鬼門という言葉を聞いて、なんとなく不安を感じていませんか。家を建てるときや引っ越しの際に、鬼門の方角が気になってしまうのは自然なことです。
今回は、鬼門に関する風水の基礎知識と、実際に暮らしの中で気をつけたい注意点をわかりやすくお伝えします。正しい知識を持つことで、安心して日々を過ごせるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
「鬼門」の風水
鬼門とは、風水において邪気が入りやすいとされる方角のことを指し、古くから住まいづくりにおいて特に注意を払うべき場所とされてきました。風水における鬼門の重要な知識は次の3つです。
- 鬼門は北東、裏鬼門は南西の方角
- 水回りや玄関を置くことは避けるべき場所
- 清潔さと明るさを保つことで邪気を防げる
これらの知識を理解しておくことで、鬼門への適切な対処ができるようになります。以下で詳しく見ていきましょう。
鬼門は北東、裏鬼門は南西の方角
鬼門は家の中心から見て北東の方角を指し、対角線上にある南西の方角は裏鬼門と呼ばれています。この二つの方角は、陰陽五行説において気の流れが不安定になりやすい場所とされてきました。
北東は太陽が昇る前の暗く冷たい気が滞りやすい方角であり、変化や転換を司る場所でもあります。そのため、この方角には特別な配慮が必要です。
南西の裏鬼門も同様に、夕方の西日を受けて気が乱れやすい方角とされています。鬼門と裏鬼門の両方を意識することで、家全体の気の流れを整えることができるのです。
水回りや玄関を置くことは避けるべき場所
鬼門や裏鬼門の方角には、トイレ、浴室、キッチンといった水回りを配置しないことが風水の基本です。水は気を流す性質を持つため、邪気が入りやすい方角に水回りがあると、悪い気が家中に広がってしまいます。
玄関も鬼門や裏鬼門に設けることは避けたい場所の一つです。玄関は気の入り口であり、邪気の侵入を許してしまうと家族全員の運気に影響を及ぼします。
もし既に水回りや玄関が鬼門の方角にある場合でも、後述する対策を取ることで気の流れを改善できます。完璧でなくても、できる範囲の工夫を重ねることが何より重要なのです。
清潔さと明るさを保つことで邪気を防げる
鬼門の方角を整えるために最も効果的なのは、その場所を常に清潔に保つことです。汚れや埃は邪気を呼び込む原因となるため、こまめな掃除を心がけましょう。
明るさを保つことも邪気を寄せ付けない秘訣です。照明を明るくしたり、白やクリーム色といった明るい色調のインテリアを取り入れたりすることで、陰の気を中和できます。
さらに、盛り塩や観葉植物を置くことで、鬼門の気を浄化し安定させることができます。こうした小さな工夫の積み重ねが、住まい全体の運気を底上げしてくれるのです。
「鬼門」に関する3つの注意点
鬼門を意識した暮らしを送る上で、風水の観点から特に気をつけるべきポイントがあります。鬼門に関する注意点は次の3つです。
- 鬼門方角に不要な物を溜め込まない
- 鬼門の窓やドアは閉めっぱなしにしない
- 鬼門方角に赤色や火を連想させる物を置かない
これらを意識するだけで、鬼門からの悪影響を最小限に抑えることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
鬼門方角に不要な物を溜め込まない
鬼門や裏鬼門の方角に物を溜め込むと、気の流れが滞り邪気が溜まりやすくなります。特に使わなくなった物や壊れた物は、陰の気を発するため注意が必要です。
北東や南西の方角にクローゼットや収納スペースがある場合は、定期的に整理整頓を行いましょう。必要な物だけを厳選して収納することで、気の通り道を確保できます。
また、ゴミ箱を鬼門の方角に置くことも避けるべきです。どうしても置かざるを得ない場合は、蓋付きのゴミ箱を選び、毎日必ず空にすることで悪影響を抑えられます。
鬼門の窓やドアは閉めっぱなしにしない
鬼門の方角にある窓やドアを常に閉め切っていると、気が淀んで邪気が溜まりやすくなります。適度に換気をして、新鮮な空気を取り込むことが大切です。
特に朝の時間帯に窓を開けて空気を入れ替えると、陽の気が入り込んで邪気を追い払う効果があります。5分から10分程度でも構いませんので、毎日の習慣にしましょう。
ただし、夜間に窓を開けっぱなしにするのは逆効果です。夜は陰の気が強まる時間帯なので、日が沈んだら窓を閉めて、家の中の気を守るようにしてください。
鬼門方角に赤色や火を連想させる物を置かない
鬼門は北東という陰の方角であり、ここに火の気を持つ赤色の物を置くと気のバランスが崩れてしまいます。赤は強いエネルギーを持つ色なので、鬼門では避けるべきです。
同様に、キャンドルやヒーターなど火を連想させる物も、鬼門の方角には置かない方が賢明です。火の気が強まると、家族間で衝突が起きやすくなったり、急な出費が増えたりする可能性があります。
鬼門の方角には、白や青、緑といった落ち着いた色合いの物を配置しましょう。これらの色は気を鎮め、安定させる働きがあります。
運気について
鬼門の風水を整えることは、金運や恋愛運、家庭運といったあらゆる運気に良い影響をもたらします。ちょっとした工夫を日常に取り入れるだけで、人生がより豊かで幸せなものになっていくのです。
金運
鬼門の方角が乱れていると、お金の出入りが激しくなり、なかなか貯蓄ができない状態に陥りがちです。北東の鬼門を清潔に保つことで、金運の土台が安定します。
鬼門の方角に黄色や金色の小物を置くと、金運アップの効果が期待できます。例えば、黄色い花や金色の置物を飾ることで、財を引き寄せる気の流れを作れるのです。
また、鬼門に財布や通帳を保管することは避けましょう。お金に関する物は、鬼門から離れた吉方位に置くことで、着実に財を築いていけます。
恋愛運
鬼門が乱れていると、人間関係に不安定さが生じ、恋愛においてもすれ違いやトラブルが起こりやすくなります。鬼門を整えることで、良縁を引き寄せる土台ができるのです。
裏鬼門である南西の方角は、風水において恋愛や結婚を司る方位でもあります。この場所を明るく清潔に保ち、ピンクや白の花を飾ることで、恋愛運が高まります。
鬼門や裏鬼門に古い写真や過去の恋愛にまつわる物を置いていると、新しい出会いが遠のいてしまいます。不要な物は処分して、フレッシュな気を呼び込みましょう。
家庭運
鬼門の気が乱れると、家族間でのコミュニケーションがうまくいかず、些細なことで口論になりやすくなります。鬼門を清め整えることで、家庭内に穏やかな雰囲気が戻ってきます。
北東の鬼門に家族の写真を飾る場合は、笑顔の写真を選びましょう。明るい表情の写真は良い気を呼び込み、家族の絆を深める助けとなります。
また、鬼門の方角に観葉植物を置くことも家庭運アップに効果的です。特に丸い葉を持つ植物は、家族関係を円満にする力があります。
仕事運
鬼門が整っていないと、仕事でのミスが増えたり、職場での人間関係にストレスを感じたりしやすくなります。鬼門を清浄に保つことで、仕事における判断力が高まり、良い成果を出せるようになるのです。
北東の鬼門方角に仕事に関する資料や書類を置いている場合は、常に整理整頓を心がけてください。散らかった状態は、仕事運の低下を招きます。
青色の小物を鬼門に配置すると、冷静な判断力と集中力が高まります。青いペン立てやファイルなど、日常的に使う物に青を取り入れてみましょう。
健康運
鬼門の気が滞ると、体調不良が続いたり、原因不明の倦怠感に悩まされたりすることがあります。鬼門を整えることで、心身ともに健やかな状態を保てるのです。
特に鬼門に水回りがある場合は、カビや湿気に注意してください。こまめな換気と掃除を行い、空間を乾燥させることで、健康運の低下を防げます。
白い陶器の容器に粗塩を入れて鬼門に置くと、邪気を吸収し健康運を守ってくれます。塩は月に一度交換することで、常に浄化の力を発揮し続けます。