新築を建てたり中古住宅を購入したりする際に、間取り図を見て「この凹んでいる部分は大丈夫だろうか」と不安になることはありませんか?家の形が完全な長方形や正方形でない場合、その欠けている部分が運気にどのような影響を与えるのか気になるのは当然のことです。
今回は、家相における「欠け」が風水的にどのような意味を持つのか、そして気をつけるべきポイントについて詳しく解説していきます。欠けのある家に住んでいる方も、これから住まいを選ぶ方も、この記事を読むことで適切な対処法が見つかるはずです。
「家相(欠け)」の風水
家相における「欠け」とは、建物を上から見たときに一部が凹んでいる状態を指します。風水では、家の形が整っていることが運気の安定につながると考えられており、欠けはその流れを乱す要因となるのです。欠けが生じる場所によって影響を受ける運気が異なるため、方位ごとの意味を理解しておくことが欠かせません。家相における欠けの風水で押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 欠けは家のエネルギーバランスを崩す要因になる
- 欠けの方位によって影響を受ける運気が変わる
- 欠けの大きさと深さで影響の強さが決まる
これらのポイントを知っておくことで、あなたの住まいの状態を正しく把握できるようになります。以下で詳しく見ていきましょう。
欠けは家のエネルギーバランスを崩す要因になる
風水では、家全体が一つの生命体のように気の流れを持っていると考えます。完全な形の家は気が均等に巡り、住む人に安定したエネルギーをもたらしてくれるのです。
ところが欠けがあると、その部分だけ気が不足した状態になってしまいます。気の流れが偏ることで、家全体のエネルギーバランスが崩れ、住む人の運気にも影響が出やすくなるのです。
欠けは単なる形の問題ではなく、目に見えないエネルギーの循環に関わる課題だと理解しておきましょう。だからこそ、欠けのある家では意識的に気の流れを整える工夫が必要になってきます。
欠けの方位によって影響を受ける運気が変わる
家の北側に欠けがあれば健康運や仕事運に、南側なら社会的な評価や名誉に関わる運気に影響します。東側の欠けは家族の成長や発展に、西側の欠けは金運や子供の運勢に関係してくるのです。
また、北東や南西といった鬼門・裏鬼門の方角に欠けがある場合は特に注意が必要とされています。これらの方位は元々エネルギーが不安定になりやすい場所であり、そこに欠けが加わると運気の乱れが大きくなる可能性があるのです。
自分の家のどの方位に欠けがあるのかを確認することで、どの運気に影響が出やすいかが分かります。方位を知ることが、適切な対策を講じる第一歩になるでしょう。
欠けの大きさと深さで影響の強さが決まる
欠けの影響は、その大きさと深さによって変わってきます。建物の一辺の長さに対して3分の1以上凹んでいる場合は、風水上かなり大きな欠けとみなされるのです。
浅い欠けであれば影響も比較的軽微ですが、深く大きな欠けになるほど気の不足が顕著になります。玄関ポーチ程度の小さな凹みなら過度に心配する必要はありませんが、部屋一つ分が欠けているような状態では対策が欠かせません。
欠けの大きさを客観的に把握し、その影響度を見極めることが対処の基本です。間取り図を見ながら、建物全体の何割が欠けているのかを確認してみましょう。
「家相(欠け)」に関する3つの注意点
欠けのある家に住む場合、風水の観点から気をつけるべきことがいくつかあります。欠けそのものは構造上変えられないとしても、その影響を和らげる方法を知っておくことが役立つのです。家相における欠けに関する注意点は次の3つです。
- 欠けの方位に対応した色やアイテムで補う
- 欠けている部分に光や植物を配置する
- 欠けを無視して家具配置を決めない
これらの注意点を守ることで、欠けの悪影響を最小限に抑えられます。以下で詳しく見ていきましょう。
欠けの方位に対応した色やアイテムで補う
欠けによって不足している気は、その方位に対応した五行のエネルギーを補うことで調整できます。たとえば北の欠けには水の気を、南の欠けには火の気を意識的に取り入れることが効果的なのです。
具体的には、北の欠けには青や黒のアイテム、水に関連する絵や置物を配置します。南の欠けには赤や紫のアイテム、キャンドルや照明器具を置くことでエネルギーを補えるでしょう。
方位と五行の関係を理解し、欠けている部分に適したアイテムを意識的に配置してください。この工夫だけでも、家全体の気のバランスが整いやすくなります。
欠けている部分に光や植物を配置する
欠けた部分は気が滞りやすく、暗くて陰気な雰囲気になりがちです。そこに明るい照明を設置したり、元気な観葉植物を置いたりすることで、気の流れを活性化できます。
特に夜間も照明をつけておくことで、欠けた空間に常に陽の気が満ちている状態を作り出せるのです。植物は生命力そのものであり、気を生み出す力を持っているため、欠けの補強に非常に適しています。
ただし、枯れた植物や元気のない植物を放置するのは逆効果です。定期的に手入れをして、常に生き生きとした状態を保つよう心がけましょう。
欠けを無視して家具配置を決めない
欠けがあることを忘れて家具を配置すると、気の流れがさらに悪化する場合があります。欠けた部分の近くには、できるだけ重い家具や暗い色の家具を置かないようにしましょう。
また、欠けの内側に寝室や長時間過ごす部屋を配置するのも避けたいところです。欠けの影響を直接受けやすい場所に生活の中心を置くと、運気の低下を感じやすくなってしまいます。
間取りを考える際には、欠けの位置を意識して部屋の用途や家具の配置を決めることが肝心です。欠けと上手に付き合う住まい方を工夫していきましょう。
運気について
家相における欠けは、あなたのさまざまな運気と深く結びついています。欠けの位置や対処の仕方によって、金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運のすべてに影響が及ぶのです。ここからは、それぞれの運気と欠けの関係、そして運気を高めるための具体的な工夫についてお伝えしていきます。
金運
西側や北西側に欠けがある場合、金運に影響が出やすいとされています。西は金の気を司る方位であり、ここに欠けがあると収入や貯蓄に関する運気が不安定になりがちです。
金運を高めるには、西側の欠けた部分に黄色や金色のアイテムを配置しましょう。丸い形の置物や金属製の装飾品も効果的で、金の気を強めてくれます。
また、西側の窓には明るいカーテンを掛け、常に清潔に保つことも欠かせません。金運は清潔で明るい環境を好むため、こまめな掃除が運気アップの鍵になります。
恋愛運
南東や南西に欠けがある家は、恋愛運や人間関係に影響が出やすい傾向があります。南東は人との縁を、南西は安定した関係を象徴する方位だからです。
恋愛運を上げるには、これらの方位にピンクや白の花を飾ることが効果的です。生花は恋愛運を高める最も強力なアイテムの一つで、特にバラやガーベラがおすすめです。
さらに、南東や南西の欠けた部分に鏡を設置すると、欠けを視覚的に補う効果があります。ただし鏡は常にきれいに磨いておき、映り込むものにも注意を払いましょう。
家庭運
北東や南西の欠けは、家庭運に直接影響を与えます。これらの方位は家族の絆や家庭の安定を司る場所であり、欠けがあると家族間のコミュニケーションに問題が生じやすくなるのです。
家庭運を安定させるには、欠けた部分に家族写真を飾ることが有効です。笑顔の写真を選ぶことで、前向きなエネルギーが家全体に広がります。
また、北東や南西には陶器製の置物や土に関連するアイテムを配置しましょう。土の気が家族の絆を強め、家庭内の調和を保つ力になってくれます。
仕事運
北側や東側に欠けがある場合、仕事運やキャリアに関する運気が影響を受けます。北は仕事の基盤を、東は発展や成長を象徴する方位だからです。
仕事運を高めるには、北側の欠けに青や黒のアイテムを、東側の欠けには緑や青のアイテムを配置します。特に東側には成長する植物を置くことで、キャリアアップのエネルギーが高まるでしょう。
デスクやワークスペースは、できるだけ欠けから離れた場所に設置することも忘れないでください。仕事の効率や成果に直結する空間だからこそ、気の流れが良い場所を選ぶことが肝心です。
健康運
健康運は家全体のエネルギーバランスに最も影響を受けやすい運気です。どの方位に欠けがあっても、適切な対処をしなければ健康面に支障が出る可能性があります。
健康運を守るには、まず欠けた部分を常に清潔に保つことが基本です。ほこりや汚れは悪い気を引き寄せるため、こまめな掃除が欠かせません。
さらに、家全体に新鮮な空気を循環させることも効果的です。定期的に窓を開けて換気し、空気清浄機や観葉植物で室内環境を整えましょう。健康は全ての運気の土台ですから、最優先で気を配りたいところです。