「建物の形」の風水と3つの注意点

住まいや職場の建物の形が、なんとなく気になったことはありませんか。実は建物の形は風水において、住む人の運気を大きく左右する要素のひとつです。

今回は「建物の形」にまつわる風水の知識と、注意するべきポイントを詳しくご紹介します。この記事を読むことで、あなたの暮らしに良い気を呼び込むヒントが見つかるはずです。

「建物の形」の風水

建物の形は風水において「気の流れ」を決定づける基本要素であり、形状によって運気の質や強さが変わります。風水の観点から見た建物の形で押さえておくべきポイントは次の3つです。

• 正方形や長方形の整った形が気のバランスを保つ
• 凹凸や欠けは特定の運気を弱める
• 建物全体の調和が家族全員の運気に影響する

建物の形を理解することで、住環境を選ぶ際の判断材料になりますし、すでに住んでいる場合でも対策を講じることができます。以下で詳しく見ていきましょう。

正方形や長方形の整った形が気のバランスを保つ

風水では、建物の形が正方形や長方形のように整っていることが理想とされています。これらの形は「気」が均等に巡りやすく、住む人の運気を安定させる効果があるからです。

特に正方形は四方のバランスが完璧で、全方位からの良い気をまんべんなく取り入れることができます。家族全員が調和のとれた生活を送ることができ、心身ともに安定した日々を過ごせるでしょう。

長方形の建物も、縦横の比率が極端でなければ気の流れはスムーズです。ただし、あまりに細長い形状になると気が一方向に流れすぎてしまうため、適度なバランスが求められます。

凹凸や欠けは特定の運気を弱める

建物の形に凹凸や欠けがある場合、その部分に対応する運気が弱まる傾向があります。風水では建物を八方位に分け、それぞれの方位が異なる運気を司ると考えるためです。

たとえば北西に欠けがある建物では、家長の運気や仕事運が低下しやすくなります。南東に凹みがあれば、金運や人間関係に影響が出ることもあるでしょう。

こうした欠けや凹凸は、建物を真上から見たときの形状で判断します。もし気になる欠けがあるなら、その方位に観葉植物や鏡を置くことで気の流れを補うことができます。

建物全体の調和が家族全員の運気に影響する

建物の形は、そこに住む家族全員の運気に影響を及ぼします。ひとつの建物は家族という共同体を包み込む「器」であり、その器の形が整っていることが何より大切です。

たとえば複雑な形状の建物では、気の流れが乱れて家族間のコミュニケーションに支障をきたすことがあります。逆にシンプルで調和のとれた形の建物では、家族の絆が深まり穏やかな時間を共有できるでしょう。

建物選びの際は、外観の美しさだけでなく全体的な形のバランスにも目を向けてください。調和のとれた形は、長く住むほどに運気の恩恵を感じられるはずです。

「建物の形」に関する3つの注意点

建物の形に関する風水では、いくつか注意するべきポイントがあります。これらを知らずに過ごしていると、せっかくの良い気を逃してしまうかもしれません。

• 三角形や不規則な形状は気を乱す
• L字型の建物は欠けと同じ影響を受ける
• 増築や改築で形が崩れると運気も変わる

これらの注意点を押さえておくことで、建物の形がもたらす悪影響を最小限に抑えることができます。以下で詳しく見ていきましょう。

三角形や不規則な形状は気を乱す

三角形や台形、五角形といった不規則な形状の建物は、風水では避けるべきとされています。これらの形は気の流れが一定せず、住む人の心を不安定にさせる傾向があるからです。

特に三角形の建物は、尖った部分に気が集中しすぎて他の部分に気が行き渡りません。結果として住む人の感情が高ぶりやすくなり、落ち着きのない生活になってしまうでしょう。

もしこうした形状の建物に住んでいるなら、室内にラウンド型の家具や丸いラグを配置してください。柔らかな曲線が気の流れを和らげ、空間全体のバランスを整えてくれます。

L字型の建物は欠けと同じ影響を受ける

L字型の建物は一見おしゃれに見えますが、風水的には「欠け」があるのと同じ状態です。L字の内側の角にあたる部分が欠けていると見なされ、その方位の運気が弱まります。

この欠けが家族の誰かの本命方位と重なると、その人の運気が特に低下しやすくなります。健康面や仕事面でのトラブルが増えることもあるでしょう。

対策としては、欠けている部分に照明を設置して明るく保つことが効果的です。また、その方位に水晶やパワーストーンを置くことで、欠けた気を補うこともできます。

増築や改築で形が崩れると運気も変わる

元々整った形だった建物でも、増築や改築によって形が崩れると運気が変化します。特に無計画な増築は建物全体のバランスを崩し、気の流れを乱す原因になるのです。

増築部分が不自然に突き出ていたり、全体の調和を乱していたりすると、家族の中に不調和が生まれやすくなります。誰かひとりだけが孤立したり、家族間の意見が対立したりすることもあるでしょう。

もし増築や改築を検討しているなら、建物全体の形を俯瞰で見て調和を保つように計画してください。風水の専門知識を持つ建築士に相談するのもひとつの方法です。

運気について

建物の形は、さまざまな運気と深く結びついています。形を整えたり、形の欠点を補ったりすることで、金運や恋愛運といった各種の運気を高めることができるのです。

金運

建物の形が整っていると、金運の流れもスムーズになります。特に正方形や長方形の建物は、お金の出入りが安定しやすく無駄な出費を抑える効果があるとされています。

逆に凹凸の多い建物では、金運が外に漏れやすくなります。せっかく入ってきたお金が思わぬところで出ていってしまうこともあるでしょう。

金運を高めたいなら、建物の西側や北西側を整えることが効果的です。これらの方位に欠けがある場合は、黄色やゴールドの小物を置いて気を補ってください。

恋愛運

恋愛運は建物の南東の方位と関係が深く、この部分の形が整っているとパートナーとの出会いや関係が良好になります。南東に欠けがあると、出会いのチャンスが減ったり良縁に恵まれにくくなったりするでしょう。

また、建物全体の形が調和していると、住む人の心も穏やかになり人間関係が円滑になります。これは恋愛においても同様で、相手を思いやる余裕が生まれるのです。

恋愛運をアップさせたいなら、南東の方位にピンクやオレンジ色の花を飾りましょう。生花は気を活性化させ、新しいご縁を呼び込む力があります。

家庭運

建物の形が整っていることは、家庭運の安定に直結します。正方形や長方形の建物では、家族全員が平等に良い気の恩恵を受けられ、自然と家庭内が調和するのです。

一方で、複雑な形状の建物では家族の誰かが気の恩恵を受けにくくなります。その結果、家族間のバランスが崩れて些細なことで衝突が増えることもあるでしょう。

家庭運を高めるには、リビングやダイニングといった家族が集まる場所をできるだけ建物の中心に配置してください。中心は気が集まる場所であり、家族の絆を深める効果があります。

仕事運

仕事運は建物の北西の方位と関係しており、ここの形が整っていると仕事での成功や出世につながります。北西は「主人の方位」とも呼ばれ、家長や働き手の運気を司るのです。

建物全体の形がシンプルで安定していると、仕事に集中できる環境が整います。逆に不規則な形の建物では、気が散りやすく仕事の効率が下がることもあるでしょう。

仕事運を向上させたいなら、北西の方位に重厚感のあるインテリアを配置してください。木製の家具や落ち着いた色合いの小物が、仕事運を後押ししてくれます。

健康運

健康運は建物の東側と関係が深く、この方位の形が整っていると家族全員の健康が保たれやすくなります。東は「木」の気を持ち、成長や生命力を象徴する方位だからです。

また、建物の形が整っていると気の流れが滞らず、住む人の体内エネルギーも循環しやすくなります。これにより免疫力が高まり、病気にかかりにくくなるでしょう。

健康運をアップさせるには、東側の窓を毎朝開けて新鮮な空気を取り入れてください。朝日を浴びることで体内時計が整い、心身ともに健やかな状態を維持できます。