「床の色」の風水と3つの注意点

床の色選びで悩んでいませんか。新築やリフォームを検討する際、床の色は部屋全体の印象を左右する大きな要素ですから、風水的にどんな影響があるのか気になるのは当然のことです。

今回は「床の色」にまつわる風水の知識と、運気を下げないための注意点について詳しく解説していきます。床の色が持つエネルギーを理解し、あなたの暮らしに良い気の流れを呼び込むヒントをお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

「床の色」の風水

床の色は住まい全体の気の流れを決める土台となる重要な要素です。風水では、床は大地のエネルギーを受け止め、家全体に安定感をもたらす役割を担っています。

床の色選びで押さえておきたい風水上のポイントは次の3つです。

• 明るさのバランスが運気を左右する
• 木の気を意識した自然な色が基本
• 方位との相性で選ぶべき色が変わる

床の色は天井や壁と異なり、常に視界の下部に位置するため、心理的な安定感に直結します。以下で詳しく見ていきましょう。

明るさのバランスが運気を左右する

床の明るさは、家全体のエネルギーバランスを整える上で欠かせない要素です。風水では、明るすぎる床は気が落ち着かず散漫になり、暗すぎる床は陰の気が強まりすぎて停滞を招くとされています。

理想的なのは、天井よりも床が暗い配色にすることです。これは「天は軽く、地は重く」という風水の基本原則に基づいており、上が明るく下が落ち着いた色味であることで、安定した気の流れが生まれます。

具体的には、ミディアムトーンの木目調やベージュ系が最もバランスが良いとされています。明るすぎず暗すぎない中間色は、どんなインテリアとも調和しやすく、長く暮らす家に適した選択です。

木の気を意識した自然な色が基本

床材には本来、木が持つ自然のエネルギーが宿っています。風水において木の気は成長と発展を象徴し、家族の健やかな成長や仕事の発展を後押しする力があるのです。

そのため、床の色は木の自然な色味を活かしたブラウン系やベージュ系が基本となります。濃いブラウンは落ち着きと格式を、明るいナチュラルブラウンは爽やかさと若々しさをもたらし、それぞれに異なる良いエネルギーを引き寄せます。

人工的な色や極端に加工された色合いは、木の気が持つ本来のエネルギーを弱めてしまいます。できるだけ自然な木目を感じられる色を選ぶことで、大地のエネルギーをしっかりと受け止められる空間になるでしょう。

方位との相性で選ぶべき色が変わる

風水では、家の中心から見た各部屋の方位によって、相性の良い色が異なります。床の色も同様に、その部屋がどの方位にあるかを意識して選ぶと、運気がさらに高まるのです。

東や南東の部屋には、木の気を強める明るいブラウンやグリーン系が適しています。南の部屋には火の気と相性の良い赤みを帯びたブラウンや温かみのあるベージュが良く、西や北西には金の気を高める白っぽいベージュやグレージュが相性抜群です。

北の部屋には水の気を安定させる濃いめのブラウンやグレー系が適し、南西や北東には土の気を強めるベージュやアイボリー系が最適です。方位に合わせた色選びは、その部屋の持つエネルギーを最大限に引き出してくれます。

「床の色」に関する3つの注意点

床の色選びでは、風水的に避けるべきポイントがいくつか存在します。せっかく選んだ床の色が運気を下げてしまわないよう、正しい知識を持っておくことが大切です。

風水の観点から気をつけるべき注意点は次の3つです。

• 真っ黒や真っ白といった極端な色は避ける
• 冷たく見える色は陰の気を強めてしまう
• 光沢が強すぎる床材は気を乱す

これらの注意点を理解しておけば、床の色選びで失敗することはありません。以下で詳しく見ていきましょう。

真っ黒や真っ白といった極端な色は避ける

真っ黒な床は一見スタイリッシュに見えますが、風水では陰の気が強すぎて家全体の運気を停滞させる原因になります。黒は水の気を持ち、適度であれば落ち着きをもたらしますが、床全体が真っ黒だと重苦しいエネルギーが充満してしまうのです。

一方、真っ白な床も問題があります。白は清潔感がある反面、気が散りやすく落ち着かない空間を作り出してしまい、家族がリラックスできない環境になりがちです。

どちらを選ぶ場合も、純粋な黒や白ではなく、グレーがかったものや温かみのある色調を混ぜることで、バランスの取れた空間に整えることができます。

冷たく見える色は陰の気を強めてしまう

グレーやブルー系といった冷たく感じられる床の色は、陰の気を強めて家全体を冷え冷えとした雰囲気にしてしまいます。風水では、床は大地のエネルギーを象徴し、温かく安定した気を持つべき場所とされているのです。

冷たい色の床は、特に寝室やリビングといった長時間過ごす部屋には適していません。家族の心身が冷えてしまい、活力が失われたり人間関係がぎくしゃくしたりする原因になることもあります。

もしどうしても冷色系の床を選びたい場合は、ラグやカーペットで温かみのある色を取り入れるなど、バランスを取る工夫が必要です。

光沢が強すぎる床材は気を乱す

ピカピカと光る光沢の強い床材は、一見豪華に見えますが、風水的には気の流れを乱す原因になります。強い光沢は光を過度に反射し、気が跳ね返されて安定しなくなるのです。

特に寝室では、落ち着いた睡眠を妨げる要因となり、疲れが取れにくくなったり精神的に不安定になったりすることがあります。リビングでも、家族がゆったりとくつろぐことが難しくなるでしょう。

床材を選ぶ際は、適度なマット感や自然な質感を持つものを選ぶことをおすすめします。自然な風合いの床は、気の流れを穏やかに保ち、住む人に安心感を与えてくれます。

運気について

床の色は、家全体の運気の土台を作る存在です。適切な色を選ぶことで、金運や恋愛運、仕事運といったさまざまな運気を高めることができ、暮らし全体に良い影響をもたらします。

金運

床の色と金運には密接な関係があります。風水では、金運は安定した土台の上に築かれるものとされ、床の色がその土台を作るのです。

金運を高めたいなら、温かみのあるベージュや明るいブラウン系の床が最適です。これらの色は土の気を強め、お金を引き寄せて貯める力を高めてくれます。

また、西の方位にある部屋の床を白っぽいベージュやクリーム色にすると、金運がさらに活性化します。光沢は控えめにし、自然な質感を大切にすることで、お金が安定的に巡ってくる家になるでしょう。

恋愛運

恋愛運を高めるには、温かく柔らかい印象を与える床の色が効果的です。ピンクベージュやオレンジがかったブラウンなど、温もりを感じる色合いが良縁を引き寄せてくれます。

特に寝室の床の色は恋愛運に直結します。明るすぎず暗すぎない、落ち着いたトーンの木目調を選ぶことで、穏やかで愛情深い関係を育むことができるのです。

冷たい印象のグレーやブルー系の床は、恋愛運を冷やしてしまうため避けましょう。すでにそうした床がある場合は、ピンクやオレンジのラグを敷くことで、温かいエネルギーを補うことができます。

家庭運

家庭運には、家族全員が安心して過ごせる安定感のある床の色が欠かせません。ナチュラルブラウンやベージュ系の床は、家族の絆を深め、穏やかな家庭を築く助けとなります。

リビングの床は家族が集まる場所ですから、特に家庭運への影響が大きい場所です。明るめのブラウンを選ぶと、コミュニケーションが活発になり、笑顔が絶えない家庭になるでしょう。

濃すぎる色や冷たい色の床は、家族の気持ちがバラバラになりやすく、家庭内の不和を招くことがあります。温かみのある自然な色を選び、家族みんなが心地よく感じられる空間を作りましょう。

仕事運

仕事運を高めるには、集中力と安定感をもたらす床の色を選ぶことが大切です。濃いめのブラウンやダークベージュは、落ち着きと格式をもたらし、仕事での信頼や成功を引き寄せてくれます。

書斎や仕事部屋の床には、特にこうしたしっかりとした色合いが適しています。地に足のついた着実な仕事ぶりができるようになり、キャリアアップにもつながるでしょう。

逆に、明るすぎる床や光沢の強い床は、気が散りやすく集中力が続きません。マットな質感で落ち着いた色味の床を選ぶことで、仕事に打ち込める環境が整います。

健康運

健康運には、心身ともにリラックスできる床の色が必要です。自然な木の色合いを持つブラウン系やベージュ系の床は、大地のエネルギーを取り込み、体の調子を整えてくれます。

寝室の床は特に健康運に影響を与えます。濃すぎず明るすぎない中間色を選ぶことで、質の良い睡眠が得られ、疲労回復やストレス軽減につながるのです。

冷たい色や人工的な色の床は、体を冷やし気の流れを滞らせるため、健康運を下げてしまいます。温かみがあり自然な印象の床を選び、健やかな毎日を過ごしましょう。