鉄製品を置く場所や使い方について、風水の観点から気になっていませんか。家の中には鉄のフライパンや鉄瓶、鉄のインテリアなど、さまざまな鉄製品があり、その扱い方次第で運気に影響を与えることもあります。
今回は「鉄製品」の風水における基本的な考え方と、注意するべきポイントを詳しくご紹介します。鉄という素材が持つエネルギーを正しく理解し、あなたの暮らしに良い気を取り入れるヒントを見つけてください。
「鉄製品」の風水
鉄製品は風水において「金」の気を持つ素材として知られています。金の気は浄化や邪気払いの力を持つ一方で、置く場所や量によっては気のバランスを崩すこともあるのです。
鉄製品の風水で押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 鉄は金の気を持ち邪気を払う力がある
- 置く方位によって運気への影響が変わる
- 錆びた鉄製品は気の流れを停滞させる
鉄製品を上手に活用すれば、家全体の気を引き締め、運気を安定させることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
鉄は金の気を持ち邪気を払う力がある
鉄は五行思想において「金」の性質を持つ素材とされ、邪気を断ち切る強いエネルギーがあります。古くから刀や鎧など、身を守る道具に使われてきたのも、この浄化の力によるものです。
家の中に鉄製品を配置することで、マイナスのエネルギーを跳ね返し、空間を清浄に保つ効果が期待できます。玄関や窓際など、外からの気が入ってくる場所に置くと特に効果的です。
ただし、鉄の持つ力は強いため、むやみに増やしすぎると気が硬くなりすぎて、家の中がピリピリした雰囲気になることもあります。適度な量を心がけることで、鉄の持つ良いエネルギーを最大限に活用できるのです。
置く方位によって運気への影響が変わる
鉄製品を置く方位は、風水において非常に大切な要素です。金の気を持つ鉄は、西や北西といった方位と相性が良く、これらの場所に置くことで金運や仕事運を高める効果があります。
一方で、東や南東といった「木」の気を持つ方位に鉄製品を置くと、金が木を傷つける「相剋」の関係が生じてしまいます。これにより、成長や発展を妨げるエネルギーが生まれ、家族の健康運や対人運に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
もしどうしても東や南東に鉄製品を置きたい場合は、木製の小物や観葉植物を一緒に配置することで、気のバランスを調整できます。方位を意識した配置が、鉄製品の力を最大限に引き出す鍵となるのです。
錆びた鉄製品は気の流れを停滞させる
鉄製品の状態は、風水において非常に重要な意味を持ちます。錆びた鉄製品は、その場の気を濁らせ、エネルギーの流れを停滞させてしまうのです。
錆は鉄が劣化している証拠であり、風水的には「死んだ気」を発していると考えられます。このような状態の鉄製品を家に置いたままにすると、運気全体が下降し、物事がうまく進まなくなることがあります。
鉄製品は定期的にメンテナンスを行い、常に美しい状態を保つことが必要です。錆びてしまった場合は早めに手入れをするか、思い切って新しいものに交換することで、良い気を保ち続けることができます。
「鉄製品」に関する3つの注意点
鉄製品を扱う際には、風水の観点からいくつか気をつけるべきことがあります。鉄の持つ強い気は、使い方を誤ると逆効果になることもあるのです。
鉄製品に関する注意点は次の3つです。
- 寝室に大量の鉄製品を置かない
- 鋭利な形状の鉄製品は気を乱す
- キッチンでの鉄製品の配置に配慮する
これらのポイントを押さえることで、鉄製品による悪影響を防ぎ、良い気を維持できます。以下で詳しく見ていきましょう。
寝室に大量の鉄製品を置かない
寝室は心身を休める場所であり、柔らかく穏やかな気が求められます。しかし、鉄製品が多すぎると金の気が強くなりすぎて、気が硬く冷たくなってしまうのです。
金の気は本来、邪気を払う力がある一方で、強すぎると緊張感を生み出し、リラックスを妨げます。鉄製のベッドフレームや大きな鉄製インテリアが寝室にあると、安眠できなくなったり、疲れが取れにくくなったりすることがあるのです。
もし寝室に鉄製品を置く場合は、布製のカバーをかけたり、木製の家具と組み合わせたりして、気のバランスを整えましょう。寝室はあくまで「陰」の空間として、柔らかい気を保つことを心がけてください。
鋭利な形状の鉄製品は気を乱す
鉄製品の中でも、尖った形状や鋭利なデザインのものは「殺気」を放つとされています。ナイフや刃物はもちろん、鋭角的なデザインの鉄製インテリアも、置く場所によっては家の気を乱す原因となるのです。
特に、人が長時間過ごすリビングや寝室に鋭利な鉄製品を置くと、そこにいる人の気持ちがイライラしやすくなったり、人間関係がギスギスしたりすることがあります。目に見えない形で、鋭い気があなたの精神状態に影響を与えてしまうのです。
刃物などの鋭利な鉄製品は、引き出しやケースにしまって見えないようにするのが基本です。もしインテリアとして鉄製品を飾る場合は、丸みを帯びたデザインのものを選ぶことで、気を穏やかに保つことができます。
キッチンでの鉄製品の配置に配慮する
キッチンは火と水が共存する場所であり、風水では気のバランスが崩れやすいとされています。そこに金の気を持つ鉄製品が加わると、五行のバランスがさらに複雑になるのです。
特に、コンロ(火)の真横に鉄製品を置くと、火が金を溶かすという相剋の関係が生じ、金運が流出しやすくなります。また、シンク(水)の近くに鉄製品を置きっぱなしにすると錆びやすく、気の停滞を招いてしまうのです。
鉄製のフライパンや鍋は使った後すぐに片付け、できれば木製の棚や引き出しに収納しましょう。キッチンの気のバランスを整えることで、家族の健康運や金運を守ることができます。
運気について
鉄製品の扱い方は、さまざまな運気と深く関わっています。鉄の持つ金の気を上手に活用すれば、運気全体を底上げすることができるのです。
金運
鉄製品は金の気を持つため、金運とは切っても切れない関係にあります。西や北西の方位に美しく手入れされた鉄製品を置くことで、財運を呼び込む力が高まるのです。
ただし、鉄製品が錆びていたり、乱雑に扱われていたりすると、金運は逆に下降してしまいます。鉄製の貯金箱や金庫などを使う場合は、常に清潔に保ち、感謝の気持ちを込めて扱うことが大切です。
また、鉄製品を過度に増やしすぎると、金の気が強くなりすぎて「お金が入ってもすぐに出ていく」という状態になります。適度な量を保ち、他の素材とバランスよく配置することで、安定した金運を育てることができるのです。
恋愛運
鉄製品の持つ硬く冷たいエネルギーは、恋愛運にとってはやや不利に働くことがあります。恋愛運を高めるには、温かく柔らかい気が必要だからです。
特に、寝室や恋愛運を司る南西の方位に鉄製品を多く置くと、パートナーとの関係が冷えたり、新しい出会いが遠のいたりする可能性があります。鉄製のベッドフレームを使っている場合は、ピンクや白の柔らかい色のファブリックで覆うことで、気を和らげましょう。
一方で、玄関先に小さな鉄製の風鈴を飾ると、邪気を払いながら良縁を呼び込む効果があります。鉄製品は置く場所と量を工夫することで、恋愛運にもプラスに働かせることができるのです。
家庭運
家庭運を安定させるには、家全体の気のバランスが整っていることが必要です。鉄製品は邪気を払う力があるため、家族を守る役割を果たしてくれます。
玄関に鉄製の表札や門扉がある家は、外からのマイナスエネルギーをブロックし、家族に安心感を与えるのです。また、リビングに小さな鉄製のオブジェを飾ることで、家族の絆を守る結界のような働きをしてくれます。
ただし、鉄製品が多すぎると家の中の雰囲気が硬くなり、家族間のコミュニケーションがぎこちなくなることがあります。木製や布製のアイテムと組み合わせ、温かみのある空間を保つことで、家庭運を高めることができるのです。
仕事運
鉄製品の持つ金の気は、仕事運を高めるうえで非常に効果的です。特に、決断力や集中力を必要とする仕事をしている人にとって、鉄製品は強い味方となります。
書斎やデスク周りに小さな鉄製の文鎮やペン立てを置くことで、気持ちが引き締まり、仕事に対する集中力が高まるのです。また、北西の方位に鉄製品を配置すると、上司や目上の人からの引き立てを受けやすくなります。
ただし、デスク周りに鉄製品が多すぎると、頭が固くなりすぎて柔軟な発想ができなくなることがあります。創造性を必要とする仕事の場合は、鉄製品を控えめにし、木製や陶器製のアイテムとバランスを取ることで、仕事運を最大限に引き出せるのです。
健康運
鉄製品は健康運とも深い関わりがあります。鉄という素材自体が、体内の鉄分と共鳴し、生命力を高める働きをするのです。
鉄瓶で沸かしたお湯を飲むことは、風水的にも健康運を上げる行為とされています。鉄から溶け出す鉄分が体を温め、気の巡りを良くしてくれるからです。
しかし、錆びた鉄製品や汚れた鉄製品は、逆に健康運を下げる原因となります。キッチンの鉄製調理器具は使うたびにしっかり手入れをし、清潔に保ちましょう。また、寝室に大量の鉄製品を置くと気が冷えて、体調を崩しやすくなることがあります。適度な量を保ち、部屋全体の気のバランスを整えることで、健康運を守ることができるのです。

