「この人、クズかも…」と感じながらも、なんとなく付き合いが続いてしまっている。そんな状況で結婚を考えることになってしまい、頭を抱えていませんか?
もしかしたら「クズだけど、私が変えられるかも」「結婚したら変わってくれるはず」と期待している部分もあるかもしれません。でも、本当にそう信じて良いのでしょうか。
恋愛感情があると冷静な判断が難しくなるもの。そこで今回は、クズ男と結婚してはいけない理由を解説した上で、どうしても結婚したい場合の注意点までお伝えします。
クズ男と結婚してはいけない理由
結婚は人生の大きな決断です。クズ男との結婚について考えるとき、以下の3つの理由から避けるべきだと言えます。
- 結婚後に「改心」する可能性は限りなく低い
- あなたの人生の時間とエネルギーが大量に消費される
- 子どもへの悪影響が避けられない
では、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
結婚後に「改心」する可能性は限りなく低い
「結婚したら変わってくれるはず」という期待を持っているあなたへ。残念ながら、それはほぼ100%叶わない願いです。
なぜなら、クズ男の行動パターンは何年もかけて形成された性格や価値観に基づいているから。そして、その価値観は彼らにとって「正しい」もの。だからこそ、自分から変わろうとは思わないのです。
むしろ結婚後は「もう逃げられることはない」と思い込んで、より明確に本性を出し始めます。「夫婦なんだから」「結婚したんだから」という言葉で、今までよりもいっそう身勝手な要求をしてくるようになるでしょう。
さらに言えば、結婚前のクズな言動は「まだマシな方」かもしれません。なぜなら、結婚前はまだあなたに逃げられる可能性があるため、ある程度は抑制が効いているからです。
つまり、結婚後はクズ度が増す一方。「変わってくれる」という期待は、残念ながら幻想でしかありません。
あなたの人生の時間とエネルギーが大量に消費される
クズ男との結婚生活で最もつらいのが、あなたの貴重な時間とエネルギーが際限なく奪われることです。
具体的に見てみましょう。
- 約束を守らない
→あなたが尻拭いする羽目に - 火事・金銭管理ができない
→あなたが全てを負担 - 感情的な八つ当たり
→心が疲弊する - 浮気や不倫
→追及しても謝罪なし。むしろ開き直り
こういった問題への対処に、あなたの時間とエネルギーを使い果たすことになります。本来なら自分の成長や楽しみに使えるはずの貴重なリソースが、クズ男の尻拭いに費やされてしまうのです。
しかも、この状況は年単位で続きます。20代や30代という、人生で最も充実した時期を、クズ男の世話に費やすことになってしまうのです。
子どもへの悪影響が避けられない
結婚後、子どもを持つことになった場合を考えてみましょう。クズ男は子どもにどんな影響を与えるでしょうか。
まず、父親としての基本的な責任を果たさない可能性が極めて高いです。育児に協力しない、教育費を出し渋る、子どもの行事に参加しないなど、さまざまな場面で「父親失格」な行動を取るでしょう。
また、子どもの前でもクズな言動を隠さないため、子どもの心を深く傷つけることになります。たとえば以下のような場面が考えられます。
- あなたへの暴言を子どもの前で平気で吐く
- 約束を守らず子どもを失望させる
- 浮気・不倫が発覚し、家庭が崩壊
- 金銭トラブルで子どもの教育機会が失われる
- 自分の言動を正当化し、子どもに間違った価値観を植え付ける
こういった環境で育った子どもは、心に大きな傷を負うことになります。「父親のようになりたくない」と思いながら育つ子や、逆に「これが普通の家庭だ」と誤った認識を持ってしまう子も。いずれにせよ、健全な成長は望めません。
「好きだから結婚したい」という気持ちについて
ここまで読んで「でも、好きだから…」と思っているかもしれません。確かに、恋愛感情は非常に強い力を持っています。
ただし、「好き」という感情と「結婚」という人生の重大な決断は、分けて考える必要があります。なぜなら、結婚生活は恋愛感情だけでは乗り越えられない現実的な課題の連続だからです。
たとえば、生活費の管理、家事の分担、子育ての方針など、具体的な課題に直面したとき、クズ男は責任ある対応を取れるでしょうか?ほとんどの場合、答えは「NO」です。
そして、現実の壁にぶつかるたびに、あなたの「好き」という気持ちは少しずつ摩耗していきます。最後には「こんな人と結婚しなければよかった」という後悔だけが残ることになるのです。
さらに言えば、「好きだから」という理由で結婚を決めてしまうと、相手の問題行動を正当化してしまう傾向も出てきます。「好きだから許せる」「愛があれば乗り越えられる」といった考えは、むしろ状況を悪化させる危険因子となるでしょう。
結婚生活において「好き」という感情は、確かに大切な要素の一つです。しかし、それは必要条件であって、十分条件ではありません。相手が基本的な大人としての責任を果たせないのであれば、どれだけ好きでも幸せな結婚生活は望めないのです。
どうしても結婚したい場合の注意点
それでもなお結婚を決意するのであれば、以下の対策は必ず実行してください。
- 結婚前に公正証書で夫婦の取り決めを作成する
- 財産は完全に別々に管理する
- 定期的に貯金を確保する
- DV・モラハラの兆候が見られたら即座に逃げられる体制を整える
- 親族や友人との関係を絶対に切らない
- 仕事は絶対に辞めない
- 借金の保証人にはならない
- 浮気が発覚したら即座に証拠を集める
- 弁護士に相談できる体制を整えておく
覚悟を決めて結婚するのであれば、最悪の事態に備えた準備は必須です。甘い考えは捨てて、冷静に対策を立てましょう。
特に重要なのが、経済的な自立を保つことです。クズ男との結婚生活で最も危険なのは、経済的に相手に依存してしまうことです。仕事を続け、自分の収入を確保することは、あなたを守る最大の防衛線となります。
また、結婚前に必ず公正証書を作成しましょう。「愛し合っているのに」と躊躇する気持ちもわかりますが、これは保険のようなものです。話し合いで決めたことを書面に残すことで、相手の身勝手な行動を抑制する効果も期待できます。
親族や友人とのつながりも大切です。クズ男は「俺以外と付き合うな」といった形で、あなたを孤立させようとするかもしれません。しかし、周囲との関係を維持することは、精神的な支えとなるだけでなく、いざという時の避難先を確保することにもなります。
万が一の場合に備えて、弁護士への相談ルートも確保しておきましょう。「まだ大丈夫」と思っていても、状況は急激に悪化する可能性があります。そんな時のために、専門家のサポートをすぐに受けられる体制を整えておくことが重要です。
正しい選択をするために
クズ男との結婚は、あなたの人生を大きく狂わせる可能性が極めて高い選択です。
結婚後の生活で必要なのは、一時的な恋愛感情ではありません。互いを思いやり、責任を持って行動できる、成熟した人間性です。
「クズだけど好き」という気持ちは、きっと数年後には「なぜあの時、逃げなかったのか」という後悔に変わるはず。冷静に考えて、自分の人生にとって本当に正しい選択をしてください。