「デキ婚だなんて、絶対にクズ男じゃない？」そんな声をときおり耳にします。
確かにデキ婚というと、避妊に無頓着だった、責任感がない、将来のことを考えていないなど、マイナスのイメージが先行してしまいがちです。もしかしたら、あなたの周りでもデキ婚をした人がいて、その男性のことを「クズ男なんじゃないかな」と気になっているかもしれませんね。
実は、デキ婚をしたからといって、必ずしもその男性がクズ男というわけではありません。世の中には確かにクズ男は存在しますが、デキ婚イコールクズ男という短絡的な考え方は、あまりにも危険です。
では、なぜデキ婚した男性が必ずしもクズ男とは限らないのでしょうか？ 今回は、その理由を3つのポイントに分けて、詳しく解説していきます。
デキ婚した男性がクズ男とは限らない3つの理由
デキ婚した男性がクズ男とは限らない理由について、まずは3つのポイントを確認しましょう。
- 責任を取る決断をした時点で、すでにクズ男とは一線を画している
- 予期せぬ事態に対して、真摯に向き合おうとする姿勢がある
- むしろデキ婚をきっかけに、大きく成長する可能性を秘めている
それでは、これらのポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
責任を取る決断をした時点で、すでにクズ男とは一線を画している
本当のクズ男は、そもそも責任を取ろうとしません。妊娠が発覚した途端に逃げ出したり、連絡を絶ったり、最悪の場合は「自分の子どもじゃない」などと言い張ったりするものです。
一方で、デキ婚を決意した男性は、予期せぬ妊娠という事態に対して、きちんと向き合おうとしています。
確かに、結婚の理由が妊娠だったというのは、理想的とは言えないかもしれません。でも、その状況下で「結婚しよう」と決断できる男性は、少なくとも最低限の責任感と覚悟を持ち合わせているということです。
実際のところ、責任を取るという選択をした時点で、その男性は「逃げる」という選択肢も取れたはずです。それでも結婚を決意したということは、パートナーのことを真剣に考えているからこそではないでしょうか。
もちろん、結婚を決意したからといって、すぐに素晴らしい夫や父親になれるわけではありません。でも、少なくとも「自分の行動に責任を持とう」という意思があるということは、クズ男とは明確に一線を画していると言えるでしょう。
予期せぬ事態に対して、真摯に向き合おうとする姿勢がある
デキ婚を決意した男性の多くは、突然の妊娠という予期せぬ事態に直面して、大きな不安や戸惑いを感じているはずです。それでも、その現実から目を背けずに向き合おうとする姿勢は、むしろ評価されるべきではないでしょうか。
人生には、思いがけない出来事が数多く起こります。そんなとき、その状況から逃げ出すのではなく、しっかりと受け止めて対処しようとする姿勢は、むしろ人間的な成熟を示しています。デキ婚を決意した男性は、まさにそのような対応を選択したわけです。
また、デキ婚を決意するということは、単に結婚を決めるだけでなく、これからの生活設計を根本から見直す必要があることも意味します。収入面での不安、住居の問題、親族への説明など、多くの課題に直面することになります。
それでもなお、パートナーと一緒にこれらの課題に取り組もうとする姿勢は、決してクズ男のそれとは言えないでしょう。むしろ、人生の大きな岐路に立たされたときに、真摯に向き合おうとする姿勢は称賛に値するとも言えます。
このように、予期せぬ事態に対して逃げ出さず、真摯に向き合おうとする姿勢こそが、その男性の本質を物語っているのです。
むしろデキ婚をきっかけに、大きく成長する可能性を秘めている
デキ婚は、確かに理想的な結婚の形ではないかもしれません。しかし、それをきっかけに大きく成長する男性も少なくありません。むしろ、デキ婚だからこそ、急速に成長せざるを得ない状況に置かれるとも言えるのです。
デキ婚後、多くの男性は以下のような変化を遂げていきます。
- 仕事に対する責任感が強くなる
- 生活面での自己管理能力が向上する
- 家族を養っていくという使命感が芽生える
- パートナーへの思いやりの気持ちが深まる
- 将来を見据えた計画性が身につく
このような変化は、決して簡単なものではありません。しかし、子どもの誕生が間近に迫っているという切迫感が、男性を大きく成長させる原動力となることも多いのです。
実際、デキ婚をした多くの男性が、結婚後に見違えるように成長したという話を耳にします。それは、彼らが「父親になる」という現実に向き合い、自分自身を変えていこうと必死に努力しているからです。
このように、デキ婚は男性にとって、大きな成長のチャンスとなる可能性を秘めているのです。
安易な判断は慎重に
「でも、やっぱりデキ婚って、避妊に無責任だったということでしょう？」「結婚の準備もないのに、そんな急に幸せな家庭が築けるの？」そんな疑問を持つ人もいるでしょう。
確かに、計画的ではない妊娠は、理想的とは言えません。また、結婚の準備が十分でないまま、新しい生活をスタートさせることには、大きなリスクが伴うことも事実です。
しかし、そのような状況下でも「きちんと責任を取ろう」と決意した男性を、簡単に「クズ男」と決めつけるのは適切ではありません。むしろ、その決断を下すまでの葛藤や、これから直面するであろう困難に立ち向かう覚悟こそ、しっかりと評価する必要があるのです。
大切なのは、その男性が今後どのように行動していくのかを見守ることです。結婚後の態度や行動、家族への接し方など、実際の様子を冷静に観察することで、その人の本質が見えてくるはずです。
表面的なレッテル貼りを超えて
デキ婚という事実だけで、その男性の人間性のすべてを判断することはできません。むしろ、予期せぬ妊娠という事態に対して、どのように向き合い、どのような決断を下したのかということこそが、その人の本質を映し出すものなのです。
確かに、デキ婚には様々な困難が伴います。経済的な不安、周囲の目、将来への不安など、乗り越えなければならない課題は少なくありません。しかし、それらの困難に真摯に向き合おうとする姿勢こそが、その男性の真価を示すものと言えるでしょう。
デキ婚した男性を簡単に「クズ男」と決めつけるのではなく、その決断の重み、そしてこれから直面する困難に立ち向かう覚悟を温かく見守ってはいかがでしょうか。きっと、あなたの中で新しい気づきが生まれるはずです。
