「音の出るもの」の風水と3つの注意点

時計の秒針の音、風鈴の涼やかな響き、スマートフォンの通知音など、日常生活の中で様々な音に囲まれているあなた。それらの音が風水的にどんな意味を持つのか、気になったことはありませんか。

今回は「音の出るもの」にまつわる風水の知識と、運気を下げないための注意点について詳しく解説していきます。音の持つエネルギーを正しく理解することで、あなたの暮らしはより豊かで心地よいものになるでしょう。

「音の出るもの」の風水

風水では、音は空間に流れる「気」を動かす重要な要素として扱われています。音の出るものを適切に配置し活用することで、停滞した気を活性化させたり、良い気を呼び込んだりすることができるのです。

音の出るものに関する風水の基本的なポイントは次の3つです。

• 良い音は気の流れを整え運気を高める
• 音の種類によって招く運気が異なる
• 音を出す場所が運気への影響を左右する

これらのポイントを押さえることで、音の出るものを風水的に効果的に活用できるようになります。以下で詳しく見ていきましょう。

良い音は気の流れを整え運気を高める

風水において音は「動」のエネルギーを持ち、空間に滞っている気を動かして循環させる働きがあります。澄んだ心地よい音は、淀んだ気を浄化し、新鮮な良い気を呼び込む効果があるとされているのです。

特に玄関や窓辺に風鈴を吊るすことは、古くから行われてきた開運法のひとつです。風が吹くたびに鳴る風鈴の音は、外から良い気を招き入れ、家全体の運気を高めてくれます。

また、音叉やクリスタルボウルなどの澄んだ音色を持つ楽器を使って空間を浄化する方法も、風水では推奨されています。定期的に心地よい音で空間を満たすことで、気の流れが整い続けるでしょう。

音の種類によって招く運気が異なる

音の出るものには様々な種類がありますが、それぞれが持つ音色や性質によって、引き寄せる運気が変わってきます。金属製の風鈴や鐘の音は金運や仕事運を、水琴窟のような水の音は財運や人間関係運を高めるとされているのです。

鳥のさえずりを再現する置物や水の流れる音を発する噴水は、自然のエネルギーを取り込む効果があります。これらは特に健康運や家庭運を向上させ、住む人に安らぎと活力を与えてくれるでしょう。

一方で、電子音や機械的な音は無機質なエネルギーを持つため、使い方に注意が必要です。目覚まし時計の音色を選ぶ際は、できるだけ自然に近い穏やかな音を選ぶことをおすすめします。

音を出す場所が運気への影響を左右する

音の出るものをどこに配置するかは、風水において極めて重要なポイントになります。玄関は気の入り口ですから、ここに心地よい音のするものを置くことで、良い気を積極的に招き入れることができるのです。

リビングや居間など家族が集まる場所には、穏やかで調和のとれた音のするものが適しています。オルゴールや小さな噴水などは、家族の絆を深め、家庭運を安定させる効果が期待できるでしょう。

逆に寝室には、常に音が鳴り続けるものは置かない方が賢明です。睡眠中は体と心を休める時間ですから、不要な音のエネルギーは避け、静かで落ち着いた環境を保つことが運気を守ることにつながります。

「音の出るもの」に関する3つの注意点

音の出るものは上手に活用すれば開運につながりますが、扱い方を誤ると逆に運気を下げてしまう可能性があります。風水の観点から気をつけるべきポイントを理解しておくことが大切です。

音の出るものに関する風水上の注意点は次の3つです。

• 不快な音や壊れた音は悪い気を招く
• 音が鳴りすぎる環境は気を乱す
• 寝室での音の扱いには特に配慮が必要

これらの注意点を守ることで、音のマイナスエネルギーを避けることができます。以下で詳しく見ていきましょう。

不快な音や壊れた音は悪い気を招く

耳障りな音や不協和音は、風水では「煞気」と呼ばれる悪い気を発生させます。壊れた時計のずれた音、きしむドアの音、雑音の入った電化製品の音などは、住む人の心を乱し、運気を低下させる原因になるのです。

特に注意したいのは、長年使っている音の出るものが劣化している場合です。風鈴の音が濁ってきたら新しいものに交換し、時計の音がおかしくなったら修理するか買い替えることをおすすめします。

また、スピーカーから割れた音が出る、楽器の調律が狂っているといった状態も放置してはいけません。音の美しさを保つことは、良い気を保つことと同義だと考えて、日頃からメンテナンスを心がけましょう。

音が鳴りすぎる環境は気を乱す

心地よい音であっても、絶え間なく鳴り続ける環境は気の流れを乱してしまいます。風水では陰と陽のバランスが重視されますが、音は陽のエネルギーですから、静寂という陰のエネルギーとのバランスが必要なのです。

たとえばテレビやラジオをつけっぱなしにする習慣は、空間を常に音で満たし続けることになります。これでは気が落ち着く場所がなくなり、住む人の精神も休まらず、結果として運気が安定しなくなるでしょう。

適度に静かな時間を設けることで、空間の気が整理され、次に入ってくる良い気を受け入れる余裕が生まれます。音を楽しむ時間と静寂を味わう時間、両方を意識的に取り入れることが開運への近道です。

寝室での音の扱いには特に配慮が必要

寝室は一日の疲れを癒し、運気を充電する場所ですから、音の扱いには細心の注意が必要です。特に枕元に目覚まし時計を置く場合、秒針の音が常に聞こえる状態は避けるべきでしょう。

秒針の音は「時間に追われる」という焦りのエネルギーを発し、安らかな睡眠を妨げます。デジタル時計や秒針のない時計を選ぶか、音の聞こえない位置に置くことで、寝室の気を穏やかに保つことができるのです。

また、スマートフォンの通知音も寝室では最小限に抑えることをおすすめします。就寝中は電源を切るかマナーモードにすることで、睡眠の質が高まり、翌日の運気も上昇するでしょう。

運気について

音の出るものと各運気には深い関わりがあり、音の種類や配置場所を工夫することで様々な運気を高めることができます。ここからは金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運それぞれについて、音の出るものを活用した開運法を具体的にご紹介していきましょう。

金運

金運を高めたいなら、金属製の風鈴や鐘を西の方角に置くことが効果的です。風水では西は金運を司る方角とされており、金属の澄んだ音がお金のエネルギーを引き寄せてくれるのです。

玄関に小さな鈴を飾るのもおすすめの方法です。出かける時や帰宅時に鈴を鳴らすことで、外から金運を連れて帰り、家の中に留めておく効果が期待できます。

また、水の流れる音を発する噴水を置く場合は、北の方角が最適です。北は水の気を持ち、財を蓄える力がありますから、水音との相乗効果で貯蓄運が向上するでしょう。

恋愛運

恋愛運を高めるには、優しく柔らかな音色を持つオルゴールが適しています。東南の方角に置くことで、良縁を引き寄せる効果が高まるでしょう。

風鈴を使う場合は、ガラス製や陶器製のものを選び、音色が軽やかで美しいものを選んでください。南西の方角に吊るすことで、既にパートナーがいる人は関係がより深まり、独身の人には新しい出会いが訪れやすくなります。

寝室にはごく小さな音で鳴る置物を置くのも良いでしょう。ただし、音が大きすぎたり頻繁に鳴ったりするものは避け、たまに優しい音が聞こえる程度のものを選ぶことがポイントです。

家庭運

家庭運を安定させるには、家族が集まるリビングに心地よい音のするものを置くことが効果的です。小鳥のさえずりを再現する置物や、穏やかな水の音がする噴水などが適しています。

食卓の近くに小さな風鈴を飾ると、食事の時間がより和やかになります。家族のコミュニケーションが活発になり、絆が深まることで家庭運が向上するのです。

また、家族の写真を飾っている場所の近くに、優しい音色のするものを配置するのもおすすめです。写真に込められた思い出と音のエネルギーが調和し、家族全体の運気を底上げしてくれるでしょう。

仕事運

仕事運を高めたいなら、デスク周りの東の方角に金属製の小さな鐘や風鈴を置いてください。朝、仕事を始める前に軽く鳴らすことで、集中力が高まり、良いアイデアが浮かびやすくなります。

また、書斎や仕事部屋の入口に風鈴を吊るすと、仕事運を呼び込む門となってくれるでしょう。部屋に入るたびに良い気が流れ込み、仕事の成果が上がりやすくなります。

電話やパソコンの通知音は、できるだけ心地よい音に設定することも忘れないでください。一日に何度も聞く音ですから、その質が仕事運に与える影響は決して小さくありません。

健康運

健康運を高めるには、自然の音を取り入れることが最も効果的です。小川のせせらぎや波の音、鳥のさえずりなど、自然界の音を再現する装置を使うことで、心身のバランスが整います。

特にお風呂場や洗面所など水回りに、水の音がするものを置くのがおすすめです。水は浄化の力を持ちますから、その音によって健康を害する悪い気を洗い流すことができるでしょう。

寝室では前述の通り音を控えめにしつつ、たまに心地よい音楽を小さな音量で流すのは良い方法です。リラックス効果のある音楽は睡眠の質を高め、健康運の基盤となる体の回復力を向上させてくれます。