マンションやアパートを選ぶとき、どの階に住むべきか迷っているかもしれません。眺望や利便性だけでなく、風水的にも階数は運気に大きく影響することをご存じでしょうか。
今回は「階数」にまつわる風水の考え方と注意点をわかりやすくお伝えします。あなたの暮らしに良い気を取り込むためのヒントが見つかるはずです。
「階数」の風水
階数の風水を考えるうえで押さえておきたい基本的なポイントがあります。住まいの階数によって取り込める気の質が変わるため、風水では階数選びを慎重に行うことが求められるのです。
- 低層階と高層階で気の性質が異なる
- 奇数階と偶数階の持つエネルギーの違い
- 五行思想に基づく階数の相性
これらのポイントを理解することで、あなたに合った階数を見極めることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
低層階と高層階で気の性質が異なる
低層階は大地のエネルギーをより直接的に受け取ることができます。地面に近いほど安定した「土」の気が強くなり、生活の基盤を固める力に恵まれるのです。
一方、高層階になるほど天の気、つまり「風」や「陽」のエネルギーが優位になります。視野が広がることで発想力や社交性が高まり、新しいチャンスを引き寄せやすくなるでしょう。
ただし、あまりにも高層階すぎると地に足がつかず、エネルギーが不安定になることもあります。自分のライフスタイルや求める運気に合わせて、バランスの良い階数を選ぶことが肝心です。
奇数階と偶数階の持つエネルギーの違い
風水では奇数を「陽」、偶数を「陰」と捉える考え方があります。奇数階は活動的でエネルギッシュな気を持ち、行動力や積極性を後押ししてくれるのです。
偶数階は穏やかで調和的な気を備えています。安定感があり、人間関係を円滑にしたり、心の平穏を保ったりするのに適しているでしょう。
あなたが今必要としているのは前進する力なのか、それとも落ち着いた環境なのか。その答えによって、奇数階と偶数階のどちらが相性良いかが見えてきます。
五行思想に基づく階数の相性
風水の基本となる五行思想では、数字にもそれぞれ属性があります。1・6は「水」、2・7は「火」、3・8は「木」、4・9は「金」、5・0は「土」に対応するのです。
あなた自身の生まれ年や命式から導き出される五行との相性で、吉となる階数が変わってきます。たとえば「木」の気が強い人は、木を育てる「水」の階数である1階や6階が良いとされるでしょう。
反対に、自分の五行と相克関係にある階数を選ぶと、知らず知らずのうちにエネルギーを消耗してしまいます。五行の相性を知ることは、階数選びの強力な指針となるのです。
「階数」に関する3つの注意点
階数を選ぶ際には、風水の観点から特に気をつけておきたいことがあります。運気を下げないためにも、これからお伝えする注意点をしっかり把握しておきましょう。
- 4階や9階などの数字の持つ意味に注意する
- 最上階は天の気が強すぎて不安定になりやすい
- 1階は湿気や陰の気がこもりやすい
それぞれの注意点を理解して、住まい選びに活かしていきましょう。以下で詳しく見ていきましょう。
4階や9階などの数字の持つ意味に注意する
日本では4は「死」、9は「苦」を連想させるため、縁起が悪いとされてきました。風水でもこうした音の連想は無視できず、心理的な不安が気の流れを乱すことがあるのです。
ただし、五行思想では4は「金」の気を持ち、決して悪い数字ではありません。あなた自身がその数字に対して強い抵抗感を持たないなら、過度に避ける必要はないでしょう。
むしろ周囲の環境や間取り、方位などとの組み合わせを総合的に判断することが重要です。数字だけにとらわれず、住まい全体のバランスを見る視点を持ちましょう。
最上階は天の気が強すぎて不安定になりやすい
最上階は眺望が良く、日当たりも抜群で魅力的に感じられます。しかし風水では、あまりにも天に近すぎると地に足がつかず、運気が定まらないと考えるのです。
特に家族で暮らす場合、最上階の強い陽の気は落ち着きを奪い、家庭内の調和を乱すことがあります。また、風の影響を強く受けるため、気が分散しやすくなるでしょう。
もし最上階を選ぶなら、室内に重厚な家具を配置したり、観葉植物で土の気を補ったりする工夫が必要です。意識的に安定感を取り入れることで、バランスを整えることができます。
1階は湿気や陰の気がこもりやすい
地面に最も近い1階は、大地のエネルギーを直接受け取れる反面、湿気や陰の気が滞留しやすい傾向があります。特に日当たりが悪い物件では、陰の気が強まってしまうのです。
陰の気が過剰になると、気持ちが沈みやすくなったり、健康面でトラブルが起きやすくなったりします。風通しが悪い1階では、運気の流れも停滞してしまうでしょう。
1階に住む場合は、こまめな換気と除湿を心がけてください。明るい照明や暖色系のインテリアで陽の気を補い、植物を育てることで気の循環を促すことも効果的です。
運気について
階数の選択は、あなたのさまざまな運気に影響を及ぼします。金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運のそれぞれに適した階数や工夫があるのです。
金運
金運を高めたいなら、4階や9階といった「金」の気を持つ階数が適しています。五行思想において金は財をもたらす象徴であり、お金の巡りを良くする力があるのです。
西側に窓がある部屋を選ぶと、さらに金運アップの効果が期待できます。西は金運を司る方位とされ、階数との相乗効果で財を呼び込む力が強まるでしょう。
また、どの階数であっても玄関を清潔に保ち、金色や黄色の小物を置くことで金運を引き寄せられます。階数の持つ基本的な気質に、日々の工夫を重ねることが豊かさへの近道です。
恋愛運
恋愛運を高めるには、2階や7階といった「火」の気を持つ階数がおすすめです。火は情熱や魅力を象徴し、人を引きつける力を与えてくれます。
奇数階を選ぶのも良い選択で、陽のエネルギーが社交性を高め、出会いの機会を増やしてくれるでしょう。特に東側や南東側に窓がある部屋なら、朝日のエネルギーで恋愛運が活性化します。
ピンクやオレンジ色のインテリアを取り入れ、寝室を南西に配置すると効果的です。階数の選択と室内の工夫を組み合わせることで、理想のパートナーとの縁を引き寄せることができます。
家庭運
家庭運を安定させたいなら、偶数階が適しています。陰のエネルギーは調和と安定をもたらし、家族の絆を深める作用があるのです。
特に5階や10階といった「土」の気を持つ階数は、家庭の基盤を固める力が強くなります。土は育む性質を持ち、家族それぞれが安心して成長できる環境を作ってくれるでしょう。
リビングを明るく保ち、家族が集まりやすい空間を作ることも重要です。階数が持つ調和の気を活かしながら、コミュニケーションを大切にすることで、温かい家庭が築けます。
仕事運
仕事運を高めるには、3階や8階といった「木」の気を持つ階数が効果的です。木は成長と発展を象徴し、キャリアアップや新しいプロジェクトの成功を後押ししてくれます。
奇数階の持つ積極的なエネルギーも、仕事面での行動力を高めるのに役立つでしょう。特に東側の部屋を選べば、朝日とともに新鮮なエネルギーを取り込み、一日の活力が湧いてきます。
書斎や仕事スペースは北側に配置し、青や緑の色を取り入れると集中力が増します。階数の持つ上昇志向の気と、日々の環境整備を組み合わせることで、仕事で望む結果を手にできるのです。
健康運
健康運を守るには、バランスの取れた中層階を選ぶことが基本です。2階から5階程度なら、地の安定と天の活力の両方を適度に受け取れます。
あまりに高層階だと気が浮きすぎて不眠や不安定な精神状態を招きやすく、逆に1階では湿気による体調不良のリスクが高まります。中間の階数が、心身のバランスを保つには最適なのです。
南向きの部屋で日光をしっかり取り入れ、観葉植物を育てることで気の循環が良くなります。階数選びと住環境の工夫を組み合わせることで、健やかな毎日を送ることができるでしょう。
