「新築」の風水と3つの注意点

新しい家を建てる計画を進めているあなたにとって、一生に一度の大きな買い物だからこそ、風水のことが気になっているのではないでしょうか。間取りや方角、土地選びなど、考えるべきことが多く、何から手をつければいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

今回は新築における風水の基本と、家を建てる際に押さえておくべき注意点について詳しくお伝えします。これから長く暮らす住まいだからこそ、風水の知識を取り入れて、家族全員が幸せに過ごせる空間を作りましょう。

「新築」の風水

新築の風水を考える上で押さえておくべきポイントは、土地選びから建物の配置、そして室内の間取りまで多岐にわたります。風水上特に重要となる知識は次の3つです。

• 土地の気の流れを見極める
• 玄関の方角と配置を最適化する
• 水回りの位置関係を整える

これらは新築だからこそ最初から計画できる、運気を左右する根幹の要素となります。以下で詳しく見ていきましょう。

土地の気の流れを見極める

新築で最も基礎となるのが土地選びです。風水では土地そのものが持つ気の流れが、その後の暮らし全体に影響を与えると考えます。

理想的な土地は四方が程よく開けており、風通しが良く、日当たりに恵まれた場所です。特に南側が開けていると、陽の気が十分に入り込み、家全体に活力が満ちます。

反対に、周囲を高い建物や崖に囲まれた土地は気が滞りやすく、避けるべきとされています。土地を実際に訪れて、その場の空気感や心地よさを体感することが何より重要です。

玄関の方角と配置を最適化する

玄関は家の顔であり、気の入り口となる場所です。新築では玄関の方角を自由に設計できるため、風水を最大限活かすチャンスとなります。

風水で吉とされる玄関の方角は、東・南東・南・北西です。これらの方角に玄関を配置することで、良い気を効率的に取り込めます。

また、玄関から真っ直ぐ奥の窓が見えるような間取りは、入ってきた気がすぐに抜けてしまうため避けましょう。適度に曲がりのある動線を作ることで、気を家の中に留めることができます。

水回りの位置関係を整える

キッチン、浴室、トイレといった水回りの配置は、風水において特に慎重に考えるべき要素です。水は財運や健康運に直結するため、その位置が運気を大きく左右します。

理想的なのは、水回りを家の中心から外した位置に配置することです。特に家の中心にトイレがあると、家全体の運気が下がってしまいます。

また、キッチンとトイレが隣接する間取りも避けましょう。火と水のバランスが崩れ、家族の健康や金運に悪影響を及ぼす可能性があります。

「新築」に関する3つの注意点

新築における風水では、良い運気を取り込むだけでなく、避けるべき要素にも目を向ける必要があります。風水の観点から特に注意すべき点は次の3つです。

• 鬼門と裏鬼門の扱いに配慮する
• 梁や柱の配置を考慮する
• 色彩のバランスを整える

これらを意識することで、後から後悔することなく、快適な住環境を実現できます。以下で詳しく見ていきましょう。

鬼門と裏鬼門の扱いに配慮する

風水では北東の方角を鬼門、南西の方角を裏鬼門と呼び、特別な注意が必要な場所とされています。これらの方角に不浄なものを置くと、家全体の運気が乱れると考えられています。

新築の設計段階では、鬼門と裏鬼門にトイレや浴室といった水回りを配置しないよう計画しましょう。どうしても配置せざるを得ない場合は、常に清潔に保ち、盛り塩や観葉植物で浄化することが必要です。

また、玄関を鬼門に配置することも避けるべきです。もし既に決まっている場合は、明るい照明や清潔感を保つことで、負の影響を最小限に抑えられます。

梁や柱の配置を考慮する

室内の梁や柱の位置は、見落としがちですが風水では重要な要素です。梁の真下で長時間過ごすと、圧迫感から気の流れが滞り、心身に悪影響を与えます。

特にベッドやデスクの真上に梁が来ないよう、間取りを工夫しましょう。梁の下で眠ると睡眠の質が下がり、仕事や勉強の効率も落ちてしまいます。

柱についても、リビングの中央など人が集まる場所に配置すると、家族のコミュニケーションを妨げる要因となります。構造上必要な場合は、インテリアで目立たなくする工夫を取り入れましょう。

色彩のバランスを整える

新築では壁紙や床材の色を自由に選べますが、風水では色の持つエネルギーを考慮することが求められます。偏った色使いは、運気のバランスを崩す原因となります。

基本的には、ベースを落ち着いた色にし、アクセントとして明るい色を取り入れるのが理想です。例えば、白やベージュをベースに、東側の部屋には青や緑を、南側には赤やオレンジを配置すると良いでしょう。

また、黒や濃いグレーを広範囲に使うと陰の気が強くなりすぎるため、部分的な使用に留めます。全体として明るく、温かみのある色合いを心がけることで、家全体の気を高められます。

運気について

新築における風水は、単に家の形や配置を整えるだけでなく、あなたとご家族の運気全体を底上げする力を持っています。金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運といった各分野において、新築時の工夫が長期的な幸福につながるのです。

金運

新築で金運を高めるには、家の西側と北側の扱いが鍵となります。風水では西が金運を呼び込む方角、北が財を蓄える方角とされているからです。

西側には黄色やゴールドのインテリアを取り入れ、明るく整った空間にしましょう。また、北側には貯金箱や通帳を保管する場所を設けると、お金が貯まりやすくなります。

玄関に鏡を設置する際は、入って右側に配置すると金運アップにつながります。ただし、玄関正面の鏡は入ってきた金運を跳ね返してしまうため、避けるべきです。

恋愛運

恋愛運を高めるには、寝室の配置と東南の方角を意識することが効果的です。東南は風水で恋愛や人間関係を司る方角とされています。

寝室を東南に配置できれば理想的ですが、難しい場合は東南の部屋や空間にピンクやオレンジの花を飾りましょう。生花は特に恋愛運を活性化させる力があります。

また、寝室ではペアのアイテムを取り入れることも大切です。枕やサイドテーブルを2つ並べることで、良縁を引き寄せるエネルギーが高まります。

家庭運

家庭運を高めるには、リビングの環境作りが最も重要です。家族が集まるリビングは、家庭の絆を深める中心的な場所だからです。

リビングは家の中心近くに配置し、明るく開放的な空間にしましょう。自然光がたっぷり入る南側や東側が理想的です。

また、リビングには家族全員が座れる大きなソファやテーブルを置き、団らんの時間を大切にできる環境を整えます。観葉植物を置くことで、さらに家族の調和が促進されます。

仕事運

仕事運を高めるには、書斎や仕事スペースの配置が鍵となります。風水では北や東北が集中力を高める方角とされているからです。

可能であれば書斎を北側に配置し、デスクは壁を背にして座るようにしましょう。背後に壁があると安定感が生まれ、仕事のパフォーマンスが向上します。

デスク周りは常に整理整頓し、不要な書類や物を溜め込まないことも重要です。クリアな空間がクリアな思考を生み、仕事の成功につながります。

健康運

健康運を高めるには、家全体の換気と日当たりを最優先に考えましょう。風水では新鮮な空気と太陽の光が、健康の基盤となると考えます。

各部屋に窓を設け、毎日しっかりと換気できる設計にすることが大切です。特に寝室は睡眠の質に直結するため、朝日が入る東側に配置するのが理想的です。

また、トイレや浴室といった水回りは常に清潔に保ち、湿気がこもらないよう換気扇を活用しましょう。清潔な環境が健康な心身を育みます。