自宅の間取りを見て、何となく形が不完全だと感じていませんか。あるいは、部屋の一部が引っ込んでいたり、角が欠けていたりして、風水的に問題がないか気になっているかもしれません。
実は、そうした間取りの凹凸は「バグアの欠け」と呼ばれ、住む人の運気に深く関わっています。今回は、バグアの欠けが風水においてどのような意味を持つのか、そして実際に対処する際の注意点について詳しくお伝えします。
「バグアの欠け」の風水
バグアの欠けとは、住居の平面図を見たときに、建物の一部が凹んでいたり角が欠けていたりする状態を指します。風水では、住まいを八方位に分けてそれぞれの運気を読み解くバグアマップという考え方があり、その特定のエリアが物理的に存在しないことを「欠け」と表現します。
バグアの欠けが持つ風水上の意味は次の3つです。
- 欠けたエリアに対応する運気が停滞しやすくなる
- 気の流れが不安定になり家全体のバランスが崩れる
- 欠けの方位によって影響を受ける家族が変わる
バグアの欠けは、単なる間取りの問題ではなく、住む人の人生そのものに影響を及ぼす風水上の課題です。以下で詳しく見ていきましょう。
欠けたエリアに対応する運気が停滞しやすくなる
バグアマップでは、住まいの各方位がそれぞれ異なる運気を司っています。例えば東南は金運や豊かさ、南西は恋愛や人間関係、北は仕事やキャリアといった具合です。
そのため、特定のエリアが物理的に欠けていると、その方位が担当する運気が弱まってしまいます。例えば南西が欠けている住まいでは、恋愛運が伸び悩んだり、パートナーシップに問題が生じやすくなります。
このように、欠けは単なる空間の問題ではなく、人生の特定の側面に直接作用する現象なのです。ただし、欠けの影響は適切な対策を施すことで和らげることができます。
気の流れが不安定になり家全体のバランスが崩れる
バグアの欠けは、住まい全体の気の循環を妨げる要因になります。風水では、気は建物の中を滑らかに流れることで各エリアに均等にエネルギーを届けると考えられています。
しかし欠けがあると、その部分で気の流れが途切れたり淀んだりして、家全体のバランスが損なわれてしまいます。気のバランスが崩れた住まいでは、住人が原因不明の不調を感じたり、物事がスムーズに進まなくなったりします。
例えば、いつも疲れが取れない、家族の会話が減った、些細なトラブルが続くといった現象が起こりやすくなります。これらは欠けによって気の流れが乱れ、住環境全体のエネルギーが不安定になっているサインです。
欠けの方位によって影響を受ける家族が変わる
バグアマップの各方位は、家族の中の特定の人物とも関連しています。例えば北西は一家の主人、南西は主婦、東は長男、南東は長女といった具合です。
そのため、どの方位が欠けているかによって、影響を最も強く受ける家族が異なってきます。もし北西が欠けていれば、父親や一家の大黒柱の運気が低迷しやすくなります。
家族の中で誰かが不調を訴えたり運気の低下を感じたりしている場合は、その人に対応する方位が欠けていないか確認してみましょう。該当する方位に植物や鏡を置いたり、その人のラッキーカラーを取り入れたりすることで、個別に運気を補強できます。
「バグアの欠け」に関する3つの注意点
バグアの欠けに対処する際には、いくつか気をつけるべきポイントがあります。誤った方法で対策を講じると、かえって気の流れを乱してしまうことがあるため注意が必要です。
バグアの欠けに関する風水上の注意点は次の3つです。
- 欠けを無理に埋めようとして物を詰め込まない
- 欠けた部分の延長線上に鏡を置きすぎない
- 全ての欠けを同時に対処しようとしない
欠けの対処法は、あくまで気の流れを整えることが目的であり、物理的に空間を埋めることではありません。以下で詳しく見ていきましょう。
欠けを無理に埋めようとして物を詰め込まない
バグアの欠けを目の当たりにすると、その空間を何かで埋めなければと焦る気持ちが湧いてくるかもしれません。しかし、欠けた部分やその周辺に家具や物を無理に詰め込むことは、風水的には逆効果になります。
物が多すぎる空間では気が滞り、本来の目的である運気の補強ができなくなってしまいます。欠けの対処では、空間を埋めることよりも気の質を高めることが求められます。
例えば欠けたエリアに対応する色の小物を一つだけ置く、観葉植物を配置して生命力を補うといった、シンプルで効果的な方法を選びましょう。物を詰め込むのではなく、厳選したアイテムを丁寧に配置することが、気のバランスを整える秘訣です。
欠けた部分の延長線上に鏡を置きすぎない
鏡は風水において空間を広げたり気を反射させたりする効果があるため、バグアの欠けの対処法としてよく用いられます。欠けた部分の内側の壁に鏡を配置することで、視覚的に空間が広がり、気のエネルギーを補えると考えられています。
しかし、鏡を置きすぎたり配置を間違えたりすると、気が乱反射して逆効果になることがあります。鏡を使う際は、欠けた部分を映し出す位置に一枚だけ配置するのが基本です。
複数の鏡を向かい合わせに置いたり、部屋中に鏡を増やしたりすると、気が定まらず落ち着きのない空間になってしまいます。また、鏡が玄関の正面や寝室のベッドを映す位置にあると、入ってきた気を跳ね返したり安眠を妨げたりするため、配置には細心の注意が必要です。
全ての欠けを同時に対処しようとしない
住まいに複数の欠けがある場合、それらを一度に全て解決しようと焦る必要はありません。むしろ、一つずつ丁寧に対処していく方が効果的です。
複数のエリアに同時に手を加えると、気の流れが一時的に混乱し、住環境全体のバランスが崩れてしまうことがあります。まずは、あなたが現在最も改善したい運気に対応するエリアの欠けから取り組みましょう。
例えば金運を上げたいなら東南、恋愛運を高めたいなら南西といった具合です。一つのエリアに集中して対処し、その効果を実感してから次のエリアに移ることで、着実に住環境を整えられます。
運気について
バグアの欠けは、あなたの人生におけるさまざまな運気と深く結びついています。欠けたエリアに適切な対処を施すことで、金運や恋愛運、仕事運といった具体的な運気を高めることが可能です。
金運
金運を司るのは主に東南のエリアです。この方位が欠けていると、収入が増えにくかったり、お金が出ていきやすかったりする傾向が見られます。
東南は豊かさや繁栄を象徴する方位であり、ここが物理的に存在しないことは、金運の流れそのものが弱まっていることを意味します。東南の欠けに対処するには、家の中の他の場所に東南のエネルギーを補う工夫が必要です。
紫色や緑色のアイテムを取り入れたり、観葉植物や水を使ったインテリアを配置したりすることで、金運を活性化できます。また、欠けた部分の近くに財布や通帳を保管する場所を作らないことも重要です。
恋愛運
恋愛運と最も関係が深いのは南西のエリアです。ここが欠けていると、出会いに恵まれなかったり、パートナーとの関係がぎくしゃくしたりすることがあります。
南西は愛情や調和を象徴する方位であり、この部分が不完全だと、人間関係全般に影響が及びます。南西の欠けを補うには、ピンク色やベージュ色のアイテムを積極的に使いましょう。
クッションやカーテン、小物などにこれらの色を取り入れることで、恋愛運を高められます。また、ペアになっているアイテム、例えばキャンドルやクリスタルを二つ並べて飾ることも効果的です。
家庭運
家庭運は主に東のエリアと関連しています。ここが欠けていると、家族間のコミュニケーションが減ったり、家庭内に緊張感が漂いやすくなったりします。
東は健康や成長、家族の調和を象徴する方位であり、この部分の欠けは家族全体の雰囲気に影響します。東の欠けには、青色や緑色のアイテムで対処しましょう。
リビングやダイニングにこれらの色を取り入れることで、家族の絆が深まります。また、家族の写真を飾ったり、みんなで使う共有スペースを居心地よく整えたりすることも、家庭運を高める工夫です。
仕事運
仕事運を司るのは主に北のエリアです。この方位が欠けていると、キャリアが停滞したり、職場での評価が得られにくくなったりします。
北は仕事やキャリア、人生の方向性を象徴する方位であり、ここが不完全だと、あなたの努力が報われにくくなる可能性があります。北の欠けに対処するには、黒色や紺色、メタリックなアイテムを活用しましょう。
仕事をする書斎や作業スペースにこれらの色を取り入れることで、集中力が高まり仕事運も上昇します。また、デスク周りを整理整頓し、不要な書類や古い資料を処分することも重要です。
健康運
健康運は家の中心部分と東のエリアに関係しています。中心部分が欠けていることは少ないですが、東が欠けていると家族の健康に影響が出やすくなります。
東は生命力や活力を象徴する方位であり、この部分が不完全だと、疲れが取れにくくなったり病気にかかりやすくなったりします。東の欠けには、緑色や青色のアイテムで対処し、観葉植物を置くことが特に効果的です。
植物は生命力の象徴であり、欠けたエリアのエネルギーを補ってくれます。また、朝日が入る窓を清潔に保ち、毎朝カーテンを開けて新鮮な気を取り込むことも健康運を高めます。