家具の角が気になったり、建物の角地に住んでいて何となく落ち着かない気持ちを感じたりしていませんか。風水において「角」は気の流れに大きな影響を与える存在であり、私たちの生活空間に予想以上の影響を及ぼしているのです。
今回は、角にまつわる風水の考え方と、日常生活で気をつけるべき3つの注意点について詳しくお伝えします。角の持つエネルギーを正しく理解することで、あなたの住まいをより快適で運気の良い空間に変えていくことができるでしょう。
「角」の風水
風水において角は「殺気」を生み出す場所とされ、気の流れを乱す存在として古くから注目されてきました。角の持つ風水上の特性を理解することは、住まいの気を整えるうえで欠かせない知識となります。
角に関する風水の基本的なポイントは次の3つです。
- 鋭い角は「殺気」を放ち運気を乱す
- 角の向きによって影響を受ける場所が変わる
- 角を和らげることで気の流れが改善される
以下で詳しく見ていきましょう。
鋭い角は「殺気」を放ち運気を乱す
風水では、鋭く尖った角のことを「角殺」や「壁刀殺」と呼び、そこから放たれる気を殺気として警戒します。この殺気は目に見えないエネルギーの矢のようなもので、角が向いている方向へ悪い影響を与えるとされているのです。
家具の角、建物の角、壁の出っ張りなど、私たちの生活空間には数多くの角が存在しています。これらの角が寝室のベッドや、リビングのソファ、仕事用のデスクなどに向いていると、そこで過ごす人の運気を知らず知らずのうちに削いでしまうのです。
特に長時間過ごす場所に角が向いている場合は注意が必要となります。睡眠中や仕事中など、無防備な状態で殺気を受け続けることは、心身のバランスを崩す原因にもなりかねません。
角の向きによって影響を受ける場所が変わる
角から放たれる殺気は直線的に進むため、その角が実際にどこを向いているのかを確認することが大切です。玄関に向かう角があれば良い気が入りにくくなり、ダイニングテーブルに向かう角があれば家族の和を乱す原因となります。
室内だけでなく、建物の外部環境も見逃せません。向かいのビルの角があなたの家の窓に向いている場合や、道路の角地に建つ家の場合は、外部からの殺気の影響も考慮する必要があります。
角の影響範囲を把握するには、実際にその場所に立って角の延長線上に何があるかを確認してみましょう。影響を受けやすいのは、人が長時間留まる場所や、家の中でも特に運気を大切にしたい場所となります。
角を和らげることで気の流れが改善される
幸いなことに、角の持つ悪影響は適切な対処によって和らげることができます。観葉植物を角の前に置くことで、植物の持つ生命エネルギーが殺気を吸収し、柔らかな気へと変換してくれるのです。
布をかけて角を覆ったり、丸みのあるクッション材を角に取り付けたりする方法も効果的です。物理的に角を丸くすることで、殺気の発生そのものを抑えることができます。
また、角に向かって小さな鏡を置くことで殺気を跳ね返す方法もあります。ただし鏡の使用は風水において慎重な判断が求められるため、他の方法と組み合わせながら取り入れていくことをおすすめします。
「角」に関する3つの注意点
角の風水を実践するうえで、特に気をつけていただきたいポイントがあります。間違った対処をしてしまうと、かえって気の流れを悪化させてしまう可能性もあるのです。
角に関する風水の注意点は次の3つです。
- ベッドや椅子の配置に角が向いていないか確認する
- 角を隠しすぎて気の流れを滞らせない
- 建物の角地に住む場合は外部対策も行う
以下で詳しく見ていきましょう。
ベッドや椅子の配置に角が向いていないか確認する
人が長時間過ごす場所、特に睡眠をとるベッドや仕事をする椅子に角が向いていると、その影響は日々蓄積されていきます。毎日同じ場所で殺気を受け続けることで、疲れが取れにくくなったり、集中力が続かなくなったりするのです。
まずは寝室を見回して、家具の角や壁の出っ張りがベッドに向いていないかチェックしましょう。もし向いている場合は、ベッドの位置を変えるか、角と自分の間に観葉植物などの遮蔽物を置くことで対処できます。
デスクやソファについても同様です。長時間座る場所だからこそ、角の影響を受けない配置を心がけることが、日々の運気を守ることにつながります。
角を隠しすぎて気の流れを滞らせない
角の殺気を防ごうとするあまり、部屋中の角という角に対策を施してしまうと、今度は気の流れそのものが滞ってしまいます。風水において気は適度に流れることが大切であり、過剰な対策は逆効果となるのです。
対策を施すべきは、人が長時間過ごす場所に直接向いている角や、玄関など気の入り口に影響を与える角に限定しましょう。全ての角を覆う必要はなく、影響の大きなものから優先的に対処していく姿勢が賢明です。
また、対策に使う植物や布も、空間全体のバランスを考えて配置することが求められます。風水は調和の学問ですから、一箇所だけに過度に注意を払うのではなく、部屋全体の気の流れを意識した対策を心がけましょう。
建物の角地に住む場合は外部対策も行う
角地に建つ家やマンションは、道路からの気の流れが複雑になりやすく、外部からの殺気の影響も受けやすい環境にあります。特に交差点の角に面している場合は、複数方向からの気が衝突する場所となるため注意が必要です。
このような場合は、玄関周りに背の高い植木を配置したり、門扉や塀で適度に視線を遮ったりすることが有効です。外部からの殺気を敷地に入る前に和らげることで、家の中の気を守ることができます。
窓から見える外部の角についても、カーテンやブラインドで適切に遮ることを検討しましょう。ただし完全に閉ざしてしまうと自然光が入らなくなるため、レースカーテンなど光を通しながらも視線を和らげるアイテムを活用するのが良い方法です。
運気について
角の風水は、実は様々な運気と深く結びついています。角への適切な対処を行うことで、金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運といった生活のあらゆる面での運気向上につながるのです。
金運
金運を司る場所とされる玄関や財位に角が向いていると、入ってくるはずの金運が弾かれてしまいます。玄関付近の角には特に注意を払い、観葉植物や丸みのある置物で殺気を和らげることが金運アップの第一歩となるのです。
また、財布や通帳を保管する場所に角が向いていないかも確認しましょう。お金に関わるものに殺気が当たっていると、お金の流れが滞ったり、予期せぬ出費が増えたりする傾向があります。
リビングやダイニングの角を丸いクッション材で覆うことも、家庭内にお金が循環しやすい環境を作ることにつながります。角を和らげることで気の流れが良くなり、金運が家の中に留まりやすくなるのです。
恋愛運
寝室の角が恋愛運に大きな影響を与えます。特にベッドに向かって角が向いている場合、パートナーとの関係がぎくしゃくしたり、出会いのチャンスを逃したりする原因となることがあるのです。
寝室の角には柔らかな布をかけたり、ピンクや赤系の小さな置物を角の前に配置したりすることで、恋愛運を高めることができます。角から放たれる鋭い気を和らげ、寝室全体を愛情に満ちた柔らかな空間へと変えていきましょう。
玄関からリビングへの動線上にある角も、恋愛運に影響します。この動線をスムーズにすることで、良縁を家の中に招き入れやすくなり、新しい出会いや関係の進展を後押しする効果が期待できるのです。
家庭運
ダイニングテーブルに角が向いていると、家族の会話が弾まなくなったり、些細なことで衝突が増えたりします。食事の場は家族のコミュニケーションの中心ですから、ここに角の悪影響があると家庭運全体が低下してしまうのです。
ダイニング周辺の角には、家族の写真を飾ったり、温かみのある色合いのファブリックをかけたりすることで、家庭の和を守ることができます。角を和らげることで、家族間の気の流れが円滑になり、互いを思いやる気持ちが自然と生まれやすくなるのです。
リビングの角についても同様に配慮しましょう。家族が集まるリビングの気を整えることで、家族の絆が深まり、お互いを支え合える温かな家庭環境が育まれていきます。
仕事運
書斎や仕事をするスペースに角が向いていると、集中力が続かなくなったり、アイデアが浮かびにくくなったりします。デスクに座った時の正面や横に角がある場合は、早めに対処することで仕事運の向上が期待できるのです。
角の前に小さな水晶や観葉植物を置くことで、仕事に必要な明晰さと創造性を保つことができます。特に竹やサンスベリアなど、上に向かって成長する植物は、仕事運を高める力が強いとされています。
また、玄関から仕事部屋への動線上にある角も見逃せません。この動線を整えることで、外から良い仕事の気を取り込みやすくなり、キャリアアップのチャンスを引き寄せることにつながるのです。
健康運
寝室の角は健康運に最も直接的な影響を与えます。睡眠中は心身ともに無防備な状態ですから、この時間に角から殺気を受け続けると、疲労回復が妨げられ、慢性的な体調不良につながることがあるのです。
ベッド周りの角には、空気を浄化する作用のある観葉植物を配置しましょう。サンセベリアやポトスなど、夜間も酸素を放出する植物を選ぶことで、健康運を高めながら睡眠の質も向上させることができます。
キッチンやバスルームなど、健康に直結する水回りの角にも注意を払いましょう。これらの場所の角を柔らかく整えることで、家族全員の健康を守り、病気知らずの元気な毎日を過ごすことができるのです。