家のインテリアを考える時、方角と色の組み合わせで迷うことはありませんか。特に北の方角にはどの色がふさわしいのか、気になっている方も多いでしょう。風水では方角ごとに適した色があり、それを意識することが運気アップにつながります。
今回は北の方角に焦点を当て、風水における適切な色選びの基本と実践的なポイントをご紹介します。この記事を読めば、北の方角をパワースポットに変える具体的な方法がわかり、日々の生活に取り入れやすくなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
「北は何色」の風水
風水において北は「水」の気を持つ方角で、落ち着きと知性を司るエリアです。この方角にふさわしい色を選ぶことで、仕事運や金運、人間関係に良い影響を与えることができます。北の方角に適している色の基本は次の3つです。
- 青系の色
- 黒や紺のダークカラー
- 白やシルバー
これらの色は水の気を強化し、気の流れをスムーズにする効果があります。ただし、使い方によっては逆効果になることもあるので、バランスが大切です。以下で詳しく見ていきましょう。
青系の色
青は北の方角の基本色であり、水の気を直接的に高める色です。空や海を連想させる青は、心を落ち着かせ、集中力を高める効果があります。北側の書斎や仕事場に青を取り入れると、仕事の効率アップが期待できます。
具体的には、ソファのクッションやカーテン、ラグなどで青を取り入れる方法がおすすめです。濃い青よりは、水色やアクアマリンなど明るめの青の方が、重たくなりすぎずバランスが取りやすいでしょう。小物から始めて、慣れてきたら大きいアイテムに挑戦してみてください。
青を使う時は、同じ北の方角に赤やオレンジなどの暖色系を組み合わせないよう注意が必要です。水と火は相性が悪く、気のバランスを崩す原因になります。青をメインにしつつ、白やシルバーでアクセントをつけるのが理想的です。
黒や紺のダークカラー
黒や紺などのダークカラーも、北の方角を強化する有効な色彩です。これらの色は深みと落ち着きを与え、物事を確実に進める力をサポートします。特にキャリアアップや貯蓄を目指す方に適した色と言えるでしょう。
黒いフレームの絵や写真、紺色の花瓶や置物などを北側に配置するのが効果的です。ただし、黒は使いすぎると暗い印象を与え、気の流れを滞らせる可能性があります。全体の10〜20%程度に留め、あくまでアクセントとして活用することを心がけてください。
素材選びも重要で、光を反射するガラスや金属製の黒い小物は、重たさを感じさせません。また、黒と白の組み合わせは陰陽のバランスが取れており、北の方角にふさわしいコントラストを作り出します。節度を持って取り入れることで、その効果を最大限に発揮できるでしょう。
白やシルバー
白やシルバーは、北の方角の水の気を清らかに保つ色です。これらの色には浄化の効果があり、悪い気を洗い流し、新鮮なエネルギーを取り込む手助けをします。特に人間関係のトラブルを解消したい時におすすめです。
白い花びんに生けた観葉植物や、シルバーフレームの鏡を北側に置くことで、気の流れが活性化されます。鏡には気を反射・拡大する作用があるため、北の方角に置くと金運アップにもつながります。ただし、大きすぎる鏡は逆に気を散らすので、適度なサイズを選びましょう。
白い家具を置く場合は、木目調やナチュラルな素材と組み合わせるのがコツです。真っ白すぎると冷たい印象になるため、アイボリーやオフホワイトなど温かみのある白を選ぶと良いでしょう。白と青の組み合わせは、水の気をより強力にし、安らぎのある空間を作り出します。
「北は何色」に関する3つの注意点
北の方角に色を取り入れる時には、いくつか気をつけるべきポイントがあります。間違った方法で実践すると、せっかくの良い気も台無しになってしまうかもしれません。特に注意すべき点は次の3つです。
- 暖色系の多用を避ける
- 色のバランスを考える
- 暗くなりすぎない工夫
これらの注意点を守ることで、北の方角のパワーを最大限に引き出すことができます。それぞれのポイントについて、具体的な理由と対策を見ていきましょう。
暖色系の多用を避ける
北の方角には、赤やオレンジ、ピンクなどの暖色系は基本的に不向きです。風水の五行思想では、北は水の気、暖色系は火の気に属し、水と火はお互いに打ち消し合う関係にあるからです。暖色系を多用すると、気の衝突が起き、落ち着かない空間になってしまいます。
どうしても暖色系を使いたい場合は、非常に小さなアクセントとして留めることが重要です。例えば、青い部屋の中にほんの少しの赤いポイントがある程度なら問題ありません。ただし、北側のメインカラーとして暖色系を選ぶのは避け、あくまでサブ的な位置づけにしてください。
もし過去に北側に暖色系の大きな家具やカーテンを置いていた場合は、できるだけ早く色を変えることをおすすめします。すぐに変えられない場合は、白やシルバーのラップをかけたり、カバーをつけたりするだけでも効果があります。北の方角には水の気を高める色を主体にすることが基本です。
色のバランスを考える
適した色だからといって、一色だけで統一するのは避けるべきです。特に黒のような強い色だけを使うと、気の流れが停滞し、運気が下がる原因になります。風水ではバランスが何よりも重視され、陰と陽の調和が取れていることが理想とされます。
例えば、青をメインカラーにするなら、白や薄いグレーを組み合わせるとバランスが良くなります。黒をアクセントに使うのであれば、その他の部分は明るい色でまとめるのがコツです。色彩の比率は、メインカラー70%、サブカラー20%、アクセントカラー10%程度が目安になります。
色のバランスが取れているかどうかは、実際にその空間で過ごしてみてリラックスできるかどうかが一つの判断基準です。なんとなく圧迫感を感じたり、落ち着かなかったりする場合は、色の組み合わせを見直すことをおすすめします。北の方角はすっきりと清涼感のある色彩バランスが最も適しています。
暗くなりすぎない工夫
北の方角は日当たりが悪いことが多く、もともと暗くなりがちなエリアです。そこに黒や紺などの暗い色ばかりを使うと、さらに陰気な印象が強まり、悪い気がたまりやすくなります。風水では明るさと暗さのバランスが、運気に直結すると考えられています。
暗い色を使う時は、照明の工夫が効果的です。北側には特に明るくて自然光に近い白色のLEDライトを設置することをおすすめします。間接照明を活用すれば、優しい光で空間を明るく照らし出せます。また、鏡を巧みに配置することで、光を反射させて明るさを増すこともできます。
色彩面では、暗い色と明るい色を交互に配置する方法が有効です。例えば、黒い家具の上に白い花瓶を置く、紺色の壁にシルバーの写真フレームを掛けるなど、コントラストをつけることで立体感と明るさが生まれます。北の方角は意識して明るく保つことで、良い気の流れを作り出せます。
運気について
北の方角に適した色を取り入れることは、さまざまな運気アップに直結します。ほんの少しの意識と工夫で、金運や仕事運、恋愛運などが好転する可能性があります。それぞれの運気と北の方角の関係について、具体的に見ていきましょう。
金運
北の方角は金運を司る方角として知られ、適切な色選びが貯蓄や収入アップに影響します。水の気を強化する青や黒は、お金の流れをスムーズにし、安定した財運をもたらす効果があります。北側に財布や通帳を保管するのも良い方法です。
金運アップには、北の方角に水を象徴するアイテムを置くことが効果的です。例えば、青い器に水を張り、小さな噴水を設置するのも一つの手です。金属製の貯金箱を置くなら、シルバーや白いものを選ぶと、水の気と相乗効果が生まれます。ただし、水周りは常に清潔に保つことが条件です。
金運を上げるためには、北側にごみや不用品を置かないことも大切です。散らかった空間はお金の気を逃がしてしまいます。色でいうと、茶色やくすんだ色は避け、常に清涼感のある青系か、ピカっと光るシルバー系を意識すると良いでしょう。定期的に掃除をし、気の流れを淀ませないことが重要です。
恋愛運
北の方角は、恋愛運においては冷静さと知性を司り、落ち着いた関係を築く手助けをします。青や白などのクールな色は、衝動的な恋愛を防ぎ、深い信頼関係を育む効果があります。特に長続きする恋愛を望む方におすすめの色彩です。
北側に2人で写った写真を白いフレームで飾ると、関係が安定します。また、青いキャンドルを置いて時々灯すことで、二人の間に清らかな気が流れます。ただし、北の方角に過去の恋愛の思い出の品を置くのは避け、現在の関係を大切にするように心がけてください。
恋愛運を高めるには、北の方角に水の流れをイメージさせる小物を置くのも良い方法です。例えば、波の模様が描かれた絵や、うず巻き模様のオブジェなどが該当します。これらのアイテムは恋愛の流れを良くし、新たな出会いをもたらすきっかけになるかもしれません。色は必ず青系か白系で統一しましょう。
家庭運
北の方角は家族の絆を深め、家庭内の調和を保つ役割があります。特に青系の色は、家族の心を落ち着かせ、冷静なコミュニケーションを促す効果があります。家族関係に悩みがある場合、北側の色彩を見直してみると良いでしょう。
リビングやダイニングが北側にある場合は、青や白のランナーやテーブルクロスを活用するのがおすすめです。家族が集まる場に水の気を取り入れることで、お互いを思いやる気持ちが自然と生まれます。また、北側に家族全員で写った写真を飾るのも、絆を強めるのに効果的です。
家庭運を上げるためには、北側を常に清潔に保ち、物を置きすぎないことが大切です。散らかった北側は家族間に不要なもめ事を引き起こす原因になります。色で言えば、薄いブルーやホワイトを基調にし、家族それぞれがリラックスできる空間づくりを心がけてください。毎日少しずつでも掃除をすることで、家庭運は確実に向上します。
仕事運
北の方角は仕事運やキャリアアップに深く関わる方角で、適切な色選びが作業効率や評価に影響します。青系の色は集中力を高め、黒は仕事に対する責任感を強める効果があります。在宅ワークの方は、特に北側の環境整備が重要です。
仕事場が北側にある場合は、デスク周りに青い文具や黒のデスクライトを置くのが効果的です。パソコンの待受画面を青系の画像に変えるだけでも、集中力が持続しやすくなります。また、北側に流れる水の絵を飾ると、仕事の流れがスムーズになるでしょう。
仕事運を上げるためには、北側に達成したい目標や夢を書いた紙を白い額縁に入れて飾る方法もあります。青いペンで書くとなお良いです。ただし、未完了の書類やごちゃごちゃした文具を北側に放置するのは避けてください。仕事の気が停滞し、思わぬトラブルを招く原因になります。常に整理整頓を心がけましょう。
健康運
北の方角は腎臓や耳など、体の下部に該当する部分の健康を司ります。適切な色を選ぶことで、これらの器官の働きをサポートし、全身の健康バランスを整える効果があります。青や白は体の熱を冷まし、炎症を鎮める作用があります。
健康運を高めるには、北側に観葉植物を置くのがおすすめです。特に水耕栽培の植物は、水の気を強化し健康運アップに効果的です。植木鉢は白や青のものを選び、葉っぱの多い植物を選ぶとさらに良いでしょう。ただし、枯れた植物はすぐに取り換えることが重要です。
北側の寝室に青いシーツやパジャマを使用するのも、健康運向上に役立ちます。青には安眠を促す効果があり、質の良い睡眠が健康の基本になります。ただし、体が冷えやすい方は、青だけではなく白を組み合わせてバランスを取ると良いでしょう。毎日の休息の質を高めることで、健康運は確実に向上します。

