「建物の色」の風水と3つの注意点

住まいや職場の建物の色について、風水的にどんな意味があるのか気になっていませんか。外壁や屋根の色は毎日目にするものですから、運気に影響を与えているのではないかと感じている方も多いでしょう。

今回は建物の色が持つ風水的な意味と、色選びで気をつけたい注意点について詳しく解説していきます。建物の色を理解することで、住環境全体の気の流れを整え、より良い運気を引き寄せることができるようになります。

「建物の色」の風水

建物の色は風水において、住む人や働く人のエネルギーに直接的な影響を与える要素とされています。外壁や屋根の色は、その建物全体の気質を決定づけ、周囲の環境とのバランスにも関わってきます

風水の観点から建物の色を考える際に押さえておきたいポイントは次の3つです。

  • 方角と色の相性を理解する
  • 五行思想に基づいた色選び
  • 周辺環境との調和を図る

それぞれの色が持つエネルギーを理解し、建物の向きや周囲の状況に合わせて選ぶことが運気アップの鍵となります。以下で詳しく見ていきましょう。

方角と色の相性を理解する

風水では、建物が向いている方角によって相性の良い色が異なります。例えば南向きの建物には赤やオレンジといった火の気を持つ色が適しており、活発なエネルギーを引き寄せます

北向きの建物には青や黒などの水の気を持つ色が調和しやすく、落ち着いた安定感をもたらします。東向きには緑や青緑といった木の気の色が成長運を高め、西向きには白や金色などの金の気の色が金運を強化してくれます。

方角と色の相性を考慮することで、建物が持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。もし現在の建物の色が方角と合っていない場合でも、玄関周りの装飾や植栽で補うことも可能です

五行思想に基づいた色選び

風水の根幹をなす五行思想では、木・火・土・金・水の5つの要素がそれぞれ特定の色と結びついています。木は緑、火は赤、土は黄色や茶色、金は白や金色、水は青や黒を象徴します。

これらの色は互いに相生(助け合う)関係と相剋(抑制する)関係を持っています。例えば緑の建物に赤のアクセントを加えると、木が火を生む相生の関係となり、エネルギーが活性化します

あなたの建物の主要な色を決める際は、住む人の生年月日から導かれる本命卦や、家族全体のバランスを考えることが大切です。五行のバランスが整った色選びは、家全体の気の循環を良くし、住む人々の調和を促進します。

周辺環境との調和を図る

建物の色は単独で考えるのではなく、周囲の環境との調和も考慮する必要があります。緑豊かな住宅地であれば、自然と調和する色合いが気の流れをスムーズにします

都市部のビル街では、周囲の建物と極端に異なる色を選ぶと気の衝突が起こりやすくなります。かといって完全に同化してしまうと、その建物の個性が失われ、良い気を引き寄せる力が弱まってしまいます。

周辺環境を観察しながら、調和しつつも適度に存在感のある色を選ぶことが理想的です。近隣との良好な関係を保ちながら、あなたの建物だけが持つ独自の気を育てることができるでしょう。

「建物の色」に関する3つの注意点

建物の色を選ぶ際には、風水的に避けるべきポイントがいくつか存在します。これらを知らずに色を決めてしまうと、せっかくの住環境が運気を下げる原因になってしまうこともあります。

建物の色に関して特に気をつけたい注意点は次の3つです。

  • 極端に暗い色の使いすぎを避ける
  • 多色使いで気を乱さない
  • 退色や汚れを放置しない

これらの注意点を守ることで、建物の色が持つ本来の良いエネルギーを最大限に活かすことができます。以下で詳しく見ていきましょう。

極端に暗い色の使いすぎを避ける

建物全体を黒や濃いグレーといった極端に暗い色で統一すると、陰の気が強くなりすぎてしまいます。確かにこれらの色はスタイリッシュで高級感がありますが、風水では気の流れを停滞させる恐れがあります

暗い色は水の気を強めるため、適度に使えば落ち着きや思慮深さをもたらします。しかし外壁全面に使うと、住む人の気持ちを沈ませたり、対人関係で孤立しやすくなったりする傾向があります。

もし暗い色を使いたい場合は、建物の一部分に留めるか、明るい色とのコンビネーションを考えましょう。アクセントカラーとして白や明るいグレーを取り入れることで、陰陽のバランスが整い、洗練された印象と良好な気の流れを両立できます。

多色使いで気を乱さない

個性を出そうとして建物に多くの色を使いすぎると、気が散乱して落ち着かない環境になってしまいます。3色以上を大きな面積で使うと、五行のバランスが崩れやすくなり、住む人の精神状態にも影響を及ぼします

色が多すぎる建物は周囲からも浮いてしまい、近隣との調和を乱す原因になります。風水では周囲との適度な調和が良い気を呼び込む条件の一つですから、過度な多色使いは避けるべきです。

基本となるベースカラーを一つ決め、アクセントカラーは多くても二つまでに抑えることをおすすめします。色の数を絞ることで建物全体に統一感が生まれ、気の流れも整然としたものになるでしょう

退色や汚れを放置しない

どんなに良い色を選んでも、時間とともに退色したり汚れたりした状態を放置すると、運気は確実に下がります。色褪せた外壁は衰退の気を発し、住む人のエネルギーも停滞させてしまいます

特に南側の外壁は日差しで退色しやすく、北側は湿気でカビや汚れが付きやすい傾向があります。これらを放置すると、それぞれの方角が司る運気にダメージを与えることになります。

定期的なメンテナンスと必要に応じた再塗装は、風水的に非常に意味のある行為です。建物の色を常に鮮やかに保つことで、新鮮な気が循環し続け、住む人の運気も活性化された状態を維持できます

運気について

建物の色は五行思想と深く結びついているため、色の選び方次第で様々な運気に影響を与えます。適切な色を選び、方角や環境に合わせて配置することで、金運・恋愛運・家庭運・仕事運・健康運すべてを底上げすることができるのです。

金運

金運を高めたい場合は、西側の外壁に白や金色、黄色といった金の気を持つ色を取り入れることが効果的です。これらの色は豊かさと繁栄のエネルギーを呼び込み、財を蓄える力を強めてくれます

ただし金色を直接大きな面積で使うと派手すぎて気が散るため、クリーム色やベージュといった柔らかい色で金の気を表現する方法もおすすめです。玄関ドアや門扉にゴールドのアクセントを加えるだけでも、金運アップの効果が期待できます。

建物全体の色が土の気を持つ黄色や茶色系であれば、土生金の関係で金の気を育てることができます。安定した財運を築きたいなら、派手さよりも落ち着いた土の色を基調とした建物の色選びを心がけてください

恋愛運

恋愛運を高めるには、東南の方角にピンクや淡いオレンジといった優しい暖色系の色を配置することが有効です。これらの色は人間関係を円滑にし、出会いの機会を引き寄せる力があります

また建物全体が白やクリーム色といった明るく清潔感のある色であれば、良縁を引き寄せやすくなります。暗い色や冷たい印象の色は恋愛運を停滞させるため、パートナーを求めている方は避けた方が賢明です。

すでにパートナーがいる方は、南西の方角に温かみのある茶色やテラコッタ色を取り入れると、関係の安定と深まりをサポートしてくれます。建物の色を工夫することで、新しい出会いだけでなく既存の関係も育てることができるのです。

家庭運

家庭運を安定させるには、土の気を持つベージュ、アイボリー、淡い黄色といった色が適しています。これらの色は家族の絆を強め、安心感のある住環境を作り出してくれます

中心部や南西の外壁にこれらの色を配置すると、家族それぞれが自分の居場所を感じられる空間になります。土の気は包容力と安定感を象徴するため、世代を超えた家族の調和をもたらしてくれるでしょう。

反対に赤や黒といった極端な色を建物の大部分に使うと、家族間の衝突が増えたり、それぞれが落ち着かない気持ちになったりします。家庭の平和を第一に考えるなら、穏やかで中立的な色合いを選ぶことが賢明です

仕事運

仕事運を高めたい場合は、東側の外壁に緑や青緑といった木の気を持つ色を取り入れることが効果的です。木の気は成長と発展を象徴するため、キャリアアップや新しいプロジェクトの成功を後押ししてくれます

青や紺といった水の気の色を北側に配置すれば、冷静な判断力と集中力が高まり、仕事の質が向上します。特に知的な職業やクリエイティブな仕事に従事している方には、これらの色が適しています。

自営業の方や事業を営んでいる方は、南側に赤やオレンジのアクセントを加えると、活力と情熱が湧き上がり、積極的な行動力が生まれます。ただし使いすぎると焦燥感につながるため、ポイント使いに留めることが肝心です

健康運

健康運を維持するには、建物全体の色バランスが整っていることが最も大切です。五行のどれか一つに偏りすぎると、体調にも偏りが出やすくなるため、バランスの取れた色選びを心がけてください

白やクリーム色といった清潔感のある色は、住環境を清浄に保ち、病気の気を寄せ付けにくくします。特に東側に明るい色を配置すると、朝日のエネルギーと相まって、健やかな一日のスタートをサポートしてくれるでしょう。

また緑色は心身のバランスを整える色とされており、建物の一部に取り入れることでリラックス効果が得られます。ストレスが多い現代社会において、住まいの色で癒しの空間を作ることは、長期的な健康維持につながる賢い選択と言えます。

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