新しい住まいを探しているとき、あるいは今のお部屋の運気が気になるとき、間取り図を見ながら「この方角は風水的にどうなのだろう」と不安になることはありませんか。方角の見方がわからないまま家を選んでしまうと、知らず知らずのうちに運気を下げる環境で暮らすことになってしまうかもしれません。
今回は、間取りの方角を正しく見るための風水の知識と注意点について詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたも自信を持って間取り図から方角を読み取り、運気の良い住まいを選べるようになるでしょう。
「間取りの方角の見方」の風水
間取りの方角を風水的に正しく読み解くためには、いくつかの基本的なポイントを押さえておく必要があります。多くの方が間取り図を見るときに見落としているのが、方角の基準点や測定方法です。
風水における間取りの方角の見方で押さえるべきポイントは次の3つです。
- 家の中心点を正確に把握する
- 磁北と真北の違いを理解する
- 八方位で各部屋の気を読み取る
これらのポイントを理解することで、間取り図から正確な風水情報を読み取ることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
家の中心点を正確に把握する
風水では、家全体のエネルギーの流れを見るために、まず住居の中心点を見つけることから始めます。この中心点は「太極」と呼ばれ、全ての方角を測る際の基準となる場所です。
間取り図を用意したら、建物の外周線で囲まれた部分を長方形や正方形と見立てて、その対角線を引いてみましょう。対角線が交わる点が、あなたの住まいの中心点になります。
複雑な形状の建物の場合は、大きく張り出した部分や引っ込んだ部分を考慮しながら、バランスの取れた中心を見つけることが必要です。この中心点を起点にして、八方位それぞれの領域を割り出していきます。
磁北と真北の違いを理解する
方角を測る際に混乱しやすいのが、磁北と真北の違いです。磁北とはコンパスが示す北のことで、真北とは地図上の正確な北極方向を指します。
風水では一般的に磁北を基準にして方角を測定するため、スマートフォンのコンパスアプリや羅盤を使って実際の磁北方向を確認することをお勧めします。間取り図に記載されている方位記号も確認し、それが磁北なのか真北なのかを把握しておきましょう。
日本では磁北と真北の間に数度のずれがあるため、このずれを考慮しないと方角判定に誤差が生じてしまいます。正確な方角を知ることが、正確な風水判断の第一歩になるのです。
八方位で各部屋の気を読み取る
風水では、東西南北の四方位に加えて、北東・南東・南西・北西の四隅を含めた八方位でエネルギーを読み解きます。それぞれの方位には固有の気の性質があり、その方位に配置される部屋の運気に影響を与えるのです。
中心点から八方位に分割したら、各部屋がどの方位に位置しているかを確認していきます。例えば、南は火の気を持ち名誉運や人気運に関わり、北は水の気を持ち知恵や休息に関わるといった具合です。
各部屋の用途とその方位の気が調和しているかを見ることで、住まい全体の運気バランスを把握できます。寝室は北や東、リビングは南や東南といったように、部屋の目的と方位の相性を考えることが風水の基本になります。
「間取りの方角の見方」に関する3つの注意点
間取りの方角を見る際には、初心者が陥りやすい間違いや見落としがいくつかあります。これらを知らずに方角判断をしてしまうと、せっかくの風水知識も正しく活かせません。
間取りの方角の見方における風水的な注意点は次の3つです。
- 欠けや張りを見逃さない
- 建物の形状による磁場の乱れに気づく
- 周辺環境の影響を考慮に入れる
これらの注意点を意識することで、より正確で実用的な風水判断ができるようになります。以下で詳しく見ていきましょう。
欠けや張りを見逃さない
間取り図を見るとき、建物の形状が完全な長方形や正方形でない場合があります。一部が引っ込んでいる「欠け」や、逆に突き出ている「張り」は、風水的に非常に影響力の強い要素です。
欠けがある方位は、その方位が持つ運気が弱まりやすく、家族の中でその方位に対応する人に影響が出やすくなります。例えば北西に欠けがあると、一家の主人や父親の運気が不安定になりやすいとされています。
逆に張りがある方位は、その方位の気が強まるため、適度な張りであれば吉相となります。ただし張りが大きすぎるとバランスを崩すため、建物全体の3分の1以内に収まっているかを確認することが必要です。
建物の形状による磁場の乱れに気づく
複雑な形状の建物や、L字型・コの字型といった変形した間取りは、気の流れを乱しやすい傾向があります。角が多い建物ほど、エネルギーが滞留したり急激に流れたりする場所が生まれやすいのです。
特に建物の内側に向かって凹んでいる部分は、気が淀みやすく陰の気が溜まりやすい場所になります。こうした場所には観葉植物を置いたり、明るい照明を設置したりして気の流れを改善することが求められます。
また、建物の形状が複雑であるほど中心点の特定も難しくなるため、方角判断に慎重さが必要です。どうしても判断に迷う場合は、建物を大まかなブロックに分けて、それぞれの中心を見つける方法も有効になります。
周辺環境の影響を考慮に入れる
間取りの方角を見るとき、建物内部だけでなく周辺環境からの影響も忘れてはいけません。窓の外に何があるか、どの方角に道路や川があるかといった外部要因が室内の気の質を大きく変えるからです。
例えば南向きのリビングは明るく吉相とされますが、目の前に高い建物があって日光が入らなければ、本来の南方位の恩恵を受けられません。方角だけでなく、実際の採光や風通しといった物理的条件も合わせて判断することが必要です。
また、近隣に寺院や墓地、高圧線などがある場合は、それらが発する気の影響も考慮に入れましょう。間取り図だけでは見えない周辺環境の情報を実際に現地で確認することで、より正確な風水判断ができるようになります。
運気について
間取りの方角を正しく理解することは、さまざまな運気を高めるための第一歩です。それぞれの運気は特定の方位と深く結びついており、適切な配置や工夫を取り入れることで、あなたの人生により良い流れを呼び込むことができるでしょう。
金運
金運を高めたいなら、西と北西の方位に特に注目してください。西は金の気を持つ方位で、収入や貯蓄に関わるエネルギーが集まる場所とされています。
この方位に財布や通帳を保管する場所を設けたり、金色や黄色のアイテムを置いたりすることで金運アップが期待できます。また、西側の窓から夕日が入る部屋は、お金を呼び込む力が強いとされているため、そこを書斎や仕事部屋にするのも良いでしょう。
北西は事業運や投資運に関わる方位なので、ここを清潔に保ち、格調高いインテリアで整えることが金運安定につながります。間取り図で西と北西の位置を確認し、そこに何を配置するかを意識的に決めることが、金運を引き寄せる鍵になるのです。
恋愛運
恋愛運を高めるには、東南と南西の方位を活用することがポイントです。東南は「縁」を司る方位で、新しい出会いや良縁を引き寄せるエネルギーに満ちています。
この方位に寝室や化粧台を配置すると、魅力が高まり素敵な出会いに恵まれやすくなります。また、東南の窓辺に花を飾ったり、オレンジやピンクといった明るい色を取り入れたりすることで、恋愛運がさらに活性化するでしょう。
南西は「裏鬼門」とも呼ばれますが、家庭的な愛情や安定した関係を育む方位でもあります。すでにパートナーがいる方は、この方位を温かみのあるインテリアで整えることで、二人の絆が深まります。間取りでこれらの方位を確認し、恋愛運アップの工夫を取り入れてみてください。
家庭運
家庭運を良好に保つには、中心部と南西の状態が特に影響します。先ほど触れた太極と呼ばれる家の中心は、家族全員のエネルギーが交わる場所であり、ここが乱れていると家庭全体の運気が不安定になるのです。
中心部分には重い家具や大きな柱を置かず、できるだけ明るく開放的な空間を保つことが理想的です。リビングや吹き抜けが中心にあると、家族のコミュニケーションが活発になり、温かな家庭が築けるでしょう。
南西は母性や家庭の土台を象徴する方位なので、ここにキッチンやダイニングがあると家族の絆が強まります。間取り図で中心と南西を確認し、そこを整理整頓して清潔に保つことが、家庭運アップの基本になります。
仕事運
仕事運を上げるには、東と北の方位を有効活用することが鍵です。東は「発展」や「成長」を象徴する方位で、朝日のエネルギーが満ちる場所として知られています。
東側に書斎やワークスペースを配置すると、仕事への意欲が高まり、新しいアイデアが湧きやすくなります。また、東の窓から朝日を浴びることで、一日のスタートに活力がみなぎり、生産性が向上するでしょう。
北は「思考」や「知恵」を司る方位で、集中力や判断力を高める静かなエネルギーを持っています。この方位に勉強部屋や資料保管場所を設けると、仕事の質が上がり成果につながりやすくなります。間取りで東と北を見つけ、仕事関連のスペースをそこに配置することで、キャリアアップが現実のものとなるのです。
健康運
健康運を維持し高めるためには、東と南の方位を意識することが効果的です。東は生命力や活力を象徴する方位であり、ここから入る朝の光は体内時計を整え、免疫力を高める働きがあります。
東側に寝室を配置すると、質の高い睡眠が得られ、毎朝スッキリと目覚めることができるでしょう。また、東の窓辺で朝食をとったり、軽い運動をしたりする習慣をつけると、心身ともに健やかな状態を保てます。
南は「火」の気を持ち、陽のエネルギーが最も強い方位です。ここを明るく保ち、日光をたっぷり取り入れることで、気持ちが前向きになり、ストレスが軽減されます。間取り図で東と南の位置を確認し、そこを健康的な生活の中心にすることで、病気知らずの日々を送ることができるのです。