オフィスの移転を控えているけれど、風水の観点から見て新しい場所が良いのか不安になっていませんか。せっかくの新天地で事業がうまくいくのか、従業員の働きやすさは確保されるのか、様々な心配事が頭をよぎることでしょう。
今回は、オフィス移転における風水の基本的な考え方と、移転時に気を付けるべき3つの注意点について詳しくお話しします。風水の知恵を活用して、新しいオフィスを最高の職場環境にしていきましょう。
「オフィスの移転」の風水
オフィス移転では、新しい職場のエネルギーの流れを整えることが何よりも大切になります。風水において重視するべきポイントは次の3つです。
- 立地と方位の選定
- エントランスと受付の配置
- デスクレイアウトと動線の最適化
これらのポイントを押さえることで、仕事運や金運の向上につながる理想的なオフィス環境を作り上げることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
立地と方位の選定
オフィスの立地選びでは、建物が位置する方角と周辺環境のエネルギーバランスを慎重に見極める必要があります。特に東南の方角は「巽」の方位として商売繁盛の気を呼び込むとされており、新規事業の発展に最適です。
また、建物の前面に大きな道路や川があると、良い気が流れ込みやすくなります。逆に、背後に山や高いビルがあると安定感が生まれ、経営基盤を固めるのに適しています。
周辺に病院や墓地がある場合は避けるのが賢明ですが、公園や緑地があれば自然のエネルギーを取り入れることができ、従業員の心身の健康にも良い影響を与えます。
エントランスと受付の配置
オフィスの入り口は「気の入り口」として極めて重要な役割を果たします。エントランスは明るく開放感があり、正面から入って奥行きを感じられる配置が理想的です。
受付デスクは入り口から見て斜め左手の位置に設置すると、来客との良好な関係を築きやすくなります。受付周辺には観葉植物を配置して自然のエネルギーを取り入れ、清潔で整然とした空間を維持することが肝心です。
天井が低すぎたり、入り口が狭すぎたりすると気の流れが滞ってしまうため、可能な限り開放的な設計を心がけましょう。
デスクレイアウトと動線の最適化
従業員のデスク配置では、各人が壁を背にして座れるように工夫することで安定感と集中力を高められます。特に管理職や経営者は、部屋の奥から全体を見渡せるポジションに座ると、組織全体の運気向上につながります。
通路は十分な幅を確保し、人の動線がスムーズに流れるように設計することが大切です。デスク間の距離が狭すぎると圧迫感が生まれ、逆に広すぎるとエネルギーが散漫になってしまいます。
コピー機やプリンターなどの機器は、騒音や電磁波の影響を考慮して、作業エリアから適度に離れた場所に配置するのが望ましいでしょう。
「オフィスの移転」に関する3つの注意点
オフィス移転を成功させるためには、風水の観点から特に気を付けるべき要素があります。移転時の注意点は次の3つです。
- 移転のタイミングと方位
- 既存家具の持ち込み判断
- 新オフィスの浄化とエネルギー調整
これらの注意点を軽視すると、せっかくの新天地でも運気が下がってしまう恐れがあります。以下で詳しく見ていきましょう。
移転のタイミングと方位
移転を実行する時期は、暦の上で吉日を選ぶことが極めて重要になります。特に大安や友引といった縁起の良い日を選び、仏滅や赤口などの凶日は避けるのが基本です。
また、旧オフィスから新オフィスへの移転方角も慎重に検討する必要があります。東や南東への移転は発展運を呼び込みますが、北東や南西への移転は慎重に行わないと運気の停滞を招く場合があります。
月の満ち欠けも考慮に入れ、新月から満月にかけての時期を選ぶと、新しい環境でのエネルギーが高まりやすくなります。
既存家具の持ち込み判断
旧オフィスで使用していた家具や備品をそのまま新オフィスに持ち込む際は、それらに宿っているエネルギーを慎重に見極める必要があります。長年使い続けて愛着のある家具は良いエネルギーを持っていますが、トラブルの多かった時期に使用していたものは避けるべきです。
特にデスクや椅子などの作業に直結する家具については、新オフィスのレイアウトに合うかどうかだけでなく、風水的な相性も考慮しましょう。角が尖った家具や暗い色合いの家具は、新しい環境では運気を下げる要因になりかねません。
可能であれば移転を機に家具を一新し、新しいエネルギーで職場環境をリフレッシュすることをお勧めします。
新オフィスの浄化とエネルギー調整
新しいオフィスには、前の入居者のエネルギーが残っている可能性があります。移転作業を始める前に、空間の浄化を行うことが不可欠です。
塩を使った清めや、お香を焚いての浄化、さらには専門家による祈祷なども効果的な方法として知られています。窓を全て開けて換気を十分に行い、古いエネルギーを外に流し出すことも忘れてはいけません。
浄化が完了したら、観葉植物や水晶などの開運アイテムを適切な場所に配置して、新しい前向きなエネルギーを呼び込みましょう。
運気について
オフィス移転は、会社全体の運気を大きく変える絶好の機会でもあります。風水の原理を応用した工夫を取り入れることで、金運、恋愛運、家庭運、仕事運、健康運といった様々な運気を向上させることが可能になるのです。
金運
金運アップのためには、オフィスの西や北西の方角を特に重視する必要があります。この方角に社長室や経理部門を配置すると、会社の財運が大きく向上します。
また、エントランス近くに水の要素を取り入れることも効果的です。小さな噴水や水槽を設置すると、お金の流れが活性化され、売上向上につながりやすくなります。
金庫や重要書類の保管場所は、建物の中央から見て北の方角に設置し、外から直接見えない場所を選ぶことで財産を守る力が高まります。
恋愛運
従業員の恋愛運向上は、職場の雰囲気を明るくし、チームワークの向上にもつながります。休憩スペースやラウンジエリアを南西の方角に設けると、人間関係が良好になりやすくなります。
ピンクや薄いオレンジ色のアクセントを取り入れた内装にすることで、温かみのある職場環境を演出できます。カップルの写真や、ペアになっている小物を飾ることも効果的です。
女性従業員が多い部署では、化粧室を清潔で明るい空間にし、鏡を大きめにすることで自己肯定感が高まり、魅力アップにつながります。
家庭運
従業員の家庭運が安定すると、仕事に集中しやすくなり、会社全体の生産性向上につながります。オフィス内に家族写真を飾れるスペースを設けたり、温かみのある照明を使用したりすることが効果的です。
休憩エリアには丸いテーブルを配置し、従業員同士が家族のような親しみやすい関係を築けるよう工夫しましょう。観葉植物を多めに配置することで、家庭的な雰囲気を演出することもできます。
特に子育て中の従業員への配慮として、授乳室や託児スペースを設けることで、家庭と仕事の両立をサポートし、全体的な家庭運向上につながります。
仕事運
仕事運の向上には、オフィス全体のエネルギーの流れを整えることが最も重要です。デスク周りには必要最小限の物だけを置き、常に整理整頓を心がけることで集中力が高まります。
東の方角に会議室を設けると、新しいアイデアが生まれやすくなり、プロジェクトの成功率が向上します。北の方角は安定した作業に適しているため、経理や人事などのバックオフィス業務に最適です。
各従業員のデスクには小さな観葉植物を置いたり、天然石を飾ったりすることで、個人の仕事運をさらに高めることができます。
健康運
従業員の健康は会社の最も貴重な資産です。十分な自然光を取り入れられる窓の配置を心がけ、人工照明だけに頼らない明るい職場環境を作りましょう。
空気清浄機能のある観葉植物を各フロアに複数配置することで、室内の空気質を改善し、従業員の体調管理をサポートできます。特にサンスベリアやポトスなどは、有害物質を吸収する効果が高いとされています。
給湯室や休憩スペースには、浄水器を設置して良質な水を提供し、従業員の健康維持をバックアップすることも大切な配慮の一つです。

