが強く、気が乱れやすい場所とされています。これらの場所の近くに掛け軸を飾ると、せっかくの良い気が水に流されたり、火に焼かれたりしてしまうのです。

特にトイレの真横や真上に掛け軸を配置すると、運気が下がるだけでなく、家全体のバランスが崩れてしまいます。掛け軸は清らかな気が流れる場所に飾ることが基本です。

どうしてもこれらの場所の近くに飾らざるを得ない場合は、観葉植物を間に置くなどして気の流れを整える工夫をしましょう。玄関やリビングなど、人が集まる清潔な空間を選ぶことが、掛け軸の力を最大限に活かす秘訣です。

掛け軸の内容と方角の相性を確認する

どんなに美しい掛け軸でも、描かれている内容と飾る方角の相性が合わなければ、効果は得られません。例えば、激しい波や嵐を描いた作品を落ち着きを求める北に飾ると、静寂のエネルギーが乱れてしまいます。

また、冬景色の掛け軸を温かさが必要な南に飾ると、火の気が弱まってしまうでしょう。掛け軸を選ぶ際には、その絵柄や書の内容が持つエネルギーと、方角の持つ性質が調和するかどうかを考えることが重要です。

迷ったときは、四季を感じさせる穏やかな自然の風景や、縁起の良い言葉が書かれた書を選ぶと失敗が少ないでしょう。掛け軸と方角の相性を意識することで、あなたの住まいにより良い気の流れを生み出すことができます。

運気について

掛け軸を適切な方角に飾ることは、様々な運気を高める効果があります。方角ごとの特性を理解し、さらにちょっとした工夫を加えることで、金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運といった具体的な運気アップにつなげることができるのです。

金運

金運を高めたいなら、西の方角に掛け軸を飾ることをおすすめします。西は金の気を持つ方角であり、財を呼び込む力が強いとされているからです。

黄色や金色が使われた掛け軸や、実りを象徴する果物や稲穂が描かれた作品を選ぶと、金運アップの効果が高まります。ただし、前述したように西日が強く当たる場所は避け、落ち着いた雰囲気を保つことが大切です。

さらに金運を安定させたいなら、掛け軸の下に小さな観葉植物や天然石を置くと良いでしょう。金の気が流れ出さないよう、しっかりと根付かせるイメージで配置することで、着実に財を築いていく運気を育てることができます。

恋愛運

恋愛運を高めたい方には、南東の方角に掛け軸を飾ることをおすすめします。南東は縁を呼び込む方角であり、良い出会いや人間関係の発展を促す力があります。

桃の花や蝶、鳥のつがいなど、愛や調和を象徴するモチーフの掛け軸を選びましょう。ピンクやオレンジといった温かみのある色合いも、恋愛運を高める効果があります。

また、掛け軸を飾る際には、必ず対になるような配置を心がけると良いでしょう。例えば、掛け軸の両脇に同じ高さの花瓶を置くなど、バランスを意識することで、良縁を引き寄せる力が強まります。

家庭運

家庭運を高めるには、家族が集まるリビングの東側に掛け軸を飾るのが効果的です。東は家族の成長と調和を促す方角であり、明るく前向きなエネルギーをもたらします。

家族全員が描かれた風景画や、平和を象徴する竹や梅の掛け軸が適しています。特に、世代を超えて受け継がれてきた掛け軸があれば、それを飾ることで家族の絆がより深まるでしょう。

掛け軸の周りを清潔に保ち、定期的にほこりを払うことも忘れてはいけません。美しく整えられた空間は家族の心を穏やかにし、互いへの思いやりを育てる土台となります。

仕事運

仕事運を高めたい方は、北西の方角に掛け軸を飾ることをおすすめします。北西は出世運や指導力を高める方角とされ、キャリアアップを目指す方にとって重要な場所です。

龍や鷹といった力強いモチーフの掛け軸や、志を高く持つことを促す言葉が書かれた書を選ぶと良いでしょう。グレーや白、金色といった色合いが、北西の持つ威厳と調和します。

書斎や仕事部屋に掛け軸を飾る場合は、デスクから見える位置に配置すると、常に目標を意識することができます。掛け軸が放つエネルギーを感じながら仕事に取り組むことで、集中力と決断力が自然と高まっていくでしょう。

健康運

健康運を高めるには、家の中心付近や東の方角に掛け軸を飾ることが効果的です。東は生命力と活力の源であり、心身の健康を保つ力を持っています。

朝日や新緑、清らかな水の流れなど、自然の生命力を感じさせる掛け軸を選びましょう。緑や青といった色合いは、心を落ち着かせ、体の回復力を高める効果があります。

また、掛け軸を飾る高さにも注意が必要です。目線よりもやや高い位置に掛けることで、自然と姿勢が正され、呼吸が深くなります。毎日掛け軸を眺める習慣をつけることで、心の安定と体の健やかさが保たれ、充実した日々を送ることができるでしょう。