「家相(方角)」の風水と3つの注意点

新しい住まいを探しているとき、あるいは今の家で何となく運気が停滞していると感じるとき、家相や方角のことが気になっていませんか。玄関はどの方角がいいのか、寝室やキッチンの配置は大丈夫なのか、そんな不安を抱えている方は少なくありません。

今回は家相における方角の風水について、押さえておくべき基本知識から具体的な注意点まで詳しく解説していきます。方角による運気の違いを理解することで、あなたの住まいをより良い空間に整えるヒントが見つかるはずです。

「家相(方角)」の風水

家相における方角は、風水の中でも特に重視される要素であり、住まいの運気を大きく左右します。それぞれの方角には固有のエネルギーと意味があり、部屋の配置や用途を適切に選ぶことで、運気の流れを整えることができるのです。

家相の方角で押さえておきたいポイントは次の3つです。

  • 八方位それぞれが持つ固有の運気と性質
  • 玄関・寝室・水回りなど重要な場所の配置
  • 家の中心から見た各方角のバランス

これらは住まい全体の気の流れを決定づける基盤となります。以下で詳しく見ていきましょう。

八方位それぞれが持つ固有の運気と性質

風水では東西南北に加えて北東・南東・南西・北西を含めた八方位を用います。北は水の気を持ち、静寂と落ち着きをもたらす方角として知られています。

東は太陽が昇る方角であり、木の気を持つことから成長や発展のエネルギーに満ちています。南は火の気を持ち、名誉や人気運を象徴する華やかな方角です。

西は金の気を持ち金運に関わる方角、北東は鬼門として知られ変化を司り、南西は裏鬼門として家庭運に影響します。南東は人間関係や縁を呼び込み、北西は主人の方角として家の格を表すのです。

玄関・寝室・水回りなど重要な場所の配置

玄関は家に気を取り込む入口であり、その方角によって入ってくる運気の質が変わります。南東や東の玄関は良縁や発展運を招き、北や北東の玄関は慎重な対策が必要とされます。

寝室は一日の疲れを癒し気を養う場所であり、方角によって健康運や人間関係運に影響します。キッチンやトイレ、浴室といった水回りは、配置を誤ると家全体の運気を下げてしまうため、特に注意が必要です。

それぞれの部屋の用途と方角の性質を合わせることで、住まい全体のエネルギーバランスが整います。部屋の使い方を工夫するだけでも、運気の流れは大きく変わるのです。

家の中心から見た各方角のバランス

家相を見る際には、まず家の中心点を正確に把握することが基本となります。中心から各方角を見たときに、どの部屋がどこに配置されているかで運気の流れが決まるのです。

理想的なのは、家全体が八方位にバランスよく配置され、欠けや張りが少ない状態です。特定の方角が大きく欠けていたり、逆に突出していたりすると、その方角が司る運気に偏りが生じます。

既に建っている家で間取りを変えることが難しい場合でも、家具の配置や色使い、インテリアの工夫で方角のエネルギーを調整できます。中心からのバランスを意識することが、調和の取れた住空間を作る鍵なのです。

「家相(方角)」に関する3つの注意点

家相の方角を考える際には、風水の観点から特に気をつけるべきポイントがあります。正しい知識を持たずに判断してしまうと、かえって運気の流れを妨げてしまう可能性があるのです。

家相の方角で注意するべきことは次の3つです。

  • 鬼門と裏鬼門への水回りの配置を避ける
  • 家の中心が欠けたり不安定な状態を作らない
  • 方角の持つ気と部屋の用途が矛盾しないようにする

これらに注意することで、住まいの運気を安定させることができます。以下で詳しく見ていきましょう。

鬼門と裏鬼門への水回りの配置を避ける

北東の鬼門と南西の裏鬼門は、気の変化が激しく不安定になりやすい方角です。この方角にトイレや浴室、キッチンなどの水回りを配置すると、悪い気が増幅されて家全体の運気を下げてしまいます。

もし既に水回りが鬼門や裏鬼門にある場合は、こまめな掃除と換気を心がけることが何より大切です。盛り塩を置いたり、明るい照明で空間を清浄に保ったりすることで、悪い気の影響を最小限に抑えられます。

新築やリフォームを検討している方は、設計段階でこれらの方角への水回り配置を避けるようにしましょう。プロの設計士に相談する際も、風水の観点を伝えておくと安心です。

家の中心が欠けたり不安定な状態を作らない

家の中心は全ての方角のエネルギーが集まる場所であり、家全体の運気の要となります。この中心部分が欠けていたり、階段や吹き抜けで空洞になっていたりすると、気が安定せず運気が散漫になってしまうのです。

中心部分には重たい家具を置きすぎず、明るく清潔な状態を保つことが理想的です。観葉植物を置いたり、自然光が入るように工夫したりすることで、良い気が家全体に行き渡りやすくなります。

L字型やコの字型の家で中心が外に出てしまう場合は、庭やベランダを整えて気の流れを補います。家の形そのものを変えることは難しくても、インテリアの工夫で中心のエネルギーを整えることは十分に可能です。

方角の持つ気と部屋の用途が矛盾しないようにする

火の気を持つ南にキッチンを配置すると火の気が強くなりすぎて、イライラや対立を招きやすくなります。水の気を持つ北に明るさや活動性を求める部屋を配置しても、方角のエネルギーと合わず居心地の悪い空間になってしまうのです。

各方角が持つ性質を理解し、その気と調和する部屋の使い方を選ぶことが運気アップの近道です。例えば静かな北は寝室や書斎に、活発な東はリビングや子供部屋に適しています。

もし方角と部屋の用途が既に決まっている場合は、色やインテリアで調整しましょう。火の気が強い場所には青や白の冷色系を取り入れ、水の気が強い場所には暖色系や木製の家具を配置することで、エネルギーバランスが整います。

運気について

家相における方角は、あなたの人生のさまざまな側面に影響を与えています。それぞれの運気は特定の方角と深く結びついており、その方角を整えることで運気の流れが良くなるのです。

金運

金運は西の方角と強く結びついており、この方角を整えることで経済的な豊かさを引き寄せられます。西に黄色やゴールドのアイテムを置いたり、きれいに片付けて清潔を保ったりすることが効果的です。

また北西も金運と関係が深く、主人の方角として家全体の格を表します。北西に高級感のあるインテリアを配置したり、重厚感のある家具を置いたりすることで、安定した収入につながるのです。

玄関が西や北西にある場合は特にラッキーで、丁寧に掃除して明るく保つことで金運の入口として機能します。靴は出しっぱなしにせず、すっきりとした空間を心がけましょう。

恋愛運

恋愛運を高めたいなら、南東の方角に注目してください。南東は縁や人間関係を司る方角であり、ここを整えることで良縁に恵まれやすくなります。

南東の部屋にはピンクやオレンジといった温かみのある色を取り入れ、花や観葉植物を飾ると効果的です。特に生花は生命力と縁を呼び込むエネルギーがあり、恋愛運アップに最適なアイテムといえます。

寝室が南東にあれば理想的ですが、そうでない場合は寝室の南東の位置にペアのアイテムを置きましょう。クッションや小物を2つ並べることで、パートナーシップのエネルギーが高まります。

家庭運

家庭運は南西の方角と密接に関わっており、この方角を大切にすることで家族の絆が深まります。南西は母や大地のエネルギーを持ち、家庭の安定と調和をもたらす方角なのです。

南西には土や陶器製のインテリアを置き、茶色やベージュといったアースカラーでまとめると良いでしょう。家族写真を飾るのも効果的で、温かな思い出のエネルギーが家族運を支えてくれます。

リビングが南西にある家は家族団らんの場として理想的です。南西のリビングでは間接照明を使って柔らかな雰囲気を作り、家族が自然と集まる居心地の良い空間にしましょう。

仕事運

仕事運を高めたいなら、東と北の方角を意識してください。東は成長と発展のエネルギーを持ち、新しいチャレンジや昇進に良い影響を与えます。

東の部屋を書斎や仕事部屋として使うと、やる気と集中力が高まります。青や緑といった爽やかな色を取り入れ、朝日が入るように窓を清潔に保つことで、仕事運がさらにアップするのです。

北は静かな集中力を生む方角であり、じっくり考える作業や勉強に適しています。北の部屋には余計な物を置かず、シンプルで落ち着いた空間を作ることで、深い思考と着実な成果につながります。

健康運

健康運は家全体のバランスと関わりますが、特に東と南の方角が影響します。東は朝日のエネルギーで生命力を高め、南は心身の活力を与える方角です。

東側の部屋で朝日を浴びる習慣をつけると、体内リズムが整い健康状態が改善します。東の窓を開けて新鮮な空気を取り込み、朝のエネルギーを家全体に巡らせましょう。

寝室はできるだけ東か南東に配置し、朝日で自然に目覚められる環境を作るのが理想的です。どの方角に寝室があっても、清潔で風通しの良い状態を保つことが健康運の基本となります。

応援のシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!