大切な方を亡くされて、お墓ではなく自宅で供養したいと考えているかもしれません。手元供養は故人を身近に感じられる供養の形として、近年多くの方に選ばれています。
今回は、手元供養における風水の考え方と、運気を下げないための注意点について詳しくお伝えします。正しい知識を持って手元供養を行えば、故人への想いを大切にしながら、あなた自身の運気も守ることができるでしょう。
「手元供養」の風水
手元供養を風水の観点から考える際、押さえておくべきポイントがあります。風水では、遺骨や遺品の置き場所、供養の方法によって、家全体の気の流れが大きく変わると考えられているのです。適切な場所と方法を選ぶことで、故人も安らかに、あなたも穏やかに過ごせる空間を作ることができます。
手元供養の風水で知っておきたいポイントは次の3つです。
- 置き場所は清浄な気が流れる場所を選ぶ
- 陰の気が強くなりすぎないように配慮する
- 日々の供養で気を浄化し続ける
これらのポイントを理解して実践することで、故人への供養と生活空間の調和が保たれます。以下で詳しく見ていきましょう。
置き場所は清浄な気が流れる場所を選ぶ
手元供養品を置く場所は、家の中でも清浄な気が流れているエリアを選ぶことが風水では基本とされています。リビングの中でも整理整頓された落ち着いた一角や、和室の床の間などが適しています。
家の中心部や、人の動線から少し離れた静かな場所を選ぶと良いでしょう。玄関やトイレ、キッチンなど、気の出入りが激しい場所や不浄とされる場所は避けるべきです。
供養品を置く台や棚は清潔に保ち、周囲にホコリや余計なものを置かないようにします。清浄さを保つことで、故人の魂も安らぎ、あなたの生活空間にも良い気が流れ続けるのです。
陰の気が強くなりすぎないように配慮する
遺骨や遺品は、風水では陰の気を持つものとされています。陰の気自体が悪いわけではありませんが、強くなりすぎると家全体のエネルギーバランスが崩れてしまうのです。
陰陽のバランスを保つために、供養品の近くに観葉植物や生花を飾ることをおすすめします。生きている植物は陽の気を発するため、空間全体の気のバランスを整えてくれるでしょう。
また、供養スペースに自然光が適度に入るように配置することも効果的です。明るい場所に置くことで陰陽のバランスが保たれ、故人も生者も心地よく過ごせる空間になります。
日々の供養で気を浄化し続ける
手元供養において最も大切なのは、日々の供養を通じて気を浄化し続けることです。お線香を焚く、お花を供える、手を合わせるといった行為は、単なる習慣ではなく気を整える効果があります。
特にお線香の煙は、風水では浄化作用が強いとされています。毎日でなくても、定期的にお線香を焚くことで、空間に溜まった淀んだ気を流し、清らかな状態を保てるのです。
供養品の周辺を清掃し、お供え物を新鮮に保つことも気の浄化につながります。日々のこうした小さな行為の積み重ねが、良い気の循環を生み出していくでしょう。
「手元供養」に関する3つの注意点
手元供養を行う際には、風水の観点から気をつけるべき点がいくつかあります。良かれと思って行っていることが、実は運気を下げる原因になっていることもあるのです。
手元供養における風水上の注意点は次の3つです。
- 寝室への安置は避ける
- 複数の遺骨を一箇所に集めすぎない
- 長期間放置して気が淀むのを防ぐ
これらの注意点を守ることで、故人への供養を続けながら、あなた自身の生活の質も守ることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
寝室への安置は避ける
寝室に手元供養品を置くことは、風水では避けるべきとされています。寝室は一日の疲れを癒し、明日への活力を養う場所であり、陽の気を充電する空間だからです。
遺骨や遺品が持つ陰の気が寝室にあると、睡眠の質が低下したり、朝起きても疲れが取れなかったりする原因になります。故人を身近に感じたい気持ちは理解できますが、健康を守るためには別の場所を選びましょう。
どうしても寝室近くに置きたい場合は、別室を設けるか、寝室の外の廊下などに供養スペースを作ることをおすすめします。物理的に離れることで、休息に必要な陽の気を保てるでしょう。
複数の遺骨を一箇所に集めすぎない
複数の故人の遺骨を同じ場所に集中して安置することも、風水では注意が必要です。陰の気が一箇所に集まりすぎると、家全体の気のバランスが大きく崩れてしまいます。
それぞれの故人に対して個別の供養スペースを設けるか、少なくとも適度な間隔を空けて配置することが望ましいでしょう。各々の魂が独立して安らげる空間を作ることが、故人にとっても生者にとっても良い結果をもたらします。
やむを得ず同じ場所に複数の供養品を置く場合は、観葉植物や水晶などの浄化アイテムを多めに配置して、気のバランスを整える工夫をしてください。
長期間放置して気が淀むのを防ぐ
手元供養品を安置したまま、長期間お参りもせず放置してしまうと、その場所の気が淀んでしまいます。淀んだ気は家全体に広がり、住む人の運気を徐々に下げていくのです。
毎日でなくても構いませんから、定期的に供養品に手を合わせ、周辺を清掃することが必要です。故人とのつながりを意識することで、気の流れが活性化されます。
長期間家を空ける場合は、出発前にしっかりと供養を行い、帰宅後すぐに手を合わせましょう。継続的な関わりが、良い気の循環を保つ鍵となります。
運気について
手元供養は、適切に行えば各種の運気と良い関係を築くことができます。故人への感謝の気持ちと日々の供養が、あなた自身の人生にも良い影響をもたらすのです。
金運
手元供養と金運は、一見無関係に思えるかもしれませんが、実は深いつながりがあります。故人への供養を丁寧に行うことで、先祖からの見守りのエネルギーが強まり、金運の流れが良くなると風水では考えられているのです。
供養品の近くに黄色や金色の小物を置くと、金運アップの効果が高まります。また、供養スペースを常に清潔に保つことで、金運を妨げる邪気を払うことができるでしょう。
お供え物として新鮮な果物や花を定期的に供えることも、豊かさのエネルギーを循環させます。故人への感謝と金運向上が、同時に実現されていくのです。
恋愛運
手元供養を行うことで、恋愛運にも良い影響が現れることがあります。故人が生前大切にしていた愛情のエネルギーが、あなたの恋愛運を後押ししてくれるからです。
供養スペースの近くにピンクや赤の花を飾ると、恋愛運がさらに高まります。また、供養を通じて心が落ち着くことで、自然と魅力的なオーラが出て、良い出会いを引き寄せやすくなるでしょう。
ただし、恋愛運を高めたい場合は、供養スペースと寝室を明確に分けることが必須です。陰陽のバランスを保つことが、健やかな恋愛運につながります。
家庭運
手元供養は家庭運に最も直接的な影響を与えます。故人が家族を見守ってくれているという安心感が、家族の絆を深め、家庭内の調和を生み出すのです。
供養スペースを家族が集まるリビングの一角に設けると、家族全員が故人とのつながりを感じられます。家族で一緒に手を合わせる時間を持つことで、家族の絆がより強固になるでしょう。
供養品の周りに家族写真を飾ることも、家庭運アップに効果的です。過去と現在、そして未来へとつながる家族の絆が、目に見える形で表現されます。
仕事運
手元供養を適切に行うことは、仕事運の向上にもつながります。故人の知恵や経験が、あなたの仕事上の判断を助けてくれるエネルギーとなるのです。
供養スペースの近くに青や緑の観葉植物を置くと、仕事運を高める効果があります。これらの色は集中力を高め、冷静な判断力を養う色とされているからです。
朝出勤前に手を合わせる習慣をつけると、一日の仕事がスムーズに進むようになるでしょう。故人への感謝の気持ちが、あなたの仕事への誠実さとして表れます。
健康運
手元供養における気の流れを整えることは、健康運にも良い影響をもたらします。陰陽のバランスが取れた空間で生活することで、心身ともに健やかな状態を保てるのです。
供養スペースに白い花や水晶を置くと、浄化作用が高まり健康運が上昇します。特に水晶は邪気を払い、空間のエネルギーを清浄に保つ効果があるでしょう。
定期的な供養を通じて心を落ち着かせる時間を持つことは、ストレス軽減にもつながります。精神的な安定が身体の健康を支え、総合的な健康運の向上をもたらすのです。

