家を建てる時や新居を選ぶ時、玄関の位置について悩んでいませんか。玄関は家の顔であり、風水では運気の入り口として非常に重視される場所です。
今回は、玄関の位置に関する風水の知識と、注意するべきポイントについて詳しくお伝えします。この記事を読むことで、あなたの住まいに良い運気を招き入れるためのヒントが得られるでしょう。
「玄関の位置」の風水
玄関の位置は、家全体の運気を左右する最も基本的な要素です。風水では方角や周辺環境との関係性によって、玄関から入る気の質が大きく変わると考えられています。玄関の位置について押さえておきたい風水の重要なポイントは次の3つです。
- 方角による吉凶の違い
- 道路との位置関係
- 建物全体のバランスとの調和
これらのポイントを理解することで、玄関の位置が持つ風水的な意味が明確になります。以下で詳しく見ていきましょう。
方角による吉凶の違い
玄関の方角は、風水において最も基本的で重要な要素となります。東や南東は朝日が差し込む方角であり、活力や成長の気をもたらすため吉とされています。
南向きの玄関は明るさと社交性を高め、人間関係や名誉運を向上させます。一方で西向きの玄関は金運を呼び込む力がありますが、西日による気の乱れに注意が必要です。
北向きの玄関は落ち着きと冷静さをもたらしますが、暗くなりやすいため照明や色使いで明るさを補うことが大切です。方角ごとの特性を理解し、それぞれに合った対策を施すことで、玄関の位置を最大限に活かせます。
道路との位置関係
玄関と道路の位置関係は、気の流れ方に直接影響します。道路から玄関まで適度な距離があり、緩やかなアプローチがある配置は、良い気がゆっくりと家に入り込むため理想的です。
道路が玄関に対して直線的に向かっている場合、気が勢いよく突進してきて家の中が乱れやすくなります。このような配置では植栽や門扉を設けて気の流れを和らげる工夫が必要です。
また、玄関が道路より低い位置にある場合、気が溜まりやすく陰の気が強まります。逆に高すぎる位置では気が入りにくくなるため、適度な高低差を保つことが望ましいでしょう。
建物全体のバランスとの調和
玄関の位置は、建物全体の中心からの距離や他の部屋との関係性も考慮する必要があります。建物の中心に近すぎる玄関は、家全体の気のバランスを崩しやすく、プライバシーの確保も難しくなります。
玄関が建物の端に偏りすぎている配置も、家全体に気が行き渡りにくくなるため避けたいところです。理想的なのは、中心からやや外れた位置で、家全体に気が自然に循環する配置といえます。
さらに玄関の真正面にトイレや階段がある間取りは、良い気が逃げやすくなります。玄関の位置を決める際は、内部の間取りとの関係性も含めて総合的に判断することが重要です。
「玄関の位置」に関する3つの注意点
玄関の位置を選ぶ際には、風水の観点から特に気をつけるべきことがあります。これらを知らずに玄関の位置を決めてしまうと、せっかくの住まいに悪い気が入り込む原因となってしまいます。玄関の位置に関する風水上の注意点は次の3つです。
- 鬼門・裏鬼門の位置を避ける
- 複数の玄関を作らない
- 周辺の建物や地形との関係
これらの注意点を守ることで、玄関から良い気を取り入れる環境が整います。以下で詳しく見ていきましょう。
鬼門・裏鬼門の位置を避ける
鬼門とは北東の方角を指し、裏鬼門は南西の方角を指します。風水ではこの二つの方角は邪気が出入りしやすい場所とされ、玄関の位置としては最も避けるべき方角です。
鬼門や裏鬼門に玄関を配置すると、家族の健康運や全体的な運気が低下しやすくなります。特に家長の運気や家庭内の調和に悪影響を及ぼすとされているため、新築や引っ越しの際には十分な注意が必要です。
もしすでに鬼門や裏鬼門に玄関がある場合は、盛り塩や観葉植物を置いて邪気を払う対策を施しましょう。また、玄関を常に清潔に保ち、明るい照明で陰の気を和らげることも効果的です。
複数の玄関を作らない
一つの住宅に複数の玄関を設けると、気の出入り口が増えて家の中の気が安定しません。気が分散してしまい、家全体のエネルギーバランスが崩れやすくなります。
二世帯住宅などでどうしても複数の入口が必要な場合でも、メインの玄関を一つ明確に定めることが大切です。サブの入口は勝手口のような扱いとし、風水的な対策を施さない簡素な造りにすることをおすすめします。
また、玄関とは別に勝手口がある場合も、勝手口から悪い気が入らないよう清潔に保つ必要があります。メインの玄関に運気を集中させる意識を持つことで、家全体の気の流れが整うでしょう。
周辺の建物や地形との関係
玄関の位置を決める際は、周辺の環境も重要な判断材料となります。玄関の正面に電柱や街灯、大きな木などが立っている配置は、気の流れを遮るため避けるべきです。
また、玄関の前に坂道や階段がある場合、気が流れ落ちてしまい家に良い運気が留まりにくくなります。このような地形では、玄関前に平らなスペースを設けて気を一旦受け止める工夫が必要です。
近隣に高層ビルや大きな建物がある場合も、その建物の影響で気の流れが変わります。特に玄関に向かって建物の角が向いている場合は、鋭い気が流れ込むため植栽や塀で和らげる対策を取りましょう。
運気について
玄関の位置は、家に入る気の質を決定づけるため、あらゆる運気に影響を与えます。適切な位置に玄関を配置し、さらに方角や環境に応じた工夫を加えることで、金運・恋愛運・家庭運・仕事運・健康運といった各種の運気を大幅に向上させることができるでしょう。
金運
玄関の位置と金運は密接に関係しており、特に西や北西の玄関は金運を招きやすいとされています。これらの方角に玄関がある場合は、黄色やゴールドの小物を飾ることで金運がさらに高まります。
玄関を常に整理整頓し、靴を出しっぱなしにしないことも金運アップには欠かせません。散らかった玄関は財運を遠ざけるため、こまめな掃除と整頓を心がけましょう。
また、玄関マットを敷くことで外からの悪い気を払い、良い気だけを家に招き入れることができます。玄関の位置に合わせた色や素材のマットを選ぶことで、金運の流れがよりスムーズになるでしょう。
恋愛運
恋愛運を高めるには、玄関から良い人間関係の気を取り入れることが重要です。東や南東に玄関がある場合、出会い運や対人運が強まりやすいため、恋愛運アップに有利な配置といえます。
玄関にピンクやオレンジ色の花を飾ると、恋愛運を引き寄せる効果があります。生花を飾ることで玄関に生気が満ち、出会いのチャンスや良縁を呼び込むことができるでしょう。
鏡を玄関に設置する場合は、入って右側に置くことで恋愛運が向上します。ただし、玄関の正面に鏡を置くと良い気が跳ね返されてしまうため、位置には十分注意してください。
家庭運
家庭運は玄関の位置と清潔さに大きく左右されます。玄関が家の中心から適度に離れ、かつ家族全員が自然に通る位置にあると、家族の絆が深まりやすくなります。
玄関に家族の写真や温かみのあるインテリアを飾ることで、家庭運がさらに安定します。明るく温かな雰囲気の玄関は、家族が心地よく帰宅できる場所となり、家庭内のコミュニケーションも円滑になるでしょう。
また、玄関に観葉植物を置くことで、家族の健康と調和を守る効果があります。特に丸い葉の植物は家庭円満の象徴とされ、玄関の位置に関わらず家庭運を高めてくれるでしょう。
仕事運
仕事運を高めるには、玄関から入る気の勢いと方向性が重要です。北や北東の玄関は集中力と堅実さをもたらし、着実なキャリアアップに繋がります。
玄関に名刺入れや仕事道具を整然と置くスペースを設けると、仕事運が向上します。玄関の整理整頓は、仕事での判断力や行動力を高める効果があるため、常に清潔な状態を保ちましょう。
青や緑色の小物を玄関に取り入れることで、冷静な判断力と成長のエネルギーが高まります。玄関の位置に合わせて色を選び、仕事での成功を引き寄せる環境を整えてください。
健康運
健康運は家全体の気の流れと深く関わっており、玄関の位置がその起点となります。玄関から新鮮な気が適度に入り、家中を循環することで、住む人の心身の健康が保たれます。
玄関が暗い位置にある場合は、明るい照明を設置して陰の気を払いましょう。暗い玄関は気の流れを停滞させ、体調不良や気分の落ち込みを招きやすくなります。
また、玄関に良い香りを漂わせることも健康運アップに効果的です。アロマディフューザーや香木を置き、玄関の位置に関わらず常に清々しい空気を保つことで、家族全員の健康運が高まるでしょう。

