鏡をどの方向に向けるべきか、迷っていませんか。玄関や寝室、リビングなど、鏡を置く場所は決まっているけれど、その向きが運気にどう影響するのか気になりますよね。
今回は、鏡の方向に関する風水の考え方と、実践する際の注意点について詳しくお伝えします。正しい知識を身につけることで、あなたの暮らしに良い気を取り込み、運気を高めることができるでしょう。
「鏡の方向」の風水
鏡の方向を考える際、風水では気の流れと反射の性質を重視します。鏡は映し出すものによって、良い気を増幅させたり、悪い気を跳ね返したりする力を持っているのです。
- 玄関の鏡は入口の正面を避ける
- 寝室の鏡はベッドを映さない向きにする
- 水回りや美しい景色を映す方向を選ぶ
これらのポイントを押さえることで、鏡が持つエネルギーを最大限に活用できます。以下で詳しく見ていきましょう。
玄関の鏡は入口の正面を避ける
玄関は家に入ってくる気の入口であり、家全体の運気を左右する場所です。ここに鏡を置く場合、入口の真正面に向けるのは避けなければなりません。
正面に鏡があると、せっかく入ってきた良い気がそのまま跳ね返されてしまいます。気は家の中を巡ることで、住む人に恩恵をもたらすものなのです。
鏡は入口から見て左右どちらかの壁に設置し、横向きに配置するのが理想的です。こうすることで気の流れを妨げず、空間を広く見せる効果も得られます。
寝室の鏡はベッドを映さない向きにする
寝室は心身を休める場所であり、穏やかなエネルギーが求められます。ベッドが鏡に映り込むと、寝ている間のあなたの気が鏡によって乱されてしまうのです。
鏡は気を活性化させる性質を持つため、本来静かであるべき寝室には刺激が強すぎます。特に眠っている姿が映ることで、無意識のうちに落ち着きを失い、質の良い睡眠が妨げられます。
鏡の向きを変えるか、使わないときは布で覆うなどの工夫をしてください。クローゼットの扉裏など、ベッドから見えない位置に設置するのも良い方法です。
水回りや美しい景色を映す方向を選ぶ
鏡は映したものを倍増させる力を持つため、何を映すかが非常に大切になります。清潔な水回りや美しい花、明るい窓の景色などを映すことで、良い気を増幅できるのです。
キッチンやダイニングに鏡を置く場合、食卓を映す向きにすると豊かさが増すとされています。食べ物は豊かさの象徴であり、それを映すことで繁栄のエネルギーが高まります。
反対に、ゴミ箱やトイレ、散らかった場所を映す向きは避けてください。負のエネルギーまで増幅されてしまい、家全体の運気を下げる原因となります。
「鏡の方向」に関する3つの注意点
鏡の方向を決める際には、風水の観点からいくつかの注意点があります。これらを守らないと、せっかくの鏡が運気を下げる原因になってしまうこともあるのです。
- 鏡同士を向かい合わせにしない
- 尖った角や梁を映す向きを避ける
- 暗い場所や陰の気が溜まる方向に向けない
適切な配置を心がけることで、鏡本来の力を発揮させることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
鏡同士を向かい合わせにしない
複数の鏡を設置する際、最も気をつけたいのが鏡同士が向かい合う配置です。この状態では気が鏡の間を行き来し続け、家の中に定着しなくなってしまいます。
合わせ鏡は気を混乱させ、住む人の心を不安定にする作用があります。落ち着かない気持ちになったり、決断力が鈍ったりする原因となるのです。
どうしても複数の鏡が必要な場合は、向きをずらして直接対面しないように配置してください。それぞれの鏡が異なる方向を向くようにすれば、問題は避けられます。
尖った角や梁を映す向きを避ける
建物の構造上ある柱の角や天井の梁は、風水では殺気を放つとされています。これらを鏡で映してしまうと、その悪い影響を増幅させることになるのです。
尖った角から発せられる気は、まるで見えない矢のように住む人に向かってきます。鏡でそれを映すことは、その矢を倍増させるのと同じ意味を持ちます。
鏡の向きを調整して、角や梁が映り込まないようにしてください。もし避けられない場合は、観葉植物を置いて角を和らげるなどの対策を併用しましょう。
暗い場所や陰の気が溜まる方向に向けない
日当たりの悪い廊下や、物置のような使われていない空間を映す向きも避けるべきです。陰の気が溜まった場所を映すことで、その停滞したエネルギーが家中に広がってしまいます。
鏡は光を反射し、空間を明るく見せる効果がありますが、そもそも暗い場所を映しては意味がありません。明るさとともに、そこに潜む淀んだ気まで取り込んでしまうからです。
鏡は必ず明るく清潔な方向、生命力を感じられる方向に向けてください。窓からの自然光が入る方向や、元気な観葉植物がある場所を映すのが理想的です。
運気について
鏡の方向は、あなたの人生における様々な運気と深く結びついています。適切な向きで鏡を配置することで、金運や恋愛運、仕事運など、望む運気を効果的に高められるのです。
金運
金運を高めたいなら、鏡を北または西の方角に向けて設置するのが効果的です。北は財を蓄える方位、西は金運そのものを司る方位とされています。
玄関の左側に鏡を置き、明るい照明や綺麗な花を映す向きにすると、入ってくる金運を増幅できます。また、金色や黄色の小物を鏡に映り込むように配置すると、さらに効果が高まるでしょう。
ただし、財布や通帳などの金銭に関わるものを直接映す向きは避けてください。金運が外に流れ出てしまい、かえって散財を招く恐れがあります。
恋愛運
恋愛運を上げたい場合は、寝室や化粧台の鏡の向きが鍵となります。南東の方角に向けた鏡は、良縁を引き寄せる力を持っているのです。
鏡の前にピンクやオレンジの花を飾り、その花が映るようにすると恋愛運がアップします。明るく華やかなものを映すことで、あなた自身の魅力も引き出されるでしょう。
一方で、寝姿を映す鏡や、古くて曇った鏡は恋愛運を下げてしまいます。常に清潔で明るい状態を保ち、美しいものを映す向きを意識してください。
家庭運
家庭運を高めるには、家族が集まるリビングやダイニングの鏡の向きが重要です。食卓を映す方向に鏡を配置すると、家族の絆が深まり、温かな雰囲気が生まれます。
鏡に家族の笑顔や団らんの様子が映ることで、幸せなエネルギーが倍増するのです。特に東の方角に向けた鏡は、家族の健康と活力をもたらすとされています。
反対に、家族写真が鏡に映り込まないようにしてください。写真は過去の記憶を象徴するため、現在進行形の幸せを妨げてしまう可能性があります。
仕事運
仕事運を向上させたいなら、書斎や仕事部屋の鏡を北東または東の方角に向けましょう。北東は変化と成長を、東は発展を象徴する方位です。
デスクの背後に鏡を置き、後方の空間を映す向きにすると、背後からのサポートを得られます。ただし、作業中に自分の姿が映ると集中力が削がれるため、直接見えない位置に配置してください。
また、資料やパソコン画面が映る向きも避けましょう。情報が外に漏れるという暗示となり、仕事上のトラブルを招く恐れがあります。
健康運
健康運を高めるには、鏡を東または南東の方角に向けて設置します。朝日が昇る東の方角は、生命力と活力の源だからです。
洗面所の鏡を東向きにし、朝日が差し込む窓を映すようにすると、一日の始まりに良いエネルギーを取り込めます。身支度をしながら明るい光を浴びることで、心身ともに健やかな状態を保てるでしょう。
ただし、薬箱や医療用品が映る向きは避けてください。病気を連想させるものを映すと、健康運が低下してしまいます。

