玄関のドアを開けると正面に窓が見える間取りで暮らしていて、風水的にどうなのか気になっていませんか。せっかくの住まいだからこそ、運気を下げるような配置になっていないか不安になるのは当然のことです。
今回は「玄関から窓が見える」レイアウトに関する風水の知識と、注意するべきポイントをわかりやすく解説します。正しい知識を持って対策を講じれば、運気を整えることができますので、ぜひ最後までお読みください。
「玄関から窓が見える」の風水
玄関から窓が見える間取りは、風水において「気の流れ」という観点から特別な配慮が必要とされています。玄関は良い気を取り込む入口であり、窓は気の出口となるため、この2つが一直線上に配置されていると、せっかく入ってきた良い気がそのまま外へ抜けてしまう可能性があるのです。
この配置で押さえておくべきポイントは次の3つです。
- 気の流れをコントロールする
- 玄関と窓の間にエネルギーを留める工夫をする
- 適切な色と素材で調和を図る
これらのポイントを理解して実践すれば、玄関から窓が見える間取りでも良い気を家の中に循環させることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
気の流れをコントロールする
風水では玄関から入った「気」が家全体を巡ることで、住む人に良い影響を与えると考えられています。しかし玄関から窓が一直線に見える配置では、気が家の中を巡る前に窓から外へ逃げてしまう「漏財」の状態になりやすいのです。
この状態を改善するには、気の流れをゆるやかにすることが効果的です。玄関と窓の間にパーテーションや観葉植物を配置することで、気の流れに適度な抵抗を作り、家の中を巡るように導くことができます。
ただし完全に遮断してしまうと、今度は気が滞って逆効果になってしまいます。あくまで「ゆるやかに」流れをコントロールすることが風水の基本であり、適度な通気性を保ちながら気を循環させることを心がけてください。
玄関と窓の間にエネルギーを留める工夫をする
気が素通りしてしまうのを防ぐためには、玄関と窓の間の空間にエネルギーを留める「受け皿」を作ることが有効です。風水では、空間に物を配置することでエネルギーの流れを変えることができると考えられています。
具体的には、玄関ホールに小さなテーブルや飾り棚を設置し、そこに花や水晶などの開運アイテムを飾るのがおすすめです。こうした配置によって、入ってきた気がいったんそこで留まり、家の中へと広がっていくようになります。
また、玄関マットを敷くことも効果的な方法のひとつです。マットは気を一時的に受け止める役割を果たし、その間に家の中へ気が浸透していくのを助けてくれます。
適切な色と素材で調和を図る
玄関から窓が見える空間では、色と素材の選び方も運気に影響を与えます。風水では、色にはそれぞれ固有のエネルギーがあり、空間の気の質を変える力があるとされているのです。
玄関周りには、大地のエネルギーを象徴する茶色やベージュ、あるいは成長と調和を表す緑色を取り入れると良いでしょう。これらの色は気を安定させ、家の中に留める働きがあります。
素材については、自然素材を選ぶことが風水の基本です。木製の家具や籐のバスケット、陶器の花瓶などを配置することで、自然のエネルギーが空間に満ち、良い気を引き寄せやすくなります。
「玄関から窓が見える」に関する3つの注意点
玄関から窓が見える間取りで暮らす際には、気の流れを整えるだけでなく、いくつかの風水上の注意点を守ることが必要です。これらの注意点を無視してしまうと、せっかくの対策も効果が半減してしまいます。
特に気をつけるべきポイントは次の3つです。
- 窓を常に開けっ放しにしない
- 玄関と窓の間に鏡を置かない
- 動線上に尖ったものを配置しない
これらは日常生活の中でうっかり見落としがちなポイントですが、風水では非常に大切な要素となります。以下で詳しく見ていきましょう。
窓を常に開けっ放しにしない
玄関から見える窓を一日中開けっ放しにしておくことは、風水的に避けるべき習慣です。窓が常に開いていると、玄関から入った良い気がそのまま勢いよく外へ流れ出てしまい、家の中にエネルギーが蓄積されません。
もちろん換気は大切ですが、窓を開けるタイミングと時間を意識することが重要です。換気をする際は玄関のドアを閉めた状態で窓を開けるか、玄関と窓以外の場所で空気の流れを作るようにしてください。
また、カーテンやブラインドを適切に使用することも効果的な対策になります。窓を閉めていても、視覚的に玄関と窓が一直線に見える状態は気の流れに影響するため、適度に目隠しをすることをおすすめします。
玄関と窓の間に鏡を置かない
玄関周りに鏡を配置することは風水では一般的な開運方法ですが、玄関から窓が見える間取りの場合は注意が必要です。特に、玄関と窓の間の動線上に鏡を置くことは避けるべきです。
鏡は気を反射させる性質を持っているため、玄関から入ってきた良い気を跳ね返して外へ追い出してしまう可能性があります。せっかく入ってきた運気を鏡が門前払いしてしまうのです。
どうしても玄関周りに鏡を置きたい場合は、玄関の横や斜めの位置に配置し、玄関と窓を結ぶ直線上からは外すようにしてください。この配置なら、鏡が気を反射して家の中に広げる役割を果たしてくれます。
動線上に尖ったものを配置しない
玄関から窓へと続く動線上に、角が鋭く尖った家具や装飾品を置くことは風水では「殺気」を生むとされています。尖ったものは気の流れを乱し、せっかく良い気が流れていてもそれを切り裂いてしまうのです。
特にテーブルの角や棚の縁、置物の先端などが動線に向いている場合は、配置を変えるか角を布で覆うなどの工夫をしてください。丸みを帯びた形状のものを選ぶことで、気の流れが柔らかくなります。
また、動線上には観葉植物のような柔らかい曲線を持つものを配置すると、気の流れを優しく導くことができます。植物は生命エネルギーそのものですから、空間に活力を与えてくれる存在です。
運気について
玄関から窓が見える間取りは、適切な対策を施すことで様々な運気に良い影響を与えることができます。玄関は全ての運気の入口であり、窓は気の循環を促す出口ですから、この2つの関係性を整えることは運勢全体を底上げすることにつながるのです。
金運
玄関から窓が見える間取りで金運を高めるには、玄関マットの色選びが効果的です。金運を象徴する黄色やゴールド系のマットを敷くことで、入ってきた金運を一時的に受け止め、家の中に留めることができます。
また、玄関と窓の間に金運を呼び込む置物を配置するのもおすすめです。例えば黄色い花を生けた花瓶や、金色の小物を飾り棚に置くことで、金運のエネルギーがその場所に集まりやすくなります。
窓際には水晶やガラス製の透明な置物を配置してください。これらは太陽光を受けて輝き、金運を増幅させる効果があります。ただし窓を開けた際に風で倒れないよう、安定した場所に置くことが大切です。
恋愛運
恋愛運を高めるには、玄関から窓への動線上にピンクやオレンジ色のアイテムを取り入れることが効果的です。これらの色は愛情や温かさを象徴し、良いご縁を引き寄せるエネルギーを持っています。
玄関ホールに一対の置物を飾ることも、パートナーシップの運気を高める方法として知られています。鳥の置物や丸い形のキャンドルホルダーなど、ペアになっているものを選ぶと良いでしょう。
窓にはレースのカーテンを取り付けることをおすすめします。柔らかな素材が気の流れを優しく整え、恋愛運を育む空間を作り出してくれます。特に白やアイボリーのレースは、純粋な愛情を象徴する色として最適です。
家庭運
家庭運を向上させるには、玄関から窓が見える空間を家族全員が心地よく感じられる場所にすることが大切です。家族写真を玄関ホールに飾ることで、家族の絆を強めるエネルギーが空間に満ちていきます。
また、丸いテーブルや丸みのある家具を配置することも家庭円満につながります。角のない丸い形は、家族間の衝突を和らげ、調和を促す効果があるとされています。
窓からの自然光をしっかり取り入れることも家庭運に良い影響を与えます。カーテンを開けて明るい光を室内に導き入れることで、家族全員のエネルギーが活性化し、家庭内のコミュニケーションも円滑になります。
仕事運
仕事運を高めるには、玄関周りを常に整理整頓された状態に保つことが最も効果的です。散らかった玄関は仕事のチャンスを逃す原因となり、逆に清潔で整った玄関は成功への道を開いてくれます。
玄関と窓の間には、上向きに伸びる観葉植物を置くことをおすすめします。上昇志向を象徴する植物は、キャリアアップや昇進のエネルギーを引き寄せてくれます。特にパキラやドラセナなどが仕事運に良いとされています。
窓際には青や紺色の小物を配置してください。これらの色は集中力と判断力を高め、仕事での成功をサポートしてくれます。ペン立てや小さな置時計など、実用的なアイテムを選ぶとさらに効果的です。
健康運
健康運を向上させるには、玄関から窓への気の流れを適度に保つことが重要です。気が滞りすぎても流れすぎても健康に悪影響を及ぼすため、観葉植物やパーテーションで程よい流れを作ってください。
玄関マットは天然素材のものを選び、定期的に洗濯や交換をすることで健康運が高まります。清潔なマットは悪い気を吸収し、健やかなエネルギーだけを室内に招き入れてくれます。
窓の近くには空気清浄効果のある観葉植物を置くことをおすすめします。サンスベリアやポトスなどは空気をきれいにする働きがあり、住む人の健康を守ってくれます。また、朝の新鮮な空気を取り入れることも健康運アップにつながります。

