新しい住まいを探すとき、あるいはこれから家を建てようとするとき、間取り図面を見ながら「この家で本当に幸せに暮らせるだろうか」と不安を感じることはありませんか。間取りは毎日の暮らしに直結するものですから、風水の観点からも慎重に選びたいと考えるのは自然なことです。
今回は、間取り図面を風水の視点から読み解く方法と、見落としがちな注意点について詳しくお伝えします。この記事を読めば、間取り図面のどこに注目すればよいのか、どんなポイントが運気を左右するのかが明確になり、安心して住まい選びができるようになるでしょう。
「間取り図面」の風水
間取り図面から風水を読み解くうえで押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 玄関の位置と方位
- 水回りの配置
- 各部屋の気の流れ
これらは住まい全体の運気を大きく左右する要素ですから、図面を見るときには必ず確認しておきましょう。以下で詳しく見ていきましょう。
玄関の位置と方位
玄関は家の顔であり、良い気を取り込む入口として風水では最も重視される場所です。間取り図面で玄関の位置を確認するときは、まず方位を必ずチェックしてください。
一般的に、東や南東、南の玄関は朝日を受けやすく、活気に満ちた気を招き入れるとされています。一方で、北東や南西は鬼門・裏鬼門と呼ばれ、特に注意が必要な方位です。
また、玄関から家の中心までの動線も図面上で確認しておくとよいでしょう。玄関を開けてすぐに階段があったり、トイレが見えたりする配置は、せっかく入ってきた良い気が逃げやすくなります。
水回りの配置
キッチン、浴室、トイレといった水回りは、家の中で気の流れが特に活発な場所です。間取り図面では、これらが家のどの方位に配置されているかを注意深く見てください。
水回りが家の中心にあると、家全体のバランスが崩れて運気が停滞しやすくなります。特にトイレは不浄の場とされるため、中心や玄関の正面、寝室の真横といった配置は避けたいところです。
理想的なのは、水回りをできるだけ家の端に寄せ、風通しの良い場所に配置することです。図面を見ながら、窓の位置や換気扇の有無も併せて確認しておきましょう。
各部屋の気の流れ
間取り図面を見るときは、気がどのように家の中を巡るかをイメージすることが大切です。玄関から入った気が、廊下や各部屋を通ってスムーズに循環するかどうかを確認してください。
長い廊下の先に部屋がある、L字型の曲がり角が多い、窓のない部屋があるといった間取りは、気が滞りやすくなります。図面上で風の通り道を想像し、採光と通風が十分に確保されているかチェックしましょう。
また、寝室やリビングといった長時間過ごす部屋は、なるべく家の奥に配置されている方が落ち着いて過ごせます。図面全体を俯瞰して、家族それぞれが安らげる空間配置になっているか見極めてください。
「間取り図面」に関する3つの注意点
間取り図面を風水の観点から見るときに気をつけたい注意点は次の3つです。
- 鬼門ラインに水回りがないか
- 欠けや張り出しの影響
- 部屋の形状とバランス
これらを見逃すと、実際に住み始めてから運気の乱れを感じることになりかねません。以下で詳しく見ていきましょう。
鬼門ラインに水回りがないか
鬼門（北東）と裏鬼門（南西）を結ぶラインは、風水において最も注意が必要な場所とされています。間取り図面を見るときは、このライン上に水回りが配置されていないか必ず確認してください。
もし鬼門ラインに浴室やトイレ、キッチンがあると、家全体の気が乱れて体調不良や人間関係のトラブルを招きやすくなります。図面を見る段階でこの配置に気づいたら、別の物件を検討するか、対策を事前に考えておく必要があります。
どうしてもその間取りを選ぶ場合は、水回りを常に清潔に保ち、盛り塩や観葉植物を置くなどの工夫で気の乱れを最小限に抑えましょう。図面の段階で問題を把握しておけば、入居前から対策を準備できます。
欠けや張り出しの影響
間取り図面を上から見たとき、家の形が正方形や長方形から大きく外れている場合は注意が必要です。特に、建物の一部が凹んでいる「欠け」は、その方位の運気を弱める原因になります。
例えば、西側に欠けがあると金運に、南側に欠けがあると名誉運に影響が出やすくなります。図面を見ながら、家の形状を正方形や長方形に近づけるイメージで、どの方位に欠けがあるか確認してください。
逆に、建物の一部が飛び出している「張り出し」は、適度であればその方位の運気を高める効果があります。ただし、張り出しが大きすぎるとバランスを崩すため、図面全体のバランスを見て判断しましょう。
部屋の形状とバランス
各部屋の形状も、間取り図面から読み取れる大切な情報です。特に、三角形や台形といった変形した部屋、柱や梁が多く出っ張った部屋は、気の流れが乱れやすくなります。
また、部屋の広さのバランスも風水では重視されます。玄関が狭すぎると良い気が入りにくく、逆にトイレが広すぎると悪い気がこもりやすくなるのです。
図面を見ながら、各部屋の大きさや形が家全体の中で調和しているか確認してください。寝室やリビングといった主要な部屋が整った形をしており、適切な広さを持っているかどうかが、住み心地と運気の両方に影響します。
運気について
間取り図面は、あなたとご家族の運気を左右する設計図そのものです。図面の段階で風水のポイントを押さえておけば、金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運のすべてを高める住まいを手に入れることができます。
金運
金運を高めるには、間取り図面で西側と北側の配置を特に注意して見ましょう。西は金運を司る方位ですから、この方角にリビングや書斎があると財運が巡りやすくなります。
また、北側は貯蓄運に関わる方位とされています。図面で北側に収納スペースや寝室が配置されていれば、お金が貯まりやすい環境が整います。
逆に、西側や北側にトイレや浴室があると金運が流れ出てしまいます。図面を見てこの配置に気づいたら、入居後に水回りを徹底的に清潔に保つ対策を考えておきましょう。
恋愛運
恋愛運を左右するのは、間取り図面における南東と南西の配置です。南東は出会い運や人間関係を司る方位ですから、この方角に玄関やリビングがあると良縁に恵まれやすくなります。
南西は愛情を育む方位とされ、寝室や夫婦の居室に適しています。図面でこの方角に落ち着ける空間があるかどうかを確認してください。
また、寝室の位置や形状も恋愛運に影響します。図面で寝室が家の中心から見て安定した場所にあり、長方形や正方形の整った形をしているかチェックしましょう。
家庭運
家庭運を高めるには、間取り図面でリビングやダイニングの配置を重視してください。家族が集まる場所が家の中心近くにあり、明るく開放的な空間になっているかが鍵となります。
また、各家族の部屋が適度な距離を保ちながらも孤立していない配置になっているか、図面で動線を確認しましょう。家族同士が自然に顔を合わせられる間取りは、コミュニケーションを活性化させます。
キッチンの位置も家庭運に深く関わります。図面でキッチンが家の東側や南東側にあると、家族に活力と健康をもたらす食事を提供できる環境が整います。
仕事運
仕事運を高めたいなら、間取り図面で東側と北西側の配置に注目してください。東は発展や成長を象徴する方位ですから、この方角に書斎や仕事部屋があると仕事運が上昇します。
北西は出世運や責任ある立場を司る方位とされています。図面でこの方角に落ち着いて仕事ができるスペースがあるか、あるいは主寝室があるかを確認しましょう。
また、玄関から仕事部屋や書斎への動線がスムーズかどうかも図面でチェックしてください。良い気がしっかりと仕事スペースに届く配置であれば、集中力と成果が自然と高まります。
健康運
健康運を左右するのは、間取り図面における寝室と水回りの配置です。寝室が静かで落ち着いた場所にあり、玄関や水回りから離れているかどうかを図面で確認してください。
また、家全体の風通しと採光も健康運に直結します。図面を見ながら、各部屋に窓が適切に配置されており、自然光と新鮮な空気が入る構造になっているかチェックしましょう。
トイレや浴室が家の中心や寝室の隣にあると、健康運が低下しやすくなります。図面の段階でこの配置を避けるか、入居後に換気と清潔さを徹底する対策を立てておくことが肝心です。
